こんにちは。国際結婚をして、現在カナダ在住の鈴木尚美です。
皆さんは、「趣味×英語」勉強法をご存じですか?
「趣味×英語」勉強法とは、趣味と組み合わせて英語を習得すること。英語学習がつまらなくて長続きしない人におすすめです。
連載「楽しくて効果的!『趣味×英語』勉強法、3回目は、「音声」を使った勉強法をピックアップ!
「英検1級」「通訳案内士」の資格を持つ筆者が実践したのは、「英語の曲」を利用した学習法です。勉強する際のコツや注意点を解説しましょう。
目次
「趣味×英語」勉強法で使える音声の種類
「趣味×英語」勉強法で使える音声コンテンツには、様々なものがあります。
- 音楽
- ニュース
- 本(オーディオブックや音声読み上げ機能を利用)
- 対談
- 講座やセミナー
- ブログ(音声読み上げ機能を利用)
音声を利用できるメディアやアプリも、今はたくさん種類がありますね。
- CD
- ラジオ
- ポッドキャスト(Apple Podcast、Googleポッドキャスト、Spotifyなど)
- 音声配信サービス(voicy、stand.fm、SPOONなど)
- インターネットラジオ(radikoなど)
- オーディオブック(Audible、audiobook.jpなど)
私の趣味の1つは洋楽を聞くことなので、英語の曲をダウンロードして、英語学習に活用していました。ですが、音楽以外の音声も英語学習に利用できます。
(音声を利用した勉強法の例)
- 好きな歌手やスポーツ選手のインタビュー音声→インタビューで使える英語表現を学ぶ
- スポーツ中継の音声→スポーツ関連の英語表現を学ぶ
自分の趣味に合わせて、教材となる音声を探しましょう。
音楽を使った「趣味×英語」勉強法の手順
先に紹介したように、音声のコンテンツやツールは様々あるため、やり方はそれにより変わってきます。今回は私の趣味である、音楽鑑賞と組み合わせた英語学習法を紹介します。
① 英語の歌詞を見ずに曲を聴く
② 英語の歌詞を聞き取り、紙に書く
③ 正しい歌詞と自分が書き取った歌詞を見比べる
④ 歌詞の中で理解できない文法や単語を調べる
⑤ 英語の歌詞を訳す
⑥ 日本語訳の歌詞と自分の訳を見比べる
⑦ 発音に注意しながら一緒に歌う
この勉強手順の中には、「ディクテーション」と「シャドーイング」の要素が入っています。
ディクテーション | 聞き取った英語を書き取る勉強法で、リスニング力向上の効果あり |
シャドーイング | 音声の後に続けて聞き取った英語を声に出すことで、スピーキング力を鍛える |
音楽を使うこの勉強法により、語彙力や文法力も伸びましたが、最も効果があったのは、リスニング力と発音です。
①~⑦までやった後、同じ曲を何度も聞いていくうちに、歌詞の英語をどんどん聞き取れていくのが実感できました。
音楽を使った「趣味×英語」勉強法3つのコツ
次に、音楽を使う英語勉強法で成果をあげるための、3つのコツを紹介します。
コツ① 日本語と英語の歌詞を用意する
教材として利用する洋楽の、日本語と英語の歌詞を用意しましょう。
英語の歌詞はディクテーションをするときに、日本語の歌詞は自分の訳との答え合わせをするときに必要です。
コツ② 目を閉じると音源を聞き取りやすい
英語の歌詞を書き出すときや、発音を聞き取りたいときは、目を閉じて聞くのがおすすめ!
視界を遮ると音源により集中でき、聞き取りやすくなります。
コツ③「rhyme(韻)」を理解する
曲の歌詞でよく使われるテクニックのひとつが、「rhyme(韻)」。例を見てみましょう。
「One, Two, Buckle My Shoe」
One, two,
Buckle my shoe;
Three, four,
Knock at the door;
Five, six,
Pick up sticks;
Seven, eight,
Lay them straight;
Nine, ten,
A big fat hen.
これは、「One, Two, Buckle My Shoe」という題の、子供用の曲。
1行目と2行目の最後の単語は、「two」と「shoe」です。この2つの単語を発音してみると、最後の音はどちらも「ウー」。
これが「rhyme(韻)」です。歌詞をよく見ると、3行目と4行目は「four」「door」、5行目と6行目は「six」「sticks」と、2行毎に韻を踏んでいるのに気づきましたか?
言葉にリズムが生まれるため、曲作りにはこの「rhyme」が多く持ち入れられています。これに気付くと、歌詞への理解が深まり勉強もより楽しくなりますよ!
音楽を使った「趣味×英語」勉強法のメリットと注意点
英語の曲を使った勉強法には、次のようなメリットと注意点があります。
メリット
① 発音を聞き取りやすい
② スキマ時間にできる
特にバラードの曲の場合はゆっくり歌っているため、発音が聞き取りやすいのがメリット。また、洋楽は1曲5分くらいなので、スキマ時間に勉強できるのも便利です。
注意点
① すべての歌詞を書き出さなくてもよい
② 汚い言葉は真似しない
歌詞を聞き取る際は、初めからすべての歌詞を書き出す必要はありません。
特に英語初級~中級レベルの人は、一字一句書き出そうとすると、難しすぎて挫折することも。私も初めのうちは、曲のサビの部分だけディクテーションしていました。
また、歌詞の中には罵り言葉などの汚い英語表現が使われていることがあります。前回の「動画を使った『趣味×英語』2つの注意点」でも書きましたが、汚い英語表現はできるだけ真似しないようにしましょう。
音楽を使った「趣味×英語」勉強法はスキマ時間にできる!
今回は「趣味×英語」勉強法の中でも、英語の曲を活用した具体的な勉強法をご紹介しました。
忙しい社会人でも、スキマ時間を活用してリスニングや発音などを伸ばせますので、ぜひ試してみてください!
最終回となる次回は、本を使った「趣味×英語」勉強法をご紹介します!お楽しみに。
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