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中小企業診断士に求められる役割とは?どんな働き方ができる?

中小企業診断士に求められる役割とは?どんな働き方ができる?

我が国の経営コンサルタント唯一の国家資格として、注目の中小企業診断士
実は、単なるコンサルタントというだけでなく、日本の中小企業の現状を踏まえた重要な役割も担っています。

中小企業診断士の魅力について深堀する連載「中小企業診断士とは?」、3回目の今回は、中小企業診断士の有資格者である筆者が、中小企業診断士に求められる役割や多様な働き方について、実例を交えご紹介します。

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中小企業診断士に求められる役割とは

我が国の企業数のうち99.7%は中小企業であり、労働者の約70%も中小企業で働いています。つまり中小企業は、この国の経済の中枢を担っているといえるのです。

そんな中小企業に対して中小企業診断士は、一体どんな役割を求められているのでしょうか。

役割① 経営者に寄り添い、経営の診断・助言をする

中小企業は大企業に比べて、厳しい経営状況に置かれていることが多いです。
そのため中小企業支援法では、中小企業診断士の役割を、中小企業者に対する経営の診断及び、経営に関する助言をすることと定めています。

役割② 様々な支援施策を使って中小企業を支援する

中小企業診断士の業務は、経営の診断・助言だけではありません。

国は中小企業が資金を集めたり、設備を導入したりするなどの具体的な改善策を行う際に、様々な支援策を用意しています。それらの支援施策をスムーズに進めることも、中小企業診断士の役割です。

具体的には、中小企業診断士が企業と行政、企業と金融機関等のパイプ役を果たし、スムーズに改善策が実行できるよう支援していきます。

こんなに豊富にある、中小企業診断士の働き方

中小企業診断士の資格を取得すると、働き方の幅が広がります。
ではいったい、どんな働き方があるのでしょうか。

独立プロコンサルタント

企業診断士の大きな魅力の1つが、独立開業です。
自分1人でコンサルタント事務所を構えるほか、公認会計士や税理士、社会保険労務士などの他の士業の方と共同事務所を設立してコンサルティングを行う方法もあります。

独立診断士の報酬は、2016年の中小企業診断協会の調べによると、3分の1以上の人が1,000万円以上の収入を得ています。
資格の難易度は高いものの、一般の社会人に比べると高い報酬も可能なようです。

企業内診断士

中小企業診断士の合格後は、多くの人が、得られた知識を企業内で活かしています。

資格取得前の業務に加えて、企業内やグループ内各部署や関連会社のコンサルティングや、新規事業開発、上場準備など、働き方のフィールドが一気に広がるでしょう。

講演活動やスクール講師など副業としての働き方も

中小企業診断士の経営能力は、特定の組織に所属していなくても十分に活用できます。
主には「著作」や「講演」、「資格スクールや専門学校の講師」などです。

中小企業支援機関など公的機関での働き方

中小企業診断士は、中小機構や中小企業振興センター、商工会議所などの中小企業支援機関で働くこともできます。

職務内容は、窓口相談業務や診断業務、セミナーの講師などです。

働きたい場合は公募案内を探す、各支援機関に登録申請しておき、仕事の依頼を受けるという方法があります。

筆者の中小企業診断士としての働き方

筆者自身も、中小企業診断士の資格取得を機に、様々な仕事にチャレンジしてきました。
最後は、筆者の中小企業診断士としての働き方をご紹介します。

合格直後にスクール講師に就任

筆者は中小企業診断士として登録された直後、学習していたスクールから講師の要請があり、2年間働くこととなりました。
月~金までは会社で営業の仕事をしながら、土日は1次試験対策の講師を務める、いわゆるダブルワークです。

なぜスクールが筆者のような合格したばかりの人を雇うかというと、最新の受験体験を活かせるからだそう。おかげで自分自身の復習にもなりました。

著作活動

中小企業診断士の副業の1つに著作活動が挙げられますが、それはよほど優秀な人にしか依頼が来ないものだろうと思っていました。

しかし私自身、合格した年に中小企業振興センターから経営アドバイス集の執筆を依頼されましたし、他にも金融機関が使用する業種別業界情報なども著作しました。
今現在も、クラウドソーシングサイトで依頼された、中小企業診断士テーマの執筆を行っています。

近年、大企業を中心に副業を解禁・推奨する動きが加速していることからも、中小企業診断士にとって、副業という大きなチャンスが到来しているといえるでしょう。

筆者の中小企業診断士としての働き方

連載「中小企業診断士とは?」、今回は、中小企業診断士に求められる重要な役割や、多様な働き方について見てきました。

中小企業診断士とは、高度な知識を備えて診断・助言業務を行うだけではありません。行政や金融機関をつなぎ、国策である中小企業を支援するという、非常に重要な役割があることをご理解いただけたと思います。

また独立したり、企業内で活用したりと、非常に働き方が広がる魅力ある資格だと知っていただけたのではないでしょうか。
これを機に興味がわいた方は、ぜひ資格取得を目指してみてください。

次回は、「中小企業診断士の楽しい点とやりがい」についてご紹介していきます。中小企業診断士の学習自体の楽しさや、思いもよらなかったやりがいを知っていただけると思います。お楽しみに。

はじめての企業経営理論~中小企業診断士入門講座

参考URL:
https://www.smrj.go.jp/recruit/environment.html
https://www.chusho.meti.go.jp/shindanshi/shindanshitoha.htm
https://www.j-smeca.jp/contents/data2016/p05.html#q20
https://www.smeca-academy.info/category/column/public-agency/

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