日本人の読書離れが叫ばれて久しい今日この頃ですが、娯楽が増えた現代では当然のような気もします。
とはいえ前回の記事でお伝えした通り、読書には語彙力・読解力のアップや教養が身に付くなど、知識を得る以上のメリットも存在します。
「読書を習慣にしたい…」「でも読書は苦手だ…」あなたがそんな二律背反に陥る理由は、「読書」という行為を難しく考えすぎているのではないかと思うのです。
今回は、読書が苦手な人が「読書してもいいかな」と思うための解決策をご紹介します。
目次
読書嫌いの理由から探る解決策
読書習慣のメリットを痛感している人は、どちらかというと読書が苦手な人が多いのではないかと思います。
そして読書のメリットを感じていながら本を読めない理由は、このあたりではないでしょうか。
- 長文を読む行為自体が面倒くさい
- 集中力が続かない
- 内容に共感できない
- マンガなら頭に入るが、活字だけだと頭に入らない
- 本を読む時間がもったいない
- 読書より楽しいことをしたい
- 本を読むよりネット検索のほうが早い
大別すると「長文を読むのが苦手」か「自分にとっては読書のメリットよりデメリットのほうが大きい」の2パターンになりますね。
この2つの原因に共通するものは「時間をかけて文章を読むのがイヤだ」ということになります。
長文が苦手な人は、単純に本一冊を読み切るだけの集中力や気力が続かないこと、読書よりほかのことがしたい人にとっては、読書に時間をかけることがイヤなわけです。
この原因を解決しつつ読書習慣を手に入れるには、どうすればいいのでしょうか?
読書嫌いを克服するコツ① 最初から最後まで読もうとしない
読書量を示すのに「1日に1冊」「月に10冊」など、冊数で示すことがありますよね。そのイメージがあるので、「読書といえば本を丸ごと読破しなければならない」と思い込んではいませんか?
第1回記事でご紹介したとおり、読書のメリットとして「語彙が増える」「読解力が上がる」ことが挙げられます。これは、本を丸ごと読まなくても、本の中の1章を読むだけでも得られるメリットです。
ノンフィクションに関しては気になる部分だけ拾い読みしても、書いてある内容を自分のものにできます。最初から読むのではなく、気になる部分から読み始めてもOKですよ。
読書嫌いを克服するコツ② おもしろくない本は読まなくていい
本を読むには集中力が必要です。
集中力は、興味がないものに対して発揮することは難しいもの。逆に興味を引く内容であれば、集中力を発揮できますし、読書している時間がもったいないとも思わなくて済みます。
読書の目的に「知識を得る」があります。
いろいろな本を読めばそのぶん多くの知識を得られるわけですが、読書好きの人が、読んだ本すべての内容を覚えているわけではありませんよね。
人間は、興味がある分野の知識しか頭に残らないものです。知識の幅を広げたいなら、興味ある分野を広げていくほうが先でしょう。
とりあえず、読書の習慣を持ちたいなら興味が持てる本を選ぶことがポイントです。書いてある内容をどうしてもしっかり理解したいなら、写真や図解など視覚的に理解できるよう工夫してある本を選ぶといいでしょう。
文章だけで説明してあると、どうしても考える必要が出てくるので、興味がある内容でも読書という行為に飽きてしまう可能性が出てくるからです。
読書嫌いを克服するコツ③ ページ数の少ない本を選ぶ
読書は、ページをめくって本を読み終える達成感も含まれていますよね。
長い本だと「先はまだ長い」と気分がげんなりしてしまうこともあります。途中で読むのをやめてしまうと、「本一冊も読み終えられなかった」という挫折感や敗北感のような気持ちが残ってしまうことも。
そうしたマイナスな気持ちが残らないタイプの人なら気にしなくてもいいのですが、もしそういうタイプの人なら、「読了できない」ことがネックになり、読書という行為そのものが嫌いになってしまいます。
これを回避するためには、厚い本ではなくページの薄い本を選ぶのがポイント。さらに、写真や図解など説明が入っているものだと、文章ではないページがたくさんあるので読み終えるのが楽になります。
視覚的に理解ができるので、頭に入りやすいというメリットも。
読書が苦手な人は、
最初から最後まで読もうとしない おもしろくない本は読まなくていい ページ数の少ない本を選ぶ
これらのポイントで本を選んでみてはいかがでしょうか。
おすすめなのは、実用書などのノンフィクション系です。近年ラインナップが豊富になっている新書のコーナーで、興味を持てそうなジャンルの本を一冊選んでみてはいかがでしょうか。
新書ならサイズも価格も手ごろで、ページ数も多くないため持ち歩いてもかさばらないので、読書が苦手な人にもおすすめです。
次回は「読みたい本の見つけ方」についてお伝えします。
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