「すぐに使える、英語勉強法!」連載もいよいよ最終回。今回は「英検?TOEIC?ビジネスで本当に使えるのはどっち??」というテーマで、ビジネス英語上達のためにはどちらを勉強するべきかについてお話します。
目次
1.就職に有利なTOEIC
2.最近、見直されている英検
3.まとめ
1.就職に有利なTOEIC
就職活動や転職活動などが始まると、慌ててTOEICの勉強を始める人がいます。
企業側も英語力を測る目安として、TOEICのスコアを参考にしています。
しかし、TOEICを受けた人ならご存知かと思いますが、TOEICにはスピーキングとライティングがないんですね。 つまり、アウトプットする英語がないんです。
もちろんビジネスで使う英語には、英文メールを読んだりというリーディング要素はありますが、そのメールを返信するライティング力や、ミーティングで発言するスピーキング力も必要になりますよね?
そのライティングとスピーキングがTOEICの試験にはないんです。
2.最近、見直されている英検
TOEICでは、スピーキング力とライティング力がわからないということで、最近、英語教育者や一部の企業で注目されているのが英検です。
英検は級によって、英作文と面接が入り、ライティング力とスピーキング力が試されます。つまり英語の総合力が試される試験なのです。
そう考えると、「TOEICよりも英検を学習した方がいいのかな」という気がしますよね。 ただ、ちょっと待ってください。
実は、英検はビジネス英語に特化した試験ではなく、日常英会話からビジネス英語まで幅広く出題される試験なんですね。
また、使われる単語もアカデミック(学術的)なものが多く、ビジネスの場で使いやすい単語や表現があまり多くはありません。
「なんだ、結局TOEICしかないのか」と思われそうですが、そういうわけでもないんです。
ん、どういうこと?
・・・ということで、僕の結論はこうです。
ビジネス英語の学習法として正しい姿は、
英検2級取得 → TOEIC600点取得 → TOEIC高得点を狙う
この順番です。
理由なんですが、
英検2級からは英作文(ライティング試験)があり、面接もある
英検2級は高校卒業程度の難易度であり、英語学習の基礎から少し応用まで学習できる
TOEIC600点は英検2級の実力があれば、ビジネス単語を覚えればすぐに取得できる
英検順1級以上はアカデミック(学術的)な語彙(単語や熟語などの表現)が増えるためビジネス向きではない
ビジネスのボキャブラリーを増やすために、TOEIC600点取得後も引き続きTOEIC高得点取得を目指して学習する
ということから、上記のような順番で学習をすることをおすすめしています。
イメージ的には、
英語の基礎 = 英検2級で
ビジネス単語 = TOEICで
というような感じです。
3.まとめ
ここまでお伝えしてきた通り、まずは英語の基礎を作るために英検2級合格を目指しましょう。そして、その後ビジネス単語の学習のためにTOEIC600点を取っていきましょう。
では、今回テーマのまとめです。
今回のポイント
英語の基礎作りに英検2級合格する ビジネス英単語習得にはTOEIC600点以上取得するのが効果的
「すぐに使える、英語勉強法!!」連載はこれで終了です。お役立ち動画「思い出し英文法 中学編」と合わせて学習いただけると、より理解も深まると思います。 ありがとうございました。
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