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【2019版】使いみち大!ツリーマップ・マップグラフ|Excelグラフ活用術⑥

【2019版】使いみち大!ツリーマップ・マップグラフ|Excelグラフ活用術⑥

 

Excel標準グラフの種類と作り方をご説明する連載「説得力UP!Excelグラフ活用術」 、今回は、Excel2016以降に登場した「ツリーマップ」と、Excel2019/Office365から登場した「マップグラフ」をご紹介します。

今までの棒グラフや折れ線グラフとは違った、おしゃれでわかりやすいグラフを作成できますよ。作成方法や特徴を理解して、今までにない資料を作っていきましょう!

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四角形の面積と色がおしゃれな「ツリーマップ」

ツリーマップとは、階層構造のデータを四角形の面積と色の組み合わせにより作られたグラフです。四角形の面積でデータの数値を、色でデータの属性を表します。

四角形の中に各データの四角形が組み合わされることで、大量のデータの複雑な階層構造と大きさを表せるので、その両方を同時に把握したい場合におすすめです。

ツリーマップの特徴

四角形を組み合わせたグラフで、階層構造を表すのに適したグラフです。
各データを四角形に置き換え、その面積や色により、データの分布や結びつきを見ることができます。

ツリーマップの使用例

売れ筋商品割合(商品区分・商品名・売上金額)
アンケート結果の集計(項目・年代・集計数)
地区別 支店ごとの売上集計(地区・都道府県・売上金額)

ツリーマップの作成例

ここでは、地区別 支店ごとの売上集計を例に、ツリーマップの作成方法をご紹介します。
(以下、Excel2019で作成。フォントは游ゴシックを使用)

↓元の表データ

ツリーマップの元データ

① A2セルからC11セルまでを選択する
② リボンの「挿入」タブ→「グラフ」の「階層構造グラフの挿入」→「ツリーマップ」で「ツリーマップ」をクリック

作成直後は下図のようなグラフができます。

ツリーマップの作成直後

あとは、グラフを選択するとタブに表示される「グラフツール」の「デザイン」及び「書式」タブで見映えを整えれば完成です。

※今回は、以下の調整を行っています。
・「(グラフの)デザイン」タブで「グラフスタイル」グループ→「スタイル1」を指定 グラフ上のグラフタイトルを入力
・「(グラフの)デザイン」タブで「グラフスタイル」グループ→「色の変更」→「カラフル」→「カラフルなパレット4」を指定
・「書式」タブで「系列“売上金額”」→「選択対象の書式設定」→をクリック 右側に作業ウィンドウが表示されるので「系列のオプション」→「ラベルオプション」→「バナー」を選択

↓作成後のツリーマップ

作成後のツリーマップ

どの地区のどの都道府県の売上金額が一番多いか、ひと目でわかりますね。

また、下図の赤マル部分にある二方向の矢印で、グラフを縦方向に縮めると、グラフの見え方を変更することも可能です。

作成後のツリーマップ2

グラフの見え方を変更すると、下図のように一直線上に都道府県名が並び、地区別に関係なく比率を比べることもできます。よりわかりやすい見え方になるように、適宜調整してみてくださいね。

作成後のツリーマップ3

グラフなのに地図がでてくる「マップグラフ」

マップグラフとは、世界地図や日本地図上に、地域ごとに色彩や色の濃さに違いを出すことで数の大小を表すグラフです。

複数の都道府県にまたがって運営している企業や、全国展開している学習塾・コンビニ等の売上状況を視覚的に作成するのに役立ちます。

これが、Excel2019(365)バージョンでは簡単に作れます。

マップグラフの特徴

国名/地域名、都道府県名、市町村名、郵便番号など、地理的領域があるデータをグラフ化できます。

マップグラフの使用例

全国の人口分布
某コンビニの全国進出状況

マップグラフの作成例

以下の表を使い、マップグラフを作成する手順を簡単にご紹介しましょう。今回は、東北地方の人口分布についてグラフを作成してみます。
(以下、Excel2019で作成。フォントは游ゴシックを使用)

↓元の表データ

マップグラフの元データ

① A2セルからB8セルまでを選択する
② リボンの「挿入」タブ→「グラフ」で「マップグラフの挿入」→「塗り分けマップ」→「塗り分けマップ」をクリックする

ちなみに初めてマップグラフを作成する場合のみ、下図のように「マップ グラフを作成するために必要なデータがBingに送信されます。」と表示されます。ここは「同意します」をクリックしましょう。
(地図上にグラフを反映するためには、このBingのマップサービスに接続する必要があり、同意しないとマップグラフを作れません。Bingは、Microsoft社が提供する検索エンジンのことです)

マップグラフ1

作成直後は下図のようなグラフです。

マップグラフ2

あとは、グラフを選択するとタブに表示される「グラフツール」の「デザイン」および「書式」タブで、見映えを整えれば完成です。

※今回は以下の調整を行いました。
・「書式」タブで「現在の選択範囲」グループで「系列“人口”」を選択 「選択対象の書式設定」をクリック
・右側に作業ウィンドウが表示されますので「系列のオプション」より「マップ投影」→「自動」、「マップ領域」→「データが含まれる地域のみ」、「マップラベル」→「すべて表示」を選択

マップグラフ3

マップグラフ4

この作業によって、日本地図全体図から下図のような東北地方のみの地図に変わりました。
都道府県名(データラベル)の一部が隠れてしまいすべて表示されない場合は、グラフエリアを広げることで現れるので試してみてくださいね。

マップグラフ5

色の濃さによって人口の情報を視覚的にすぐ把握できますね。
例えば、東北地域で店舗の出店を考える際、良い判断材料になりそうです。

より数値の違いをより強調したい場合には、配色を変えることでよりアピールできます。
その場合は、以下のような調整を行っていきましょう。

・「書式」タブで「現在の選択範囲」グループで「系列“人口”」を選択 「選択対象の書式設定」をクリック
・右側に表示される作業ウィンドウで、「系列の色」より「左右逆方向3色」、「最小値」→「最小値」→「塗りつぶしの色」を変更、「中間値」→「中央値」→「塗りつぶしの色」を変更、「最大値」→「最大値」→「塗りつぶしの色」を変更

マップグラフ6

マップグラフ7

作成後のマップグラフ↓

作成後のマップグラフ

この作業によって、宮城県がより強調されました。

作成後のマップグラフ2

最大値や最小値を「数値」と選択すると、隣のフィールドに数値を自由に入れられるようになります。
上図は「最大値」→「数値」→「2位の福島県の人口の数値」を入れてみました。これにより、宮城県と福島県が強調され、この2県に店舗の出店を考える資料に使えます。使い道に合わせて、値を調整してみてください。

最後に1点、マップグラフには注意点があります。それは、グラフ化できない地域があるということ。
今回は、別のデータで宮城県内の市町村のマップグラフを作成しようとしましたところ、以下のようなエラーメッセージが出てしまいました。

作成後のマップグラフ3

市町村名の前に県名を入れてやり直しをしてみましたが、同じ結果になってしまいました。

作成後のマップグラフ4

メッセージでは、市町村名でのマップグラフ作成が可能のように表示されますが、地域によってはまだ対応できていないようです(2022年3月現在)。作成時には注意してくださいね。

今回は、Excel2016以降に登場したツリーマップとExcel2019/Office365から登場したマップグラフをご紹介しました。

お仕事のほか、アイデア次第で「海外旅行に行った先を世界地図に色で表示してみる」のように、プライベートでも活用できそうですね。Excel2019/Office365をお持ちの方は、ぜひ一度作ってみてください。

さて、次回は「ヒストグラム、箱ひげ図」を利用したグラフをご紹介します。どちらもデータの分布を把握したい場合に使われるグラフです。統計を扱う仕事がぐっとしやすくなりますよ、お楽しみに!

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