「働き方改革」により政府が推奨している副業ですが、副業をしていく上で最も大きな課題は、本業と副業の両立です。
私も本業とは別に、副業で行政の地方創生事業に参加しています。副業は本業を行っていない時間帯に行うので、時間が足りないという事態に陥りやすいのが悩みです。
睡眠や休日を削って副業の作業にあてるような働き方をしていると、本業に影響が出てしまいます。副業は本来、本業のサブとして行うものですから、本業に影響を与えるようでは本末転倒ですよね。
そこで今回は、共倒れにならないために本業と副業を両立させるためのコツについてご紹介します。
両立のコツ① 副業の報酬・目的を明確にする
副業を始めると、つい欲張ってあれもこれもやりたい気持ちが湧いてきます。
しかし、副業にあてられる時間は限られているので、まず本業に差し支えない時間内に終わらせることが大切です。
そのためには、副業で達成したい報酬や目的を明確にするようにしましょう。
具体的な報酬や目的を思い描き、そのためのステップを書き出します。
例えば、本業に支障を与えない範囲で月に10万円を稼ぎたい、という目標を設定するなら、1週間あたりの目標金額は25,000円となります。
この金額を達成するために必要な仕事量と、副業にあてられる時間を書き出してみましょう。
無理がありそうなら仕事の効率化を図るか、目標金額の引き下げが必要になることがわかります。見通しの甘さは仕事量を見誤る原因につながり、結果として「時間がない」という事態を招きます。
本業に悪影響を与えないボーダーラインを見極めるためにも、副業で欲しい報酬や目的を明確にすることが大切です。
両立のコツ② 外注を利用し仕事の効率化を図る
副業でまとまった収入を得ようと思えば、仕事量が必要になります。
しかし本業がある身では副業にあてられる時間には限りがあるため、自分でなくてもいい仕事は外注することも視野に入れましょう。
自分でなくてもいい仕事まですべて行っていると、副業のメイン部分にあてられる時間が少なくなり、結果として副業の規模も小さくなりがちです。
せっかく副業をするのですから、スキルも上げるべきだし、収入だって拡大していく方向で進めたいものですよね。
外注するとそのぶんコストがかかってしまいますが、外注で仕事を効率化することによって、より多くの仕事を引き受けることができるようになります。さらにステップアップした仕事の話も舞い込んでくるかもしれません。
そう思うと、外注にかかるコストは副業の規模や収入を拡大していく上で必要な経費とも言えますね。
両立のコツ③ 副業をしていることを周囲に言わない
副業を解禁する企業は増えてきていますが、「こんな副業をしている」と本業の職場の人に言うことはやめておきましょう。
副業は仕事の種類が多く、中には認知度の低い仕事もあるため、「あの人は怪しい仕事をしている」という偏見の目で見られてしまう恐れも否定できません。
「騙されているんじゃないの」など、心無い言葉を浴びてしまうとモチベーションが低下してしまいます。
それだけでなく、偏見の目から敬遠されるようになってしまうと、社内でのコミュニケーションもとりにくくなってしまいます。
会社の人との人間関係がぎくしゃくしてしまうと、本業そのものにも影響が出てしまうため、ぜひとも避けたい事態です。
また、副業をしていることを公表すると、勤務態度が少しでも悪くなろうものなら「副業をしているからだ」と言われる可能性も出てきます。
本業だけに一生懸命取り組んでいる人から見ると、ほかに仕事がある人というのは、「本業を軽く考えている」ようにも見えるかもしれないのです。
副業へのモチベーション維持や、本業に影響を出さないためにも、副業を行っていることは周囲に言わないほうがいいでしょう。
今回は、本業と副業を両立させるコツについてご紹介しました。
副業を行う上での課題である「時間がない」に関しては、今回ご紹介した“具体的な報酬・目標の設定”以外にも、
- プライベートは副業を優先させる
- 移動時間・スキマ時間を使って情報を収集し、頭の中で作業を進める
ということでもカバーが可能です。
副業との両立のポイントは、限られた時間を最も有効に活用できる方法を見つけることだといえるでしょう。
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