皆さん、こんにちは!
連載「実はこんなにある!日本の職業」前回は「管理的職業従事者」と「運搬・清掃・包装等従事者」について掘り下げました。
連載4回目の今回は、人気の仕事・事務職が含まれる「事務従事者」と、警察官などの仕事が含まれる「保安職業従事者」をピックアップ。
各分野に関連するおすすめの資格などもあわせてご紹介します。
転職やスキルアップを考えている方はぜひ参考にしてみてくださいね。
「日本標準職業分類」大分類一覧
※オレンジ色の項目が今回ご説明する職業です※
A | 管理的職業従事者 |
B | 専門的・技術的職業従事者 |
C | 事務従事者 |
D | 販売従事者 |
E | サービス職業従事者 |
F | 保安職業従事者 |
G | 農林漁業従事者 |
H | 生産工程従事者 |
I | 輸送・機械運転従事者 |
J | 建設・採掘従事者 |
K | 運搬・清掃・包装等従事者 |
L | 分類不能の職業 |
事務従事者とは
事務従事者とは、課長をはじめとする監督者の指示のもとで、庶務や人事、会計といった事務にあたる人のことです。
顧客向けのサービスや商品を直接生み出すのではなく、他のスタッフの仕事や、会社の経営が円滑になるようサポートするのが主な職務となります。
ちなみに連載2回目でもご紹介しましたが、国内における事務従事者の数は、全職業のうちで最も多い1,295万人(2017年)!全就業者数6,530万人の約2割を占めています。
ライフスタイルが規則的になりやすいことや、求人の時点で求められるスキルが少ないなどの利点があることから、求職者からの人気も高い職種といえるでしょう。
以下は、総務省による「事務従事者」の内訳です。ひとくちに事務といっても、いろいろな種類の事務があることがおわかりいただけるのではないでしょうか。
一般事務従事者 | 庶務事務員、受付・案内事務員、秘書、電話応接事務員など |
会計事務従事者 | 預・貯金窓口事務員、経理事務員など |
生産関連事務従事者 | 生産現場事務員、出荷・受荷事務員など |
営業・販売事務従事者 | 営業事務員、旅行社カウンター係など |
外勤事務従事者 | 集金人、調査員など |
運輸・郵便事務従事者 | 旅客・貨物係事務員、郵便事務員など |
事務用機器操作員 | データ・エントリー装置捜査員、電子計算機オペレーターなど |
保安職業従事者とは
保安職業従事者とは、国の安全を守ったり、法治国家のルールである「法律」の維持に努めたりする人のことです。
具体的な職種としては、陸上自衛官や海上自衛官、警察官、消防員、看守などがあげられます。
保安職業従事者の仕事は国家の保安に関わるものが多いため、専門の学校で訓練を受けたうえで就職するケースがほとんどです。
就職にあたって年齢制限がある職種も多く、現場の第一線で無理なく動ける若さと体力が求められる分野といえるでしょう。
以下は、総務省による「保安職業従事者」の内訳です。
自衛官 | 陸上自衛官、防衛大学校の学生など |
司法警察職員 | 警察官、海上保安官など |
その他の保安職業従事者 | 看守、消防員、警備員など |
ちなみに、「その他の保安職業従事者」には、私達にとって身近な職種も含まれています。
例えば、プールや海水浴場の監視員。夏休みのアルバイトなどで実際に経験したことがある人もいるかもしれません。
他には、道路交通誘導員。有効求人倍率が30倍以上の職種として知られています。
保安職業従事者は「保安」というネーミングから厳粛なイメージを持たれやすい職種です。でも「海にいるプールの監視員さんや、道路でよく見かける交通誘導員さんも、保安職業従事者」と聞くと、少しだけ親しみやすくなりますね。
各職種向けのおすすめ資格
では最後に、各従事者におすすめの資格についてご紹介しましょう。
事務仕事に役立つおすすめの資格
ひとくちに事務職といっても、一般事務や会計事務、営業事務、秘書というように、担当する仕事は実に様々。仕事に役立つ資格も、担当する事務の内容ごとに異なります。
例えば秘書職であれば、オフィスマナーをはじめとする秘書のノウハウが学べる「秘書検定」資格がおすすめ。
外資系企業の秘書職であれば、英語で電話やメールができる語学力も必要になるので、TOEICのスコアがあれば就活にも役立ちます。
また、一般事務職なら、MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)資格があれば、自身のパソコンのスキルを証明しやすくなるため、便利です。
事務職への転職を考えている方は、自分が挑戦してみたい事務職にマッチした資格を優先して取るようにしてみてくださいね。
- 秘書検定
- TOEIC
- MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)など
保安職業に役立つおすすめの資格
保安職業はすでに述べたとおり、専門的な訓練を受けたうえで従事することが多い仕事です。
警察官や消防員、自衛官といった職種ごとにキャリアパスが決まっているため、特定の資格の取得を目指すというよりは、「どんなキャリアを積めば仕事につけるのか」を把握することが第一といえるでしょう。
「どのような学歴・経歴があれば仕事につけるのか」をまずは確認しよう!
今回は「事務従事者」と「保安職業従事者」の概要についてご紹介しました。
次回は「販売従事者」と、将来の需要増加が見込まれている「農林漁業従事者」について掘り下げていきます。お楽しみに!
参考URL:
http://www.jil.go.jp/kokunai/statistics/chart/html/g0006.html
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