何か取得したい資格があるとき、とにかくテキストを読んで過去問を解いて…という方法を取ってはいませんか?
効率的に勉強を進め、資格を取得するには「資格勉強法」を実践してみるのがおすすめです。
今回は、「マインドマップ」を使って資格合格を目指す方法をご紹介!マインドマップを知らないという方もすぐに取り入れられるよう、図解付きでまとめています。ぜひ資格勉強に役立ててみてください。
こんな方は、ぜひ参考にしてみてください。
マインドマップとは何?どんなメリットがあるの?
「マインドマップ」と聞いたことはあっても使ったことはないという方や、知っていても資格勉強で使ったことはないという方へ。マインドマップの概要や資格勉強法におけるメリットをご紹介しましょう。
マインドマップとは
マインドマップとは、イギリスのトニー・ブザン氏によって発案された方法です。
言葉や絵を使って、メイントピックから関係のある情報やアイデアを枝分かれさせながら図にしていき、思考を可視化します。
各情報・アイデアが階層構造となっているため、それぞれのつながりがわかりやすく、様々なメリットがあるんですよ。
マインドマップのイメージマインドマップを使うメリットはこんなにある!
マインドマップは資格勉強法に限らず学校の授業でノートをとるとき、ビジネスで情報を整理したいときなど、多くのシーンで役立てられています。
次からは、マインドマップを資格勉強法として取り入れた際のメリットを見てみましょう。
メリット① ひと目で全体が把握できる
マインドマップは、真ん中にメイントピックの言葉や絵を書くところからスタートします。そこから木のようにいくつもの枝分かれが放射状に伸び、枝の先に関連する言葉や絵があるイメージです。
ひと目で全体を把握できるだけでなく、各枝先にある「言葉=情報や知識のポイント」がはっきりとして、それぞれの関連性もわかりやすくなるんですよ。
メリット② イメージで覚えやすく、深く記憶できる
マインドマップは言葉と絵の組み合わせで情報をまとめ、可視化します。
視覚的に表現されるため見やすく、文章よりもイメージとして覚えやすいんですね。イメージを使うと脳にはより刺激が与えられます。
また、枝分かれした図によって関連性がはっきりするので、深く記憶することができるんです。
メリット③ 情報をシンプルにまとめられる
文章にすると何行にも何ページにもなる情報も、マインドマップにまとめるとたった1枚!
覚えるべきポイントや重要な点がシンプルにまとめられるため、効率的に理解を進められ、記憶定着も見込めます。これさえ覚えたら良いと思うと気持ちがラクになるかもしれませんね。
メリット④ 勉強が面白くなる
ここで、ちょっとイメージしてみましょう。ほとんど文字で埋め尽くされたテキストと、言葉と絵が組み合わされたマインドマップ。どちらに惹かれるでしょうか?多くの方が、見た目の良いマインドマップと答えるでしょう。
マインドマップは勉強のモチベーションにもつながりますし、例えデザインや絵が苦手であってもマインドマップを書くプロセスを楽しめる良さも持っています。
苦手な分野の資格勉強であっても、マインドマップ作りによって面白くなる可能性だって秘めているんですよ。
メリット⑤ 勉強スキルがUPする
マインドマップを書くプロセスでは、多くの勉強スキルをUPさせることもできます。
「この言葉と関連のある言葉は…」と考えると想像力がUP。「ここに○○を書いたら、横には△△の枝分かれを並べるとわかりやすい」といったまとめる力もついてくるでしょう。
資格のための知識を習得していく中で勉強スキルも上がったら一石二鳥!
【図解】マインドマップの書き方は?ポイント5つ
図:筆者提供「国内旅行業務取扱管理者」勉強のためのマインドマップマインドマップには書き方のルールがあります。次の5つのポイントを押さえて書いていきましょう。
ポイント① ページは横向きが◎
マインドマップを作るスペースは横向きに取ります。枝分かれした図が書きやすくなりますよ。
ポイント② 中心からスタート!
マインドマップのスタート点は、スペースの中心から。ここにメイントピックを置くことで情報を放射状に広げやすくなります。
ポイント③ 単語を使う
各枝先には「文章」ではなく「単語」を書いていきましょう。単語はシンプルでわかりやすく、文章よりも覚えやすいですよね。
ポイント④ 絵や画像を使う
絵を使うと記憶に残りやすいため、単語の横に絵を加えるとより効果的です。画像を貼りつけるのでもOK!
ポイント⑤ 色を使う
マインドマップには色を使って表現してみましょう。右脳が刺激されて、より作成作業に集中できるのだそう。枝分かれで別の色を使うと、色の違いで視覚的にも情報が整理されます。
「資格合格」のためにはマインドマップをこう使う!
マインドマップの書き方がわかったら、次は資格勉強法に落とし込んでみましょう。
マインドマップを資格勉強法として取り入れるには?
マインドマップを資格勉強法に取り入れるには、次のような方法があります。
② 資格の内容を理解し、覚える
③ 勉強スケジュールを立てる
①の使い方は、資格勉強にやる気が起きないときにおすすめです。
学校や職場で資格取得を指示され、仕方なく受験する場合などは特に勉強への意欲は起きにくいもの。
マインドマップで目的をはっきりさせると資格合格のゴールが見えて、やる気につながりますよ。
②の使い方は、資格勉強法として最も多くの方が求めている使い方でしょう。
覚えることが多い資格勉強において、マインドマップで効率的に内容を整理したり覚えられたりするのはとてもありがたいですよね。
③の使い方は、資格勉強の時間が限られている場合に特に取り入れたい方法です。
仕事の合間に資格勉強をする方も多いでしょう。仕事から帰っての時間や休日での時間にどこまで進めるか、試験日から逆算して計画してみましょう!
【図解】マインドマップで資格内容を理解し覚えるための3ステップを解説!
ここでは、先にご紹介した②の使い方【資格の内容を理解し、覚える】について、具体的に解説します。
今回は例として、国内旅行業務取扱管理者資格の学習内容を理解するマインドマップを、作成ステップごとに図解付きでまとめました。
今日から真似して資格勉強法として取り組んでみてください。
資格で必要な知識を理解して覚えておくには、大きく分けて3つのステップを踏むと進めやすいですよ。
ステップ① 試験範囲の全体像を知る
まずは試験の出題範囲を把握するところから始めましょう。
中央にマインドマップのテーマを大きく書きます。
次に、試験範囲として公開されている項目やテキストで章立てされている項目を参考に、中央のテーマから、1つめの枝分かれを書き込んでいきます。
ステップ② 学習を進めながらマップを充実させていく
各項目に関連する情報をつなげて書き込んでいきます。完全に理解できていなくても構わないので、学習を進めながら2つめ以降の枝分かれを書き込みます。
色を使うだけでなく絵も添えると、よりわかりやすく覚えやすくなりますよ!
後日、過去問を解いて覚えるべきだと思った項目を付け加えたりマーカーで目立たせたり、といった方法も効果的です。
ステップ③ マインドマップで復習する
マインドマップは、何度も見返して復習に使いましょう。
印刷して持ち歩く、写真を撮ってスマホで確認するなどスキマ時間を活用して理解を深め、記憶の定着を図ります。
マインドマップを効果的に使うためには?
マインドマップを効果的に使うには、次の点に注意しながらマップ作りを進めていきましょう。
きれいな形にこだわらなくてOK
資格勉強法としてのマインドマップの目的は、知識の整理と記憶です。「きれいに書く」ことを意識すると考えが行き詰まってしまうかもしれません。
特に資格勉強の内容は、誰かに見せるものではなく、自分が理解できればよいもの。見栄えを気にすることなくどんどん書き進めていってOKです!
つまずいたら5W1Hを意識して
資格の内容にもよりますが、枝分かれの次の項目に迷ったときは「5W1H」を意識してみましょう。先ほど挙げた「①資格取得の目的をはっきりさせる」の場合で考えてみると、次の通りです。
- When/いつ…資格試験日
- Who/誰…自分自身
- Where/どこ…職場
- What/何…資格名
- Why/なぜ…受験するよう指示されたから、自己啓発のため など
- How/どのように…キャリアアップにつながる、人事評価が上がる、資格手当がもらえる
これは一例ですが、項目が思い浮かばない…と思ったら、一度5W1Hを意識してみてくださいね。
赤シート術とW使いも
資格勉強をはじめ、テスト勉強などでもおなじみの赤シート。マインドマップでも上手く使うとより記憶定着が図れるんですよ。
使い方は簡単で、マインドマップ上で特に重要なポイントや覚えたいポイントを、赤ペンで書くだけ。
赤シートで隠すと消えるため「ココは覚えておきたい」というところに使ってみてください。特に単語を覚えたい場合などにおすすめです。
マインドマップアプリを使うのもアリ
マインドマップは紙とペンを使って書いていく方法が一般的ですが、最近は便利なアプリも多くリリースされています。
スマホアプリであれば出先でもマインドマップが簡単に使えるため、通勤電車の中で、昼休みのちょっとしたスキマ時間に、と使いやすいでしょう。
資格勉強ではなくビジネスで使う場合は、共有・共同作業にも向いています。
マインドマップはビジネスにも活用できる優れもの!
マインドマップは、ビジネスでも多く使われています。例えば、次のようなシーンで使うとアイデアが出やすくなったり物事がまとめやすくなったりします。
活用シーン① ブレインストーミング
例えば新たなプロジェクトを計画しているときにマインドマップを使うと、より議論しやすくなります。
メイントピックから関連した情報をまとめていくので、プロジェクトの「目的」「方法」「課題」などテーマに沿ったアイデアがどんどん可視化され、議論が活性化するでしょう。
活用シーン② 会議の議事録
会議の議事録は文章でまとめられることが一般的ですが、マインドマップでわかりやすくまとめてみてはいかがでしょうか?
「決定事項」「担当者」「今後の課題」などをまとめると、ひと目で会議内容が把握しやすくなります。共有資料としても使いやすいですよ。
活用シーン③ 課題解決
ビジネスでは課題はつきもの。例えばクライアントがあるサービスの契約をやめたいと申し出てきたとき、マインドマップを使うと原因を特定して解決案を出すのに役立つでしょう。
マインドマップは複数のアイデアをまとめられるため、1人では思いつかないような解決策を見出せる可能性もあります。
「資格勉強法」と聞くと堅苦しく聞こえるかもしれませんが、マインドマップは簡単に取り組める方法の1つです。
紙とペンさえあれば今すぐ始められるので、自分に合った資格勉強法に悩んでいる方は、まずは試しに書いてみましょう!
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