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たったこれだけ!勉強が習慣化できる「if then(イフゼン)ルール」とは?

たったこれだけ!勉強が習慣化できる「if then(イフゼン)ルール」とは?

「資格を取りたい!」でも「勉強が長続きしない…」とお悩みではありませんか?

今回は、資格学習に取り組みたいもののいつも計画倒れに終わってしまう方に向けて、if then(イフゼン)ルール」を使った資格学習の習慣化のコツを紹介します。

実は筆者も、FP2級を取得するときにイフゼンルールを活用しました。勉強が苦痛になることなく習慣化できるのでおすすめです。これから習慣化したいことがある方は、ぜひ参考にしてみてください。

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イフゼンルールとはどんなもの?

まずは、「if then(イフゼン)ルール」がどういうものなのか、またイフゼンルールを使うメリットについて紹介します。

イフゼンルールとは?

if thenルールの「if-then」とは、英文法の1つです。「if〜then〜」で使用し、日本語に訳すと「もし〜なら〜する」となります。元々は心理学の分野で研究されており、専門的には「実行意図」と呼ばれています。

イフゼンルールを使いこなすと、約90%以上の方が目標達成のための計画を継続できたという結果もあるほど。

では、イフゼンルールとは具体的にどういったものなのでしょうか。
例えば「朝起きたらカーテンを開ける」のように、「もし(if)~という場面・状況になったら、その時は(then)~する」と事前に決めておいて、行動に移しやすくする方法です。

先ほどの例で説明すると、ifは「朝起きると」、thenは「カーテンを開ける」という構造になっています。つまりイフゼンルールは、行動を起こすきっかけを事前に決めておくこと。ルーティーン化と似ていると言えるでしょう。

ルーティーン化してしまえば、体が勝手に動くようになるので習慣化できます。また、ルーティーンをこなさなければ、「なんだか落ち着かない」と感じることも。

ただし、ルーティーン化するまでが大変です。そこで、「ベッドに入ったら本を読む」などのイフゼンルールを用いて、小さい行動パターンを積み上げていきます。結果、イフゼンルールをマスターできれば、苦痛を感じず物事を習慣化できるというわけです。

イフゼンルールを利用するメリット

では、イフゼンルールを資格学習に取り入れると、どんなメリットがあるのでしょうか。主なメリットはこちらです。

自然と学習できる
習慣化できる
目標達成の可能性が高まる

ほとんどの方は、資格取得を目指すと決めたときに学習計画を立てるのではないでしょうか。例えば、3ヵ月先に資格試験があるとしましょう。一般的な方法では、試験日前日や当日を目標到達点とし、逆算しながら日々達成すべきことを決めていくはずです。

しかしこの場合、「飲み会に誘われた」や「急な仕事が入った」などの突発的な理由、「今日は疲れたな」や「やる気が出ない」などの精神的な理由で、計画通りに進まないこともあるでしょう。

計画通りに物事が進まないと、資格学習へのモチベーションが低下するだけでなく、計画通りにできていないことへの焦りが出て勉強に集中できなくなるケースも。

また、社会人として働いている方は、仕事や家事の合間にする勉強を苦痛に感じるでしょう。そのうえ「やらなければ」という焦りが加わると、勉強することがさらに嫌いになります。人にとって嫌なことは続けにくく、集中力も低下してより非効率になってしまうでしょう。

でもイフゼンルールを活用すれば、自然と学習できる構造作りができ、習慣化できるようになるわけです。
さらに、イフゼンルールを使って綿密な学習計画を実行できれば、目標達成の可能性も高まるでしょう。

イフゼンルールを実行するために知っておきたいこと

資格取得を目指し、目標を立てるのは、とても素晴らしいことです。なぜなら、その目標に向かってがんばることができれば、人生が豊かになるから。

ここでは、イフゼンルールを実際に利用する前に知っておきたいことや、筆者が活用したイフゼンルールの体験談を紹介します。

目標を掲げるだけで満足するのは脳の仕組みのせい?!

「いつも目標を掲げるだけで終わってしまう」や「今度こそはと思っていたのに…」と振り返って後悔し、自身を意志が弱い人間だと思っていませんか?
実は「目標を掲げるだけで終わってしまう行動」には理由があるのです。

目標を意識するよくあるパターンは、お正月や新年度が始まる4月などスタートを連想させる時期に、「今年は○○試験に合格するぞ」と目標を立てるケース。

目標を立てるのは良いのですが、目標を設定することや学習に必要なテキストを手に入れたことで、満足してしまう場合があります。実はこの行動は、その人に継続する力がないのではなく、誰にでも起こり得ます。

人間はこれまでにやっていない行動を継続しようとすると、脳に大変な負担がかかります。いつもは使わない脳の神経細胞を活性化させる必要があるためです。

例えば、初めてのアルバイトでレジ打ちを学んだとき、習った瞬間からスピーディーなレジ打ちは不可能です。でも、何度も継続して時間をかけて慣れてくると、1回目のときとは比べものにならないほどのスピードでレジ打ちができるようになるでしょう。

また、行動経済学の分野では、人間の脳は将来のメリットよりもすぐ近くにある小さなメリットを選択しがちであることもわかっています。だから、つい楽なほうへ流されてしまうというわけです。

つまり、資格学習を計画通りに継続できないのは、自分に継続する力がないというわけではなく、人間の脳のしくみのせいなのです。
そのことを知ったうえで、行動に移しやすくするためのイフゼンルールを活用して資格学習に取り組むルール作りができれば、勉強を苦痛に感じず習慣化できるでしょう。

筆者はどのように活用した?

冒頭で紹介したように、筆者は20代のときにFP2級を取得しました。当時は金融業界で働いており、より具体的にお客様に寄り添うご提案をするためにはさらに金融知識を深めるべきだと思って、資格取得に取り組むことを決めたのです。

目標を決めて必要なテキストを購入し、学習の計画を立てるまでは完璧。しかし、数日もしないうちにテキストを開かなくなりました。試験日が近づいてようやく焦りが出てきて、過去問題集を解くことに。

もちろん、そんな勉強方法では合格しませんでした。次回の試験をどうしようかと考えているところで、イフゼンルールの存在を知り、試してみることにしたのです。

まず、どうして計画通りに学習できなかったのか原因を探りました。方法は簡単、できなかった理由をメモに書き出すだけです。

勉強が続かない理由

図:筆者作成

そこでわかったのは、無理な計画を立てていたことと勉強時間の確保ができていなかったこと。
筆者は、仕事から帰宅して食事や入浴などを一通り済ませて、寝るまでの時間を勉強時間にしていました。

しかしそれでは、疲れが出てすぐに眠くなります。眠くなると、勉強が捗らないために計画通りに進まず、翌日に勉強する範囲が増えてやる気が一気にダウン。
また、友人との遊びの約束や急な飲み会が入って勉強できない日が出てくることも、勉強が続かない原因の1つでした。

原因分析をもとに、筆者が2回目の受験勉強の計画を立てる際に意識したのは、無理な計画をしないことと、こまめに勉強する時間を作ることです。

急な予定が入っても学習が継続できるよう、学ぶ内容を1週間単位で計画。そうすれば、月曜・火曜に勉強できなくても、他の暇な曜日にまとめて学習できます。

また勉強時間の確保については、帰宅後と通勤時間、昼休みの3本柱で設定しました。筆者のイフゼンルールはこちらです。

イフゼンルール

図:筆者作成

これによって、帰宅後にインプットができ、通勤時間や昼休みにスマホで問題演習ができる環境が整いました。また、帰宅後の勉強もスムーズに行え、勉強に対する苦痛が軽減できたのです。その後の試験では無事合格できました。

現在は在宅でライターとして活動していますが、今も仕事や資格の勉強、家事・育児などにイフゼンルールを活用しています。

イフゼンルールの使い方と注意点

イフゼンルールを利用すれば、自身で自身のコーチングができるようになります。
どういった考え方のもと、どんな使い方をすればよいのかを深掘りしていきましょう。
また、イフゼンルールを使うときの注意点も紹介します。

イフゼンルールはこうやって使おう!

イフゼンルールの成功には、自らが自然と行動できるようなきっかけを見つけることが大切です。そのため、初めてイフゼンルールを設定する際、「イフ」に該当する部分は、すでに習慣になっていることにしたほうが始めやすいでしょう。

例えば「朝起きたら」、「朝食を食べたら」、「帰宅したら」などです。イフゼンルールを使うときに大切な考え方は、無意識のうちに体が動いて行動すること。自然に行動できれば、ストレスにならず無理なく習慣化できるでしょう。

イフゼンルールの設定方法は簡単。

① 目標を決める
② イフを決める
③ ゼンを決める

たった3ステップでイフゼンルールを利用できるようになります。メモ用紙に書き出すだけでOK。最近はスマホアプリでイフゼンルールを作成・管理できるものがあるので、自身の使いやすい設定方法を選択するとよいでしょう。

効果的にイフゼンルールを使うための注意点

とはいうものの、イフゼンルールを使えばすべての事柄が習慣化できるわけではありません。

例えば、勉強する習慣が全く身に付いていない人が「1日1時間勉強する」と決めても長続きしないでしょう。
だから、イフゼンルールを使うときは、無理なく始められるきっかけで、スモールステップを意識することが大切です。

勉強する習慣が身に付いていないのであれば、まずは机について何かをすることから始めるとよいでしょう。
具体例としては、「帰宅したらすぐに机について本を読む」といった具合です。本をどれくらい読むかは自由ですが、最初は1ページでも3ページでもOK。とにかく「机に向かう」ことを習慣化します。
それができれば「読書後、テキストを読む」など、イフゼンルールを加えていきましょう。

小さな行動が数珠つなぎのように連鎖していけば、負担なく習慣化できるわけです。

イフゼンルールはいろいろなシーンで活用できる

「イフゼンルール」と意識すると難しそうに感じるかもしれませんが、例えば就寝前の絵本の読み聞かせをイメージしてみてください。

寝る前にベッドで絵本の読み聞かせを受けた・読み聞かせした経験がある方は多いですよね。これもイフゼンルールの1つです。イフ「ベッドに入ったら」、ゼン「絵本を読む」となります。

イフゼンルールは意外と身近なものであり、活用しやすいルールなのです。
そのため、資格の学習以外でも、いろいろなシーンで利用できます。例えば以下のとおりです。

<ビジネスシーン>
・ イフ「出社してデスクについたら」ゼン「今日のタスクを書き出す」
・ イフ「帰社前に」ゼン「明日の予定をピックアップする」

<プライベート>
・ イフ「朝起きたら」ゼン「ベッドの上でストレッチする」
・ イフ「トイレから出たら」ゼン「5回スクワットする」

習慣化したいことをスモールステップで設定し実行すれば、「塵も積もれば山となる」で、無意識のうちに継続できるようになるでしょう。また、その継続が課題解決に繋がり、自身をレベルアップさせることになるのです。

イフゼンルールを味方に付ければ最強!

イフゼンルール勉強法イメージ

資格学習や習得したい技術、ダイエットの成功などの目標達成に近道はありません。コツコツ努力するのみ!でも、努力は辛いものです。

そんなときにイフゼンルールを活用すれば、無意識のうちに自ら行動でき、習慣化できるでしょう。これから資格学習を始める方は、ぜひイフゼンルールを活用して合格を掴んでください。

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