はじめまして。イングリッシュ・アシスタント代表の照沼です。
今回から5回にわたって「すぐに使える、英語勉強法!」と題して、英語脳という曖昧な言葉の意味を理解し、英語が得意な人はどのように英語を処理しているのか、英語が得意になるにはどうすれば良いのかといったようなことを学んでいきましょう。
目次
1.英語脳に対する誤解をなくそう!
2.英語が得意な人とそうでない人の違い
3.英語脳の鍛え方
4.まとめ
1.英語脳に対する誤解をなくそう!
「英語脳」という言葉が徐々に一般的に使われるようになってきました。もしかしたら、あなたも一度は聞いたことがあるかもしれません。
もし聞いたことがなかったら本屋さんの英語コーナーにぜひ行ってみてください。「英語脳」に関する書籍がたくさん並んでいます。
「英語脳の作り方は○○」
「英語脳を作るには○○をすればOK」
「○○して私は英語脳を作ることができました」
このようなタイトルの本がたくさんあります。
「私も英語脳を作りたいのですが、やり方がわからなくて・・・」
なんて思っている人が多いかと思います。
ただ、ちょっと待ってください!!もし、そう思っているなら、あなたは誤解しています。
何を誤解しているか?
英語脳は「作る」必要はないんです!
「え?どういうこと??」と思ったあなた。
というか、そもそも英語脳という言葉自体初めて聞いたあなた。
もし、英語を得意にしたいと思ったら、これだけは頭に入れておいてください!
英語脳は「作る」ものではなく、「鍛える」ものだということを。
なぜ、こんなことをあえて伝えているのかというと、多くの人が英語脳を誤解しているからです。
「作る」だと、「持っていないモノ」を生み出すために、とてつもなく大変なことをしなきゃいけないのではないか!?なんて思ったりします。
そうではなくて、みんな英語脳は持っています!持っていて、あとはどのように「鍛える」か。 つまり、鍛える「方法」さえ知っていれば、どんどん英語脳が発達していくんです!!
筋トレと一緒で、英語の筋肉を鍛えるイメージでいてください。
2.英語が得意な人とそうでない人の違い
ここまで、英語脳は「作る」ものではなく、「鍛える」もの。 英語脳は元々みんな持っているという説明をしてきました。
実は、バイリンガルの人の脳を調べたある実験によると、第一言語(母国語)を扱う時と、第二言語(母国語以外)を扱う時で、それぞれ異なる「脳の部分」が活性化したそうです。
扱う言語によって脳の活性化する部分が違うんですね。つまり、英語脳は皆持っている(脳みそがない人はいないので)けれど、普段使って鍛えてないから活性化しないんです。
逆に言えば、普段使われていない英語専門の脳を鍛えて活性化させれば英語は喋れるようになる!
実際に、先ほどの実験とは別に、英語の得意な日本人学生と苦手な日本人学生の脳の違いを調べた実験によると、
「英語の点数が高い日本人学生は、英語を処理する時に、英語専用の脳で考える。英語が苦手な学生は、日本語を処理する脳で考える。」
ということがわかったそうです。
英語が得意な学生は、英語脳を活性化させているんです。 さて、それでは、英語脳の「鍛え方」について説明していきます。
3.英語脳の鍛え方
さて、英語脳を「鍛える」ことができれば英語ができそうだと感じて頂けましたでしょうか?
いよいよ、英語脳の具体的な鍛え方を3つ紹介します!
音読
英語の先生なら誰もがすすめる音読。あなたも学生の頃、学校の先生から音読させられて、「なんでこんなことしなきゃいけないんだ」なんて思ったかもしれません。
僕もそう思ってました笑。しかし、この音読は英語脳を鍛える上でとってもいいトレーニングなんです。
実際に、TOEIC高得点保持者はほとんどが音読をして成果を挙げています。
では、どうして音読がいいかというと、英語を頭から読むことができるからです。
学校などで英語を学習すると、訳す時に後ろから訳すことが多いかと思います。
しかし、実際の英語は後ろから訳すなんてのは非効率だし、場合によっては不可能です。
例えば、リスニングをする時に後ろから訳せないですよね?音は文字と違って消えてしまいます。どうしても、頭から聞くしかできません。
また、喋る時も頭の中では、後ろから喋るなんててきません。
「音読」をすることで、自然と英語を頭から使う状況になるんですね。
音読に使う素材は、内容を100%理解しているものが良いでしょう。学校の教科書なんかでもOKです。
英語の本を辞書を開かずに読む
これは、なかなかハードな作業ではありますが、とても効果があります。
やり方は簡単です。まず、英語の本を1冊用意してください。そしてそれを読む。その際、わからない単語があっても、辞書を絶対に使ってはいけません。
これには理由があります。辞書を使わずに読むことで、日本語が入る余地がまったくなくなります。そうすることで、強制的に英語を英語で考えきゃいけなくなります。
また、わからない単語が出てきても、辞書を使ってはいけないルールがあるので、未知の単語を周りの英文の文脈から判断します。
これで、英語脳を追い込み、活性化することができます。
ちなみに、用意する英語の本ですが、内容が7割程度わかるものがスラスラ読めていいでしょう。
英英辞書を使う
これは、割と上級者向けです。知らない単語を調べる時に、英英辞書を使ってみてください。
英単語を英語で理解することができる英英辞書は、上記の『英語の本を辞書を開かずに読む』方法と同じく、日本語の入る余地がまったくありません。
英語脳を極限まで追い込めます。
ちなみに、英英辞書以外に、海外の単語帳でもOKです。海外の単語帳は英語を英語で説明していることが多いです。
4.まとめ
『英語を英語で処理する』英語脳について、理解は深まりましたでしょうか?
英語脳を鍛えることで、英語学習のスピードは飛躍的に早くなります。ぜひ、今回学んだことを今後の学習に活かしてみてください。
最後に、今回のまとめを箇条書きで用意しました。
今回のポイント
英語脳は「作る」ものではなく「鍛える」 英語が得意な人は英語脳が活性化する 英語脳を鍛えることで、英語が得意になれる 英語脳を鍛えるには、以下の方法がある
1.音読
2.辞書を使わずに英語の本を読む
3.英英辞典を使う(海外の単語帳を覚える)
次回は、「ビジネスシーンでも怖くない!英語リスニング上達の方法」 というテーマで、本当に正しいリスニングの方法を解説していきます。お楽しみに。
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