皆さん、こんにちは。新米登録販売者の宮島です。
前回は、登録販売者資格取得のための勉強法について、筆者自身の経験をもとにお話ししました。
第2回目の今回は、「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識」を攻略するための勉強法について解説します。
この「医薬品に共通する特性と基本的な知識」の章では、医薬品を販売する者が最低限覚えておくべき知識が問われます。
医薬品に共通している特性とは何か、一般用医薬品の役割とは何か、そして登録販売者として身に付けておかなければならない基本的な知識とは何か。これらについて学んでいきましょう。
目次
登録販売者「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識」のポイントと有効な勉強法
すでに述べたように、「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識」では医薬品を扱う者が最低限身に付けておくべき知識が身に付いているか問われます。
では、医薬品を取り扱う上でもっとも注意しなければならないことはなんでしょうか。
それは、副作用の危険性です。実は、登録販売者試験のすべての章で副作用についての話が出てきます。それだけ副作用が人体や医薬品に密接に関係しているということですね。副作用についてしっかりと理解することが登録販売者試験合格への第一歩と言えるでしょう。
解答方法を知って素早い解答スピードをゲットしよう!
少し話は逸れますが、登録販売者試験の解答方法について確認しましょう。勉強を始める前に解答方法を頭に入れておけば、過去問で対策を始める際にスムーズに取りかかることができます。
試験問題は各都道府県で異なりますが、すべての地域でマークシート方式が取られています。そして解答形式は主に6つに分類されます。以下の表をご覧ください。
空欄埋め | 問題文の空欄に当てはまる言葉を選択肢から解答する |
---|---|
選択 | 4つの例文から正しい文章を1つ解答する |
選択 | 4つの例文から誤っている文章を1つ解答する |
正誤 | 4つの例文の正誤の並びを解答する |
組み合わせ | 4つの例文の中から正しい文章の組み合わせを選ぶ |
成分表 | ある成分表を見て問題に答える |
このように様々な解答方法があり、初めは戸惑うかもしれません。特に選択問題では、正しい文章を選ぶだけではなく、誤っている文章を選択させる場合があります。問題文を冷静に読むためにも過去問で慣れておくことが重要ですね。
1 「医薬品概論」攻略勉強法と必勝ポイント
先程の解答方法を知ったうえで、試験に出やすい問題とその解答方法について学んでいきましょう。
必ず覚える!医薬品の定義とは?
さて、医薬品とはそもそもどういうものを指すのでしょうか。
医薬品は、「人の疾病の診断、治療若しくは予防に使用されること、又は人の身体の構造や機能に影響を及ぼすことを目的とする生命関連製品であり、その有用性が認められたものである」と定義されています。この文章は試験で穴埋め問題として出題されることがありますので、一字一句しっかりと覚えましょう。
医薬品は、病院で処方される処方薬とドラッグストア等で販売されている一般用医薬品があります。これらの医薬品に共通する特性として、保健衛生上のリスクを伴うものであるということが挙げられます。
病院で出される処方薬とは違い、一般用医薬品のリスクは相対的に低いと言われています。とはいえ、一般用医薬品で絶対的に副作用が起こらないと言い切ることはできません。
一般の使用者に適切な判断をしてもらうための手段の1つが医薬品の添付文書です。新しい知見が発見されるたびに改定されるということも合わせて覚えておきましょう。効果的!アルファベットの覚え方!
医薬品にはリスクがつきものと述べましたが、それらのリスクは様々な段階を経て評価されていきます。この評価は国際的な標準化をもとに世界共通で決められますが、このことをハーモナイゼーションと言います。
では、様々な評価基準について学んでいきましょう。評価基準は言葉の意味を考えてみると簡単に覚えられます。以下の表をご覧ください。
2 「医薬品の効き目や安全性に影響を与える要因」攻略勉強法と必勝ポイント
必ず覚える!副作用の定義とは?
副作用とは、「疾病の予防、診断、治療のため、又は身体の機能を正常化するために、人に通常用いられる量で発現する医薬品の有害かつ意図しない反応」と定義されています。空欄穴埋めで出やすいので、すべての語句を覚えましょう。
ちょっとしたポイント!これを知っ得!
医薬品は必ずしも良い作用だけではなく、好ましくない反応も起こる可能性があります。そもそも、医薬品はとても複雑でその全てが解明されているわけではありません。「全てが解明されている」という誤った選択肢が出題されることがあるので注意が必要です。
子供と高齢者の定義と覚え方!
医薬品を使用する際には子供と高齢者の年齢区分を考慮する必要があります。
一般的に高齢者は肝臓や腎臓の機能が低下していると言われ、医薬品の作用や副作用が現れやすくなります。しかし、高齢者の基礎体力などの衰えの度合いには個人差があります。一概に年齢のみでリスクを判断することは難しく、個々に合わせた相談対応がなされることが重要であるということを覚えておきましょう。
年齢区分についての以下の表を覚えましょう。
3 適切な医薬品選択と受診勧奨
続いては、一般用医薬品について学んでいきましょう。今までの内容をしっかり読んでいれば、簡単に理解することができるはずですよ。
必ず覚える!一般用医薬品の定義とは?
一般用医薬品とは、「医薬品のうち、その効能及び効果において人体に対する作用が著しくないものであって、薬剤師その他の医薬関係者から提供された情報に基づく需要者の選択により使用されることが目的とされているもの(要指導医薬品を除く。)」と定義されています。
また、一般用医薬品は、「市販薬」や「OTC」とも言うので、この呼び名も覚えておきましょう。
4 薬害の歴史
医薬品は様々な薬害の歴史を抱えています。過去に起きた重大な副作用の被害について学んでいきましょう。
特にこの分野は試験でもよく出題され、ひっかけ問題になっていることが多いです。以下によく出題される間違いを挙げました。
これらの間違いに注意して薬害の歴史を学びましょう。
今回は登録販売者試験の出題範囲のうち、「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識」について解説しました。医薬品や副作用についてご理解いただけたでしょうか。
次回は「第2章 人体の働きと医薬品」です。次回も一般的な知識をもとに学習できる内容ですので頑張っていきましょう。
ここまでご覧いただきありがとうございました。また次回もぜひご覧ください。
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