上司や取引先に無理難題を突きつけられ、断りきれずに困り果ててしまったことはありませんか?
さて前編の「お願い編」に引き続き、できるビジネスマンの言い方を学んでいきます。
後編となる今回は「お断り編」。「相手の気持ちを害すことなくスマートに断るフレーズ」をご紹介していきます。
これであなたも「断り上手」な、できるビジネスマンになるでしょう!
できるビジネスマンの言い方「お断り編」
お断りフレーズの言い換え 基本5選
前編同様に、まずはビジネスで使用するお断りフレーズの言い換えから見ていきましょう。
基本のフレーズ | 言い換え後 |
---|---|
お断りします | →お受けすることはできません →お受けいたしかねます →ご要望に沿いかねます |
難しいと思います | →難しい状況です →お断りせざるを得ない状況です →私の一存では決めかねます |
遠慮しておきます | →お気持ちだけ頂戴します →辞退申し上げます →ご遠慮申し上げます |
認められません | →納得できません →承服いたしかねます |
お断りしてすみません | →せっかくですが →あいにく →願ってもない機会ですが |
いかがですか?言い換えた表現を使っていますか?
最近、若者の間で頻繁に使われる「大丈夫です」というお断りフレーズを、ビジネスシーンで使うのはNGです。特に、上司や取引先に対しては、大変失礼にあたるので注意してください。
お断りフレーズとして使われる「大丈夫です」は「結構です」という意味で使われているようですが、「構いません」「問題ございません」などに言い換えるようにしましょう。
上司や取引先へスマートなお断り 4選
忙しいときに限って、上司に急な仕事を頼まれたり、取引先に無理難題を突きつけられたりするものです。
引き受ける余裕がなくても、「できません」と無下に断れば、後々仕事がやりにくくなってしまうかもしれません。
しかも、断り方によっては信頼度を低下させてしまう恐れもあります。
しかし、断り方によって信頼度を上げることも可能です。以下のフレーズを参考にしてみてくださいね。
「誠に不本意ではありますが」
「本当はやりたい」という気持ちを表すフレーズ。「残念ながら」「遺憾ながら」などに言い換えることも可能です。
例:「誠に不本意ではありますが、今回は見積もり段階でご辞退させていただきます」
「今回は見合わせることになりました」「今回は見送らせてください」
次回は可能性があるという含みを持たせた断りのフレーズ。
「やりたかったのですが」という意味合いもあり、相手とのつながりを残す表現です。
「お役に立てず残念です」
相手の気持ちを害すことなく断るフレーズ。
「力になりたいけれど…」というニュアンスが相手に伝わる表現です。
「私の一存では決めかねます」
即答を避けたいときに便利なフレーズ。一度社に持ち帰るという意味合いがあり、相手に期待を持たせる可能性があります。
例:「ありがたいお話ですが、私の一存では決めかねます」
上司や取引先へきっぱりお断り 5選
相手の気持ちを害すことなく、きっぱり断りたいときに使えるフレーズも覚えておきましょう。
「ご事情は重々承知しておりますが」
相手が引き下がらないときのフレーズ。
例:「ご事情は重々承知しておりますが、ご要望にお応えできず、誠に申し訳ございません」
「せっかくですが、お気持ちだけ頂戴いたします」
提案・譲歩・贈り物などを受け取れないときのフレーズ。「本当に結構です」と言うよりソフトに聞こえますね。
「そのような大役、私には荷が重すぎます」
面倒な役回りを避けるときのフレーズ。
「そんなの無理です」と言いたいところですが、このような表現を使えば相手の優位性を保ちつつ、しっかり断ることができます。
「ご容赦ください」
勘弁してほしい、大目にみて欲しいと感じたときのフレーズ。
「お話は承りました」
「話は聞きました」という意味のフレーズ。ビジネスシーンでは、脈なしという意味合いになります。
「お話『を』承りました」と言ってしまうと「承諾」したことになるので、助詞を間違えないようにしましょう。
上手な断り方のポイント 4点
上司や取引先の依頼を断るときに重要なのは、まず、
① 依頼に対する感謝をし、
② 断らなければならない残念な気持ちを表すこと
です。その上で、
③ 断る理由を述べ、
④ 代替え案を提示する
ことがベストです。
相手の立場や気持ちを理解し、丁寧に断れば、気分を害されることはありません。むしろ、「きちんと断ることができる人物」という高評価になることもあります。
大切なのは、断り方のマナーを理解することです。そして、きちんと「お断りフレーズ」を使いこなせば、できるビジネスマンへの道は開かれるはずですよ。
断り上手なビジネスパーソンは、コミュニケーション能力が高い人です。
普段からコミュニケーション能力を伸ばすことを心がければ、自然と断り上手になっていくかもしれません。
そして「断るのも仕事のうち」と割り切り、ビジネスパーソンとしてステップアップしていってくださいね!
<参考URL>
http://love-masters.com/turn-down/
https://allabout.co.jp/gm/gc/374362/
http://kiirowa.biz/teiban/teiban7/teiban7-00100.html
https://hatarakus.jp/shigoto-kotowarikata
https://www.obcnet.jp/joho/kokoroe/kokoroe-12.html
http://www.hitachi-solutions.co.jp/column/tashinami2/assertive/index07.html
http://email.chottu.net/phrase/kotowari.html
http://www.rirekisyodo.com/study/verywell-honorific.html
関連する記事が他にもあります