皆さん、こんにちは。
この連載「情報セキュリティマネジメント試験の科目別勉強法」では、情報セキュリティマネジメント試験の合格ラインである「600点」以上を短期間で効率よく確実に取るための具体的な勉強法を、出題科目ごとに説明しています。
連載5回目となる今回は、情報セキュリティマネジメントの試験科目「情報セキュリティ関連法規」の特徴や勉強法について解説していきます。
「重点分野」の重要性については、これまでの記事で十分理解できたかと思います。
今回紹介するのは最後の「重点分野」ですので、あと少しだけ頑張りましょう。
情報セキュリティマネジメント試験の科目別勉強法 |
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1.【重点分野】情報セキュリティ |
2.【重点分野】情報セキュリティ管理 |
3.【重点分野】情報セキュリティ対策 |
4.【重点分野】情報セキュリティ関連法規 ←今回はココ |
4.【重点分野】情報セキュリティ関連法規 |
5.【関連分野】テクノロジ |
6.【関連分野】マネジメント |
7.【関連分野】ストラテジ |
8. 科目B |
試験科目「情報セキュリティ関連法規」の概要
この科目では、情報セキュリティやITに関連した法律や規則について学びます。
法律と聞くと、小難しいイメージを持ってしまう「情報セキュリティ関連法規」ですが、「著作権」や「商標権」などを扱う「知的財産権」も含まれます。これなら皆さんも聞いたことがありますよね。
普段の生活にも密接に絡み合う重要な法規ですので、学んで損はありません。
なお、試験に合格するためには、各法規をすべて丸暗記する必要はまったくありませんし、試験に出題されるポイントを押さえるだけで十分なので、安心してくださいね。
試験科目「情報セキュリティ関連法規」の出題傾向
過去問の傾向からすると、重点分野である「情報セキュリティ関連法規」は、科目Aの問題全48問中、6問前後出題されます。つまり科目Aの約12%が「情報セキュリティ関連法規」の問題です。
情報セキュリティを維持するためには関連する法規も知る必要がある、といったIPA(情報処理推進機構)のメッセージだと受け止めましょう。
しかし、「情報セキュリティ関連法規」は、例年出題されるキーワードがある程度決まっている科目です。法律の勉強を重点的に!というわけではありませんのでご安心ください。ポイントを押さえた勉強をすることで手堅く得点を積み重ねられますので、しっかり学んでいきましょう。
試験科目「情報セキュリティ関連法規」のキーワードと勉強法
ではここからは、重点分野である「情報セキュリティ関連法規」の具体的なキーワードや勉強法について見ていきましょう。
頻出ワード「著作権」を押さえよう
発明やデザインなど、知的活動によって創造物を生み出した人の権利を「知的財産権」といいます。「著作権」も「知的財産権」の1つで、「著作権法」によって保護されています。
「著作権」は、ほとんどの人が一般常識として持っている知識ではありますが、情報セキュリティマネジメントの試験では少しひねった問題が出るので注意が必要です。
例えば、「著作権で保護されないもの」や、「共同制作を行った場合の著作権の帰属先」など。この手の問題は毎回1~2問出るので、テキストと過去問をセットで確認し、マークしておきましょう。
頻出ワード「派遣」と「請負」を押さえよう
派遣と請負が情報セキュリティに関係あるの?と思うかもしれませんが、この資格は「マネジメント」と名の付く通り、外部委託先も含めた従業員の管理・教育に関する知識の習得も目的の1つとしています。
どの業界も自社だけで仕事が完結することはあまりなく、外部との連携が必要となります。そうなった際に情報セキュリティが緩んで問題になることが多いのが実情です。そのため、労働関連法規の知識を備えておくことが、管理者として必要になります。
それでは本題に入りましょう。
よく「派遣」と「請負」を同じ意味合いだと勘違いしてしまう人がいるのですが、この2つの違いを明確にしておくことが重要です。まずは以下の図で理解していきましょう。
試験では、それぞれの指揮命令関係・雇用関係を問う問題が頻出しますが、一度覚えてしまえば簡単なので、しっかり暗記してくださいね。
日頃会社でも、派遣社員や請負業者と仕事をすることがあると思いますが、この関係性を理解していないと越権行為をしてしまったり、逆に本来持っている権利を無駄にしてしまったりすることがあります。
例えば、派遣社員に事前に取り決めていない新しい業務をさせることは、違法に当たります。指揮命令権があるからと言って、何でも命令していいわけではないのです。
もし契約範囲外の仕事をさせたいのであれば、雇用契約を結んでいる派遣元に相談し、契約内容を変更する必要があります。
派遣社員に契約外の仕事を頼み、断られた場合に「融通が利かないわね!」と怒るのは、筋違いなので気を付けましょう。
この科目やワードを通じて学ぶ内容は、仕事をするうえでも役に立つ知識ですので、普段の職務上のやりとりと照らしあわせて理解すると頭に入りやすいですよ。
今回は、一見情報セキュリティに関係なさそうな用語のみの紹介でしたが、他にも情報セキュリティ関連法規はたくさんあります。もし、はじめの段階でちょっと苦手かも…と感じた人は、オンライン動画講座を試してみてください。
オンライン動画講座なら講師が理解しやすいように丁寧に教えてくれるので、苦手分野でも抵抗感が薄れるかもしれません。
今回は、情報セキュリティマネジメント試験の重点分野である「情報セキュリティ関連法規」のポイントと勉強法について解説しました。
「情報セキュリティ関連法規」は、問題数としてはそこそこ多いものの、出題内容がパターン化しているため、実は点数がとりやすい科目です。毎年ほぼ同じ内容が出題されるラッキー問題もありますので、頻出問題に注力する勉強法で、しっかり正答率を上げておきましょう。
さて次回からは、次のステップである「関連分野」に入っていきます。
「関連分野」第一弾は「テクノロジ」です。急にカタカナから始まる用語が出てきてドキドキしますが、出題割合が高い「重点分野」は今回で完了したので、リラックスして次に進みましょう。
それでは、次回をお楽しみに。
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