できるビジネスマンが「できる」と言われるのは、様々なシーンでの「言い方」を心得ているから。
そこで、できるビジネスマンの言い方を「お願い編・お断り編」として、前編・後編に分けてご紹介します。できるビジネスマンのスマートな言い方を参考に、ステップアップしていきましょう。
前編となる今回は「お願い編」と題して、基本的な「お願いフレーズ」を学んでいきます。
できるビジネスマンの言い方「お願い編」
お願いフレーズの言い換え 基本5選
基本的な「お願いフレーズ」の前に、ビジネスで使用するお願いフレーズの言い換えを見ていきましょう。
基本のフレーズ | 言い換え後 |
---|---|
お願いします | →お願いいたします →お願いできないでしょうか →お願いできれば幸いです |
悪いけどお願いします | →お忙しいところ恐縮ですが →ぶしつけなお願いで恐縮ですが →誠に厚かましいお願いとは存じますが |
分かってください | →事情をお察しいただき →どうか事情をお汲みとりいただき →何卒窮状をお察しいただき |
連絡してください | →ご連絡をお待ちしております →ご一報いただけないでしょうか |
教えてください | →お伺いしたいのですが →質問があります →お知恵を拝借したのですが |
どうですか?普段のビジネスシーンで言い換えた表現を使っていますか?
言い換え前の表現は同僚へのお願いに向いていますが、上司や取引先に対しては、ときとして失礼に聞こえてしまう場合があるので、言い換えた表現を使う方がいいでしょう。
上司や取引先への軽いお願い 3選
仕事をしているとき、大なり小なり他人を頼らざるをえない状況に陥ったことがあるかもしれませんね。
同僚なら気を使わずに頼めますが、相手が上司あるいは取引先の場合は、どのように頼めばいいのでしょう?
以下を参考にしてみてください。
「○○願えませんでしょうか」
何かを頼みたいときのフレーズ。
例:「金曜日までに、ご返答願えませんでしょうか」
上司や取引先に対して「金曜日までに、返事ください」では、フランク過ぎるので、言い換えた方がいいですね。
「○○していただけるとありがたいのですが」
ちょっとした依頼の基本フレーズ。「ありがたい」を「助かる」「うれしい」に言い換えることもできます。「○○してもらえると」はOKですが、「○○してもらってもいいですか」は命令のように聞こえるのでNG。
「ご検討いただけませんか」
何かを提案するときのフレーズ。
例:「新しいプランを立ててみたのですが、ご検討いただけませんか」
「考えてもらえませんか」より丁寧な印象を与えます。
上司や取引先への無理なお願い 5選
次にご紹介するのは、無理なお願いや相手の負担になるようなお願いをするときのフレーズです。お願いの仕方を誤るとトラブルや成功率にも影響を及ぼすので、しっかり覚えておきましょう。
「身勝手なお願いとは承知しておりますが」
相手の気分を害すことなくお願いしたいときのフレーズ。延期や中止、急な有給を取りたいときなどに使用します。
「ぶしつけなお願いで恐縮ですが」
初対面あるいはあまり親しくない相手に頼むときのフレーズ。
例:「ぶしつけなお願いで恐縮ですが、5分だけでもお時間をいただけないでしょうか」
「折り入ってお願いしたいことがあるのですが」
相手の負担になるようなお願いのときのフレーズ。深刻な話をするというニュアンスを含んでいます。
例:「折り入ってお願いしたいことがあるのですが、来週にでもお時間いただけますでしょうか」
「切にお願い申し上げます」「伏してお願い申し上げます」
お願いを聞き入れてほしいという気持ちを強く伝えるフレーズ。切羽詰まった感じが伝わります。
例:「ご理解のほど、切にお願い申し上げます」
「他に相談できる方もなく」
頼りにしているという印象を与えるフレーズ。無理をしても聞いてあげようと心が動くことでしょう。
シーンで使い分けるお願いフレーズ 4選
続いて、シーンに合わせた「お願いフレーズ」ご紹介します。
「ご一考いただければ幸いです」
仕事を依頼・提案するときのフレーズ。ただ「お願いします」「考えていただけませんでしょうか」というより丁寧な印象。
例:「今回の企画に関して、ご一考いただければ幸いです」
「今回の企画に関して、ちょっと考えてみてください」という意味ですが、丁寧に言い換えた方が考えてもらえる確率は上がるはずです。
「ご一読いただければ幸いです」
資料などを読んでもらいたいときのフレーズ。相手の求めに応えるのではなく、こちらからお願いするときに使用します。
「お力添えいただけますでしょうか」
手伝ってほしいときのフレーズ。「手伝ってください」の言い換え。
例:「今案件について、お力添えいただけますでしょうか」
「適当なお心当たりがあれば」
人・会社・仕事などを紹介してもらいたいときのフレーズ。「適当な人・会社・仕事があれば、紹介してください」の言い換え。
断られたときのフレーズ
「無理を承知でお願いしたことですので、気になさらないでください」
どんなに頑張ってお願いをしても、無理なこともあります。断られたときには、断った相手の負担を軽くするためにも、このようなフレーズを使いましょう。今後の人間関係を良好に保つためにも、相手に対する気配りは忘れずに!
このように、「お願い」と言っても、様々なフレーズがありますね。
使い慣れないとスムーズにフレーズが出てこないときもあるかもしれませんが、大切なのは丁寧な言い方を心がけることです。少しずつでも自分のものにしていってくださいね。
次回は、「できるビジネスマンの言い方~お断り編~」をお届けします!
<参考URL>
http://love-masters.com/please-way/
http://kiirowa.biz/teiban/teiban2/teiban2-00300.html
http://email.chottu.net/phrase/onegai.html
http://email.chottu.net/phrase/irai.html
http://kotobaknow.com/otikarazoe#i-5
http://bizacademy.nikkei.co.jp/business_skill/hanashikata/article.aspx?id=MMACi5000002042015&page=2
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