
「第一種電気工事士を独学で目指したいけど、どの教材を選べばいいかわからない...」そんな悩みを抱える初学者の方へ。実は、適切な教材選択が合格への最重要ポイントであることをご存知ですか?
本記事では、第一種電気工事士の教材について、目的別おすすめプランから失敗しない教材の選び方まで解説します。「まずは最小限の予算で探したい」「短期間で効率よく合格できる教材を探したい」など、あなたの状況に最適な教材がきっと見つかりますよ。
独学での第一種電気工事士合格を本気で目指すなら、まずは正しい教材選びから始めましょう。
目次
【結論】第一種電気工事士は適切な教材選びで独学合格可能です
② 学科試験用問題集(過去問題集)
③ 技能試験用問題集
④ 技能試験用工具・材料
なぜ教材選びが合格の鍵を握るのでしょうか?
初学者の方が第一種電気工事士試験に合格するためには、適切な教材選びがとても重要です。理由は以下のとおり。
理由① 試験範囲が広いから
第一種電気工事士試験は、出題範囲が電気理論から法規、施工方法まで多岐にわたります。自分に合った教材を使えば、重要分野を効率よく学べ、短期間で得点力を高められます。
理由② 法改正があるから
電気工事関連の法令や技術基準は頻繁に改正されるため、中古のテキスト・問題集だと法改正に対応していないことがあります。
なるべく最新年度版の教材を選ぶことで、誤った知識や失点リスクを防げます。
理由③ 技能試験が実技だから
第一種電気工事士の技能試験は実技です。そのため、技能試験向けの教材では、写真や動画で作業手順や欠陥事例を確認できることが必要です。特に動画解説があると、正確な技能を身に付けられます。
このように適切な教材を選ぶと、結果として費用対効果が高く、再受験や無駄な練習を減らせるという大きなメリットがあります。
教材選びは合格を左右する戦略的な判断といえるでしょう。
第一種電気工事士|目的別おすすめ教材プラン
① 【最小構成】 学科試験対策プラン(予算5,000~6,000円)
とりあえず受験してみたい方、予算を抑えたい方、まずは学科試験合格を狙うという方は、この【最小構成】学科試験対策プランがおすすめです。
| 教材種別 | 商品名 | 価格 |
|---|---|---|
| 学科試験用テキスト | ホントにわかる やさしくまるごと 第1種電気工事士学科試験 | 3,520円 |
| 学科試験用問題集 | 第一種電気工事士学科試験完全解答 | 2,420円 |
| 計 | 5,940円 | |
■学科試験用テキスト:「ホントにわかる やさしくまるごと 第1種電気工事士学科試験」3,520円(電気書院)

第1種電気工事士の試験&実務に役立つ知識をまとめたテキストです。初学者が取り組みやすいよう、基礎的な内容は前半に、計算が必要な応用的内容は後半に配置する工夫がされています。A5サイズで300ページ台と、コンパクトで持ち歩きしやすいのも特長です。
■学科試験用過去問題集:「第一種電気工事士学科試験 完全解答」2,420円(オーム社)

学科試験の問題と解説を過去10年間分掲載した過去問題集です。冒頭の60ページが学科試験出題内容をまとめた「要点整理」となっており、直前期の見返し・復習がしやすいのが特長。解説は丁寧な内容で、レビューでも「見事1発合格しました。とても役立ちました。」というコメントが上がっています。
② 【推奨構成】 学科+技能試験対策プラン(予算10,000~11,000円程度)
学科試験から技能試験まで教材をひととおりそろえたいという初学者の方は、この【推奨構成】 学科+技能試験対策プランがおすすめです。
基本を同じ「すい~っと合格」シリーズでそろえたうえで、学び始めのインプット補強教材として先にも取り上げた「ホントにわかる やさしくまるごと」シリーズのテキストをプラスしています。
| 教材種別 | 商品名 | 価格 |
|---|---|---|
| 学科試験用テキスト | ぜんぶ絵で見て覚える第1種電気工事士学科試験すい~っと合格 | 3,080円 |
| 学科試験用問題集 | すい~っと合格赤のハンディ ぜんぶ解くべし!学科過去問 | 1,760円 |
| 技能試験用問題集 | ぜんぶ絵で見て覚える第1種電気工事士技能試験すい~っと合格 | 2,200円 |
| 補強用教材 | ホントにわかる やさしくまるごと 第1種電気工事士学科試験 | 3,520円 |
| 計 | 10,560円 | |
■学科試験用テキスト:「ぜんぶ絵で見て覚える第1種電気工事士学科試験すい~っと合格」3,080円(オーム社)

タイトルの通り、フルカラーの写真やイラストをふんだんに使って視覚的に見やすいのが特長。付録の「重要ポイント丸暗記ノート」「暗記ボード」は取り外しできるので持ち運びしやすく、学科試験直前のまとめとして役立ちます。
■学科試験用問題集:「すい~っと合格赤のハンディ ぜんぶ解くべし!学科過去問」1,760円(オーム社)

大型本が多い第一種電気工事士の教材には珍しく、B6変形判とコンパクトながら、過去10年分の過去問題を収録しています。科目ごとに必須問題がまとめられており、短期間で効率よく問題を解くことができます。
■技能試験用テキスト:「ぜんぶ絵で見て覚える第1種電気工事士技能試験すい~っと合格」2,200円(オーム社)

2025年度技能試験の全候補問題に対応。カラー完成写真、完成実体配線図、模擬試験用紙や練習に必要な材料の一覧表、基本作業が動画で見られるQRコードが付いているので、独学に最適です。
③ 【完璧構成】 学科+技能試験対策・工具材料付きプラン(予算5万円~)
学科試験から技能試験まで、工具・材料も含めて教材を完璧にそろえたいという初学者の方は、②【推奨構成】プランに工具材料も含めたこの【完璧構成】 学科+技能試験対策・工具材料付きプランがおすすめです。
| セット | 価格 |
|---|---|
| 2回練習用(器具+電線) | 40,700円 |
| オーム社オリジナル工具セット+一種用工具2点 | 20,900円 |
【全員必読】 試験センターによる注意事項
教材ではありませんが、電気技術者試験センターのサイトに記載されている「技能試験に係る欠陥の判断基準等について」は技能試験を受験される方は必読です。
事前に必ずチェックしておきましょう。
■電気工事士技能試験(第一種・第二種)欠陥の判断基準
■電気工事士技能試験の概要と注意すべきポイント(2025年2月更新)
※いずれもPDFが開きます
第一種電気工事士 技能試験対策教材(工具・材料)の選び方
第一種電気工事士の技能試験の工具は、第二種と同様に電動工具以外の工具の使用が認められています。
工具に関する注意事項は次のとおりです。
※電気工事士技能試験の概要と注意すべきポイント(2025年2月更新)より抜粋
・使用する工具
「候補問題」を確認し、作業に必要な工具はご自身でご用意ください。
他の受験者からの借用は禁止されています。
電動工具以外の全ての工具を使用することができます。
ただし、改造した工具や自作した工具の使用は禁止です。
(改造した工具の例:持ち手を延伸するよう加工した圧着工具等)
工具以外の物、例えば、テスタなどの計測器等の使用は禁止です。
ただし、電線を一時的に束ねるためのクリップ等については使用可能ですが、試験終了までには、必ず取り外してください。
第二種電気工事士資格の取得状況に応じて、以下の準備が必要です。
第二種電気工事士資格取得済みの人(第二種電気工事士技能試験で使用した工具あり)
第二種で使用した基本工具(ペンチ、ニッパー、ドライバー類、VVFストリッパー、基本的な圧着工具等)のほかに、追加で必要と判断される主な工具は以下のとおりです。
- より線に対応したワイヤーストリッパー
- KIP線等の太い電線を楽に切断できる ケーブルカッター
■推奨工具セット例
第一種電気工事士試験 第一種電気工事士試験アップグレードキット(9,339円)
■推奨工具セット例
第一種電工試験練習用 1回セット(48,730円)
第二種電気工事士資格を取得していない人(工具を持っていない人)
工具を一切お持ちでない方は、基本工具から第一種専用工具まで全てを新規にそろえる必要があります。この場合、個別購入よりも第一種電気工事士技能試験専用の工具セットを購入することが経済的で効率的です。
■推奨工具セット例
電気工事士技能試験 工具セット(30,250円)
■推奨工具セット例
第一種電工試験練習用 2回セット(73,150円)
※購入時の注意事項
最新年度版の確認: 工具セットや材料セットは毎年の候補問題や試験傾向に合わせて内容が更新されます。必ず受験する年度に対応した最新版を選択してください。
JIS適合の確認: 圧着工具は必ずJIS適合品(刻印入り)を選択してください。試験では適合品以外の使用が認められない場合があります。
独学の限界と通信講座活用のメリット
ここまで完全独学(市販書籍のみを利用して学習するスタイル)する場合に必要な教材をご紹介してきましたが、完全独学では限界もあります。第一種電気工事士の場合、例えば以下のようなポイントで挫折しやすいです。
独学で挫折しやすいポイント
- 見慣れない高圧電気設備機器の鑑別や配線図が理解できない
- 三相交流の計算問題や整流回路が理解できない
- 作業量が多く、時間内に完成できない
- 候補問題が多く、十分に練習できない
完全独学では少し行き詰まるかな…と不安な場合は、オンライン通信講座を併用するのも手です。
オンライン通信講座併用のメリット
① 動画解説により理解するための時間が大幅に短縮できる
② 経験豊富な講師による解説で解法テクニックを直接学べる
③ 学習スケジュール管理が簡単で計画的に学習できる
④ 質問サポートがあればわからない点を即解決できる
⑤ いつでも、どこでも視聴できる
このように大幅な学習効率アップが見込めます。特に働きながらの受験者や電気知識に不安がある方には、短期間で効率よく学べるオンライン通信講座がおすすめです。
現在はPCだけでなく、スマホで講義を視聴したり問題を解いたりできるオンライン通信講座があります。月1,000円台で受講できるお手頃価格のサービスもありますので、気になる方は一度チェックしてみてはいかがでしょうか。
よくある質問
Q1 第二種電気工事士を飛ばしていきなり第一種電気工事士を目指すのは可能ですか?
A1 可能ですが、学習期間を1.5倍程度想定してください。また、第二種電気工事士は身近なスイッチやコンセントが出題範囲ですが、第一種電気工事士は見慣れない高圧電気設備が出題範囲になりますので、理解するまでの難易度が高くなります。知識不足を補うため、理論解説が充実した教材(ホントにわかるシリーズ等)の選択が重要です。
Q2 教材は最新版でないとダメでしょうか?
A2 テキストの場合は必ずしも最新版でなくてもよいですが、問題集の場合は最新の出題傾向を把握するためにも最新版での学習をおすすめします。
問題集が最新版でない場合は、試験実施団体が過去問題を公表しているので、問題集に収録されていない問題はそちらでチェックしておきましょう(ただし、解説はなく正答のみとなります)。
参考:第一種電気工事士試験の問題と解答
Q3 技能試験の材料セットは必要ですか?
A3 技能試験は練習が必要で、練習のためには材料は必要です。個々の材料を都度購入、調達することも可能ですが、材料セットで一括購入することで、時間の短縮と労力の削減と過不足や間違った調達を防ぐことができます。
Q4 計算問題は捨てても合格可能でしょうか?
A4 全部捨ててしまうのはリスクが高すぎます。基本的な計算問題(5~6問程度)は確実に得点し、残りで着実に点数を重ねる戦略をおすすめします。
また実務の観点からも、第一種電気工事士学科試験に出題されるような電気の基本的な計算ができない人が、高圧の電気設備を施工するのは問題です。今後の実務面からも、基本から理解して計算問題に取り組みましょう。
まとめ:第一種電気工事士合格への最短ルート
第一種電気工事士の独学合格には、適切な教材選択が成功の大部分を決めるといっても過言ではありません。
成功の3つのポイント:
① 予算に応じた適切な教材組み合わせ
② 視覚的理解を重視した学習スタイル
③ 行き詰まった時の通信講座活用
特に初学者の方がテキスト・問題集を選ぶにあたっては、基礎理論から丁寧に解説する「ホントにわかる~」シリーズと、視覚的理解に優れた「すい~っと合格」シリーズの併用がよいでしょう。
独学に不安を感じる方や、確実な一発合格を目指す方は、オンライン通信講座との併用も検討してくださいね。適切な教材選択と効率的な学習方法により、あなたの第一種電気工事士合格を強力にサポートしてくれますよ。
今すぐ予算と学習スタイルに合った教材を選択し、合格への第一歩を踏み出しましょう。
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