パソコンさえあれば仕事ができるフリーランスの中には、自宅外で仕事を行っている人も少なくありません。好きな場所をさすらいながら仕事をするワークスタイルを「ノマドワーク」と言います。
スマホやタブレット端末が普及し、電源やWi-Fi環境が整ってきた2010年ごろから「ノマドワーク」という言葉が使われ始めました。ノマド(nomad)は英語で遊牧民のこと。
今回はノマドワークに適した場所を選ぶポイントと、場所の例についてご紹介しましょう。
仕事場所を選ぶ際のポイント5つ
私はWebライター兼ディレクターという仕事をしており、パソコン1台あればどこでもできる仕事です。
しかし、自宅にいると人が訪ねてきたり勧誘の電話がかかってきたり、たびたび仕事を中断せざるを得ないことがあります。そうすると集中力が途切れて、やる気がなくなってしまうんですよね。
また、自宅で仕事というのは、オンとオフの切り替えが難しくもあります。
その点、カフェやファミレスなどでのノマドワークは「思わぬ訪問者に邪魔をされない」「オン・オフの切り替えができる」など、仕事効率アップに一定の効果が期待できます。
さて、自宅を出て仕事するなら「これだけは譲れない」と思う条件を考えてみました。
① 電源がある
② Wi-Fi環境がある
③ テーブルが広い
④ 騒がしすぎず、静かすぎない
⑤ 長時間利用が可能である
パソコンやタブレットを使用する上で欠かせないのは、やはり電源です。バッテリーだけで仕事をするとなると、短い時間に限られますよね。
Wi-Fi環境は必須です。仕事内容的にフリーランスはWi-Fiが飛んでいない場所での仕事は難しいでしょう。
テーブルが広いことも大切。少なくとも、パソコンのほかに飲み物は近くに置くはずです。
そして、騒がしすぎず、静かすぎない場所であることも大切。人が絶え間なく動き回るような、せわしない環境では落ち着いて物事を考えることができません。かといってタイピングの音が響くほど静かな場所も、仕事がしづらいです。
長時間利用が可能であることもポイント。客が店頭に列を作って待っているようなお店での長居は、迷惑行為になりますからね。次から利用させてもらえなくなるおそれも出てきます。
続いて、フリーランスの人が仕事場所として選ぶ主な場所をチェックしてみましょう。
主な仕事場所とメリット・デメリット
フリーランスが仕事場所として選ぶことが多い場所と、そのスポットのメリット・デメリットをご紹介します。
カフェ
ノマドワークと言えば、おしゃれなカフェでノートパソコンを開いているイメージがありませんか?
カフェのメリットは落ち着いた雰囲気と、利用のしやすさ。電源やWi-Fi環境が整っている確率が高いのもポイントです。
一方で、場所によっては混雑しやすい、席が狭いという難点も。利用するなら、混雑しない時間帯やお店を選ぶといいでしょう。
ファミリーレストラン
ファミレスも電源とWi-Fi環境が整っているところが多く、一般的にカフェよりもテーブルも広いので仕事をするのに適しています。ランチタイムなど混雑する時間を避ければ、長時間利用も比較的容易。
逆に、混雑する時間帯の利用は避けたほうがいいでしょう。騒がしいですし、店員さんの視線も痛いです。
ネットカフェ
個人の時間を楽しむために作られているネットカフェは、静かで集中しやすい環境が特徴です。電源やWi-Fi環境もありますし、個室を選べば人の目も気になりません。広いテーブルや座り心地のいいイスもカフェやファミレスにはない、嬉しいポイントです。
ノマドワークに適した場所なのですが、コミックや雑誌など誘惑が多い点がデメリット。利用料金は利用時間に比例するため、コスト面でもカフェやファミレスよりも高くついてしまうのも難点です。
長時間利用する場合は6時間プランや1日プランなど、割引率の高いプランを選ぶといいでしょう。時間に制限がつくと逆に「今日で仕上げる」という気持ちを奮い立たせることができるかも。
図書館
静かに仕事できる場所といえば、図書館も外せませんね。無料で利用できるうえに、近年は電源やWi-Fi環境も整ってきているので、仕事場所としては悪くありません。
しかし、飲食物を持ち込めないこと、静かすぎるのでタイピングの音が響いてしまうのがデメリット。
図書館の調べものがメインであれば、おすすめできる場所です。
コワーキングスペース
コワーキングスペースとは、誰でも利用できるオフィススペースのこと。電源やWi-Fiだけでなく、会議室やコピー機など、オフィスと呼べる環境を持っています。
周囲の人が仕事をしているので、集中力やモチベーションのアップに効果的です。コーヒーやお茶などを無料で利用できるほか、カフェを併設しているところも少なくないため、一息つくのも可能。
仕事をする目的のスペースなだけにこれといったデメリットはありませんが、しいて言えば周囲の人がどんな仕事をしているのか気になる、というのはデメリットかもしれませんね。フリーランスの人は、同業者ならまだしも、違う業種のフリーランスと関わることがほとんどないのです。
個人的には、仕事場が自宅にあると、オンとオフの区別をつけにくいのが最大の弱点だと感じています。
自宅外で仕事をするのは生活にメリハリをつける点でも効果的です。どこを使うにしても、メリットやデメリットはあるので、自分にとって使いやすい場所を探してくださいね。
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