勉強にしろ仕事にしろ、集中して行えば早く終えられますよね。つまり集中できれば時間の有効活用につながるというわけです。
さて、集中するためには環境作りも大切です。集中できない理由は「目の前のことに注意が向かない」「ほかのことで頭がいっぱい」の2つ。
つまり、集中するためには「目の前のことに注意が向く」「ほかのことに気を取られない」工夫をすればいいのです。
連載「集中力の高め方」、今回は「集中しやすい部屋」の作り方についてご紹介します。
机を置く場所のポイントは?
何はともあれ、これがなくては始まらないのが「机」ですね。
机に向かっている間は、目の前の作業に集中していたいものです。だから、気が散るような配置は避けたいもの。
- 壁が目の前にある
- 窓が目の前にある
- ドアが背後にある
この3つは気が散りやすくなるので、これを避けて机を置くのがベストです。
まず、壁についてですが、机に向かったとき、すぐ目の前に壁があると圧迫感で集中しにくくなります。
では壁ではなく窓に面していればいいのかといえば、そうでもなく、目を上げると窓の外に注意が逸れてしまうのでこれもNG。
また座ったとき、背後にドアがあると外の気配に気が散りやすくなります。
逆に、どんなレイアウトがベストなのかというと、入り口に向かって机を置くという配置なんです。社長室や校長室をイメージしてもらえれば、わかりやすいですね。
とはいえ、そういう置き方ができない部屋も多いものです。そんな時は「奥行のある机を選ぶ」という方法もあり。
ただし、奥行きができたからといって本棚などを置くのはおすすめできません。机の上に大きな物を置いてしまうと、結局圧迫感につながるからです。
本棚は机のそばが集中しやすい
机に向かったとき、勉強または仕事モードになることが理想ですよね。
であれば、机の上には勉強や仕事で使うもの以外は置かないことが大切。趣味のグッズやお気に入りのアイテムを並べていると、そちらに気が向いてしまいます。
そして、勉強や仕事に欠かせない書籍やノート、ファイル類は机のそばに置いて「この机は仕事または勉強専用」という雰囲気を醸し出すことが大切です。
趣味は趣味、勉強は勉強。そんなふうに割り切った空間を作りましょう。集中しやすいインテリアのポイントは?
室内のカラーも大切ですね。
ブルーやネイビー系の寒色は頭を冷静にし、集中モードに切り替えてくれる色。ベージュやオフホワイトといった彩度が低い色は、集中を妨げない色です。
だから、ベージュやオフホワイトを基調に、ポイントにブルーやネイビーを配色するのがおすすめ。
ライトは青みがかった明るい昼光色がおすすめ。青い光は脳を覚醒させるからです。
机だけじゃなく、イスにもこだわりたい
机と同じくらいこだわりたいのが、なんといってもイスです。
極論を言えば机は平らであればなんでもいいのに対し、イスはずっと体重を預けているものなので、座り心地が悪いものでは長く集中することができません。座面が固いのはもちろんNGですし、座面の広さや背もたれの有無なども大切ですよね。
イスを選ぶポイントは、
- 高さや位置を自分で設定できる
- 人間工学に基づいて設計されている
- パソコン作業が長い人は背もたれ・ヘッドチェストがついているものがよい
- パソコン作業が長い人はアームレストがあると腕がラク
- 壊れた時の保証がついている
この5つ。3つめと4つめに関しては、3時間以上座ってパソコンで作業する人のための項目なので、勉強がメインならそれほど重要視しなくてもいい項目です。
座ったまま長時間作業しなければならない人は、背もたれやヘッドチェストがしっかりしているものがおすすめ。体を預けられるので、肩や腰、眼精疲労などの軽減につながります。アームレストも同様です。
また、細かく調整できるイスはそのぶん壊れやすいとも言えます。国産・大手メーカーのイスは日本オフィス家具協会による「構造部3年・可動部2年・外観1年」という保証がついていますが、海外製品や格安チェアだと保障がないものも。
体重を預けるため、イスにはそれなりに負荷がかかります。あっさり壊れてしまうことも珍しくないので、保証面も要チェックです。
私が取材にお邪魔したお医者さんの奥様の会社は、社員の健康を考えて、エルゴヒューマンのイスを導入しているそうです。長時間座ってもつらくならないと社員の間でも評判だそうで、取材にうかがった先生からもすすめられたのですが、金額的に購入する勇気が出ませんでした。
スタンドライトでスポットライト効果
最後はスタンドライトの設置のすすめです。
リビングのテレビで映画を見るとなんとなく集中できないけれど、映画館で映画を見るとちゃんと集中できる、という経験はありませんか?
様々な要因がありますが、その1つに「スポットライト効果」があります。暗い部屋の中、一か所だけ明るいとそこにどうしても目が行きますよね。上映中の映画館の中は、照明が消されスクリーンだけが明るい状態になっています。このことでより映画に集中できるのです。
同じことを部屋で再現できます。室内の照明をやや落とし、スタンドライトで机の上だけを照らすのです。
人は情報の8割を目に頼っているため、部屋を暗くするとその部分の情報は制限され、明るい部分だけが目に飛び込みます。気が散る確率が減るため、集中できるというわけです。
集中できる環境作りのポイントについてご紹介しました。今の環境はなんとなく集中できないな、と思っているなら、机のまわりに気が散りやすい要因があります。
今回ご紹介したポイントを参考に、集中しやすい環境を作ってみてくださいね。
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