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社会人の学び直しにも人気!国家資格「中小企業診断士」とは?

社会人の学び直しにも人気!国家資格「中小企業診断士」とは?

最近、社会人の間で中小企業診断士という国家資格が注目されています。
この連載では、中小企業診断士の資格を持ち、専門学校で経営を教えている筆者が、中小企業診断士の魅力について解説していきます。

連載第1回の今回は、日経新聞でもたびたび取り上げられる「中小企業診断士」とはどんな資格なのか資格の内容や試験概要、活用方法、類似資格との違いもあわせてご紹介します。

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中小企業診断士とはそもそもどういう資格?

今、注目を集めている中小企業診断士とは、一体どんな資格なのでしょうか?
まずは資格の内容や試験概要、活用方法について見ていきましょう。

中小企業診断士の資格概要

中小企業診断士とは、中小企業支援に基づく経営コンサルタント唯一の国家資格です。

もともとは中小企業指導法という法律に基づき、中小企業診断員制度という“国の中小企業振興施策を普及させながら、中小企業の活性化を図る指導員”という形式でスタートしました。
その後、中小企業支援法という根拠法ができ、明確に国家資格となりました。

中小企業診断士の試験概要

試験は1次試験⇒2次試験(筆記)⇒2次試験(口述)⇒実務補習という順で行われ、内容は以下の通りです。

1次試験
(筆記・選択)
中小企業診断士としての基礎知識を問うもの。
合格率約27%(過去5回平均)
2次試験
(筆記・論述・口述)
中小企業診断士としての応用能力を問うもの。
合格率約18%(過去5回平均)
実務補習 中小企業診断士としての実践能力を問うもの。
実在の企業を3社、15日間かけて診断実習実施。

表上の合格率平均を見てもわかる通り、中小企業診断士の難易度はかなり高く、筆者もトータルで3年間の学習期間を要しました。
独学での合格は不可能ではありませんが、しっかりとしたスケジュール管理や勉強へ臨む姿勢が必要であると感じます。

中小企業診断士を取るとどんな仕事ができる?

中小企業診断士は取得後、コンサルティングや事業開発、資格スクールの講師など、多様な活用ができる資格です。

企業内診断士として社内各部署の診断や新規事業開発に携われるのはもちろん、転職においても非常に有利に働くでしょう。

より高い待遇の企業に就職したり、コンサルタント会社に就職したり、コンサルタント事務所を独立開業することもできます。

さらに公的機関の相談窓口や中小企業診断士資格スクールの講師など、兼業するうえでも活用できる資格です。

筆者の場合、合格後すぐに資格勉強を学んだスクールの講師となり、その後、診断協会を通じて中小企業向けの経営アドバイス集の執筆や、IT導入支援の講演などの仕事をしました。

中小企業診断士の注目度はどのくらい?

中小企業診断士の資格は、近年特に注目されています。過去に日本経済新聞社がビジネスパーソンに対して行った調査では「これから取りたい資格」のトップになったことからも、その人気が伺えます。

学生など若い人にはほとんど認知度が無い資格かもしれませんが、社会に出て一定の職業体験を積むと、中小企業診断士の活用度や有効性がわかってきます。

実際、日本経済新聞社が2022年に掲載した記事では、専門家が選ぶ「学び直し」に役立つ資格として中小企業診断士が1位に挙げられています。

社会人の皆さんには、早い段階で資格の重要性を知り、取得を目指してほしい資格の1つといえるでしょう。

中小企業診断士に類似する他の国家資格との違いは?

中小企業診断士とは経営コンサルタントの国家資格ですが、経営に関する専門コンサルタントとして、実は他にもいくつかの資格が存在します。
それらの資格と中小企業診断士はどう違うのでしょうか。違いや関係について見ていきましょう。

税理士

多くの企業にとってコンサルタントというと、国家資格である税理士が該当するでしょう。企業の会計や税務申告などをアドバイスするコンサルタントです。

特に小規模企業では、会計業務を丸ごと税理士事務所に任せている例が多く見られます。

公認会計士

会計分野に特化した国家資格です。国家公務員一種・医師・弁護士資格と並ぶ、我が国の超難関資格の1つです。

税理士よりもできる業務範囲が広く、大企業の会計監査業務まで行えます。

社会保険労務士

人材に関する専門家であり、企業における採用から退職までの「労働・社会保険」や「年金」などのアドバイスや、手続きの代行などを行う国家資格です。

上記3つの国家資格は、特定の分野に特化した資格であるといえます。
中小企業診断士とこれらの専門資格の決定的な違いは、「各資格の内容をオールラウンドでできる」という点。

中小企業診断士は、上記3つの資格ほどの専門性は無いものの、それぞれの資格の学習内容の多くを網羅しています。
企業を指導するだけの能力が充分にあり、ワンストップで経営診断が可能というメリットがあるのです。

中小企業診断士に類似する他の国家資格との違いは?

今回は、中小企業診断士とはどんな資格なのか、概要・活用方法、類似する国家資格や公的資格との違いについて説明しました。

試験は論述の難易度がやや高いものの、取得後は活用度が高い資格であり、社会人に人気の資格であることがご理解いただけたと思います。

次回は、中小企業診断士のメリットや活かし方について、資格を持つ筆者が具体例を挙げつつご紹介していきます。
より中小企業診断士の魅力がわかる内容となっておりますので、ぜひご覧ください!

はじめての企業経営理論~中小企業診断士入門講座

参考URL:
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO95983880R10C16A1TQ4000/
https://career.nikkei.com/nikkei-pickup/001876/

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