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中小企業診断士試験はどこが難しい?独学合格者が難易度を解説

中小企業診断士試験はどこが難しい?独学合格者が難易度を解説

中小企業診断士は近年人気が高まっている国家資格ですが、難易度が高いことでも知られています。
「中小企業診断士を取ってみたいけど、どのくらい難しいんだろう?」という方もいるのではないでしょうか?

そこで連載「中小企業診断士の独学最短勉強法」、第1回の今回は、中小企業診断士試験の難易度は実際どの程度なのか、仕事の合間に独学で勉強し、1年でストレート合格した筆者が解説していきます!

この記事を読んで、試験勉強の取り組み方のイメージ作りに役立ててみてください。

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中小企業診断士試験とはどんな試験?

難易度の解説の前に、まずは中小企業診断士試験の資格概要について簡単にお伝えします。

中小企業診断士試験は、毎年1回開催される国家資格の試験。
受験資格はなく、誰でも受験できます。

試験は1次試験と2次試験に分かれており、1次試験のすべての科目に合格して初めて、2次試験の受験権利を得られるのが特徴です。

2次試験は、筆記試験と口述試験に分かれています。
ただ口述試験は形式的な面接のようなもので、不合格者がほとんど出ない試験であるため、この連載では軽く触れる程度に留めます。記事内で2次試験といえば筆記試験を指すものになりますので、ご注意ください。

続いて、各試験の詳細です。

1次試験の科目数は、全部で7科目

これはかなり多めで、中小企業診断士試験の大きな特徴の1つといえるでしょう。
解答方式は、4~5つの選択肢の中から1つを選んで解答するマークシート択一式
問題数は、1科目あたり40問ほどです。

2次試験の科目は4つに減ります。問題数も、1科目あたり4~6問程度です。
1次試験と違う特徴は、1問あたり40~200字程度の文章で解答する記述式になっていること。問題数は少ないですが、難易度としては1次試験より上がっているといえるでしょう。

どちらの試験も、1科目100点満点中、平均60点を取れれば合格となります。
ただし1つでも40点を切る科目があると不合格になるというルールが存在するため、苦手科目でも完全な捨て科目にできないのが難しいところです。

つまり、どの科目も最低40点を確保できるくらいの勉強が必要になります。

■中小企業診断士試験概要 ※2次口述試験を除く
  1次試験 2次試験(筆記試験)
試験日 8月上旬の土日2日間 10月下旬の日曜日
試験方式 マークシート(多肢択一式) 記述式
科目・問題数 7科目(1科目40問程) 4科目(1科目4~6問)
合格基準 得点率が全体の60%以上、かつ、1科目でも40%未満が無いこと

中小企業診断士試験の難易度

近年の中小企業診断士試験の合格率は、1次試験が40%前後、2次試験が20%弱、合わせると6~7%程度となっています。
合格率だけを見ると、かなり難しそうに感じますね。
(口述試験の合格率は99%のため、難易度の話には含みません)

ただ、後で話しますが、中小企業診断士試験には難しいところもあれば簡単な部分も存在します。これから解説するコツをしっかり取り入れ、全科目をまんべんなく効率よく学べば、一発合格も夢ではありません。

今回の連載では、筆者が働きながら1年の独学でストレート合格できたコツもお伝えしますので、ひるむことはないですよ!

中小企業診断士試験の難しいところと簡単なところ

最後は、中小企業診断士試験の1次試験と2次試験、それぞれの難しいところと簡単なところについてお伝えしていきます。

1次試験の難しいところと簡単なところ

1次試験で難しいのは、7科目という試験科目の多さです。
実際の科目は以下の7つ。

① 企業経営理論
② 財務・会計
③ 運営管理
④ 経営情報システム
⑤ 経済学・経済政策
⑥ 経営法務
⑦ 中小企業経営・政策

初学者の方は、このずらりと並んだ科目を見ただけでも尻込みしてしまうかもしれませんね。でも実は、科目1つひとつの難易度はそんなに高くないんです!

例えば財務・会計の1科目だけの難易度を他の類似試験で比較すると、日商簿記3級程度と言われています。

日商簿記3級は、1級から3級あるうち最も初歩的な試験で、簿記の入門的な位置付けです。他の6つの科目についても、それぞれの難易度は入門的なものなので、簡単といってもいいでしょう。

ただ1つ1つは簡単でも、それが7つ集まると試験の範囲はかなり広くなりますので、それなりの勉強量が必要になります。しっかり計画立てて勉強を進めることが大切です。

他にも、中小企業診断士試験の1次試験が簡単といえる理由が2つあります。
それは「合格率の推移」「特殊な合格ルール」です。

中小企業診断士1次試験の合格率は、10年前は合格率20%以下だったのが、令和2年度以降40%前後まで上がっており、簡単になってきています。

そしてもう1つは、1次試験の特殊な合格ルール「科目合格」によるものです。
中小企業診断士試験では、その年の1次試験に落ちてしまったとしても、60点以上とれた科目があれば、翌年以降の試験でその科目が免除されるという制度があります。

つまり2年目は、60点を取れなかった科目のみに絞った勉強ができるので、1次試験合格が少し簡単になるという訳です。

  • 科目は多いが、それぞれの科目はそれほど難しくない
  • 近年は合格率が上がり、簡単になっている傾向がある
  • 2年目は苦手科目だけに集中できる

上記のような特徴があるため、しっかりと取り組めばストレート合格も夢ではないと言えます。

2次試験の難しいところと簡単なところ

2次試験(筆記試験)は1次試験と違い、“とある企業についての状況説明文が問題文として与えられ、それについて分析や提案を文章で記述する”という、解答方法が難しい形式になっています。

1問につき1つの解答がある1次試験と違い、2次試験には明確な解答が存在しません。それが2次試験をとっつきにくく、難しいと思わせる理由になっています。

でも逆にいえば、明確な不正解もないということ。しっかりとコツをつかめば安定した点を取れるようになるのです。
具体的な勉強のコツについては、連載5回目で詳しくお伝えするので、そちらもぜひご覧ください。

ちなみに口述試験の難易度は、「試験勉強の内容をある程度覚えていて、かつ人と普通に話せる」なら合格するという、非常に簡単なものになっています。毎年1千数百人が受ける中、不合格者は数人に留まる程度です。

2次試験の難しいところと簡単なところ

連載「中小企業診断士の独学最短勉強法」、今回は中小企業診断士試験の難易度についてお伝えしました。

中小企業診断士試験は難易度も高めで、中小企業の経営面について学ぶという少々とっつきにくさのある試験ですが、コツをつかめばある程度簡単に進められます!

自分のスキルアップだけでなく、就職・転職・独立にも役立つので、興味を持った方は連載を最後までお読みいただき、最短での合格を目指してみてください。
独学ストレート合格した筆者のコツを余すことなくお伝えして、お手伝いさせていただきます!

さて次回は、中小企業診断士に独学で合格する方法、勉強のやり方についてお話しします。ぜひ、次回もご覧ください。

はじめての企業経営理論~中小企業診断士入門講座

参考URL:
https://www.j-smeca.jp/contents/013_c_faq/001_faq_shiken.html
https://www.j-smeca.jp/contents/010_c_/shikenmondai.html
https://www.j-smeca.jp/attach/test/r03/r03_1ji_toukei.pdf
https://www.j-smeca.jp/contents/010_c_/010_c_r03_shiken/R03_2ji_hikki_goukaku.html
https://www.j-smeca.jp/contents/010_c_/010_c_r03_shiken/R03_1ji_shiken_about.html
https://www.j-smeca.jp/attach/test/H23/h23_1ji_toukei.pdf
https://www.j-smeca.jp/contents/010_c_/shikenmondai.html

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