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知らないと損!Excel2019グラフ「サンバースト」「ツリーマップ」とは?

知らないと損!Excel2019グラフ「サンバースト」「ツリーマップ」とは?

この連載では「Excel2013で止まっている人必見!業務効率がUPするExcel2019活用術」と題し、Excel2019(Office365)の新機能や活用方法を、13回にわたり紹介しています。

前回までは、Excel2019の新関数についてご紹介しました。今回の連載4回目からは、Excel2016・Excel2019で新たに追加されたグラフについて紹介していきます。

資料作りで割合を表現したいとき、以前からある円グラフだけで十分だと思うも多いでしょう。でもそれ、Excel2019の機能を使いこなさず、かなりもったいないことをしているかもしれません!

ありきたりの円グラフではなく、Excel2019で追加になった、ビジュアル的によりインパクトのある「サンバースト」「ツリーマップ」を使えば、プレゼンテーションや配布資料が今までと違って見えます。それがあなたの評価につながることもあるでしょう。

ぜひ今回の記事で覚えてもらい、仕事に活用してもらえたらと思います。
では、さっそく見ていきましょう!

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円グラフと「サンバースト」グラフの違いとは?

Excel2013以前から構成率を比べるグラフとして使われてきた円グラフと、Excel2019から追加された「サンバースト」との違いを見ていきましょう。

違い① 圧倒的な見やすさと手間の簡略化

業務効率がUPするExcel2019活用術

上の表は、「麺類」「丼類」「定食」というメニューを提供する3店の、種類別の販売数データです。

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円グラフの例

こちらは上記の販売数データを、Excel2013以前からあるお馴染みの円グラフにしたものです。
データラベルの追加など、何も加工していない状態なので、店ごとの比率がわかりにくいですよね。

この状態からわかりやすい円グラフにするためには、データラベルを入れたり、色を統一したりすることになり、少し手間がかかります。

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サンバーストの例

一方こちらは、Excel2016以降で追加されたサンバーストというグラフです。

見てもらえればわかるように、作成した瞬間から、店舗ごとに色が分けられ、データラベルも挿入されています。円グラフと比べて、かなりわかりやすいと思いませんか?

なんとこの2つ、どちらも範囲を選択して作成しただけの、何の加工もしていないグラフなんです。同じ作業でこんなにも見た目とわかりやすさが違うのは、驚きですよね。

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円グラフの例(書式設定)

普通の円グラフを、サンバーストのように見栄え良くするためには、凡例の削除やラベルの追加などを行わないといけません。ある程度加工したとしても、上記のような状態が限界ではないでしょうか。

それに対してサンバーストは、タイトルを入れれば完成という状態になっています。
つまり、一瞬でこのグラフを作れるので、忙しい時などは本当に助かるというわけです。

違い② 並び順の適切化

円グラフとサンバーストのもう1つの違いは、並び順です。

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円グラフとサンバーストの並び順の違い

左の円グラフでは、表のデータの順番通り、頂点から時計回りに並んでいます。

それに対してサンバーストでは、販売数が一番多い中央店が最初に並び、次に東店、西店の順番になっています。さらに中央店の中でも、丼類、麺類、定食と販売数が多い順になっているように、自動で多い順に並べてくれるのです。

これまで使っていた円グラフは、店舗ごとの比率や種類ごとの比率というような、1階層だけのグラフとしては十分でした。

しかし今回の販売データ表のように、店舗ごとかつ種類ごとという2階層のグラフを作る場合は、サンバーストを使う方が、圧倒的に少ない手順で見やすいグラフが作れるのです。

複数階層のデータに最適!「サンバースト」グラフとは?

それではここからは、先ほどの店舗別種類別の販売数データを使って、2階層のサンバーストを作成する方法を説明します。

そして作成後は、表にある「麺類」の下に、さらに「そば」と「うどん」を加えて、3階層になったサンバーストを見てもらいたいと思います。

サンバーストの作り方

まずは、2階層のサンバーストの作成からみていきます。

① セルA2からセルC10を選択します。
(セルA1からセルC10を選択しても、同じグラフが作成できます。)

業務効率がUPするExcel2019活用術

サンバーストの作り方①

2.「挿入」タブの「階層構造のグラフの挿入」から「サンバースト」をクリックすれば、グラフは完成です。ここまで、一瞬でできあがります。円グラフと違い、データラベルが最初から入っているので、作業の手間が省けますね。
あとはグラフの「タイトル」を編集すれば完成です。

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サンバーストの作り方②

サンバーストに階層を追加する方法

できあがったサンバーストは「店舗」と「種類」の2階層となっています。これに麺類だけ「メニュー」を追加し、3階層にしてみましょう。

① まずは元データを次のように編集します。
(下図の中央の表の通り)C列に「メニュー」の列を挿入し、各店舗の麺類の下に1行挿入します。
(下図の右の表の通り)「そば」と「うどん」の文字と、販売数をそれぞれ入力します。

業務効率がUPするExcel2019活用術

サンバーストの階層の追加の仕方① 元データを編集する

元データに、「店舗」「種類」「メニュー」による3段階の階層ができあがりました。
次にサンバーストを3階層に変えていきます。

② 表に追加した「メニュー」を反映させるため、グラフの上で右クリックをして、「データの選択」を選びます。

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サンバーストの階層の追加の仕方②

③「横(項目)軸ラベル」の中にある「編集」をクリックします。

業務効率がUPするExcel2019活用術

サンバーストの階層の追加の仕方③

④「軸ラベル」の範囲が現在A列からB列になっているので、これをC列まで広げます。

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サンバーストの階層の追加の仕方④

⑤ 3階層によるサンバーストが完成です。

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サンバーストの階層の追加の仕方⑤

店舗別種類別販売数データをこのような形のグラフにすることで、販売数は中央店の割合が最も多く、中でも丼類、うどん、そばの順番になっているのがわかりますね。

さらに丼類や定食についてもメニュー項目を細分化すれば、3階層のキレイな丸形のサンバーストができあがります。

Excel2013以前からある円グラフと違い、Excel2019ではサンバーストを使うことで、多階層のグラフを簡単に作れるようになったのが、大きなメリットといえるでしょう。

構成比の比較に最適!「ツリーマップ」グラフとは?

続いてはサンバーストと同じ階層グラフの種類に属する、「ツリーマップ」について紹介します。

以下表の右側にあるのが、ツリーマップです。

業務効率がUPするExcel2019活用術

色の違いによって店舗が見分けられ、長方形の面積によって、販売数の比率が分かることが特徴になります。
Excel2013以前からある円グラフや、先程紹介したサンバーストよりも、引き付けられるようなインパクトのあるグラフですよね。

ツリーマップの特徴は、円グラフやサンバーストは円で大きさを表すのに対し、四角形で表している点です。これによって、プレゼンの画面や資料において、無駄なスペースを作らず表現できます。

また、スペースいっぱいにグラフを表示できる、つまり従来の円グラフより視覚的に大きく見せられるので、プレゼンでより効果を発揮できるかもしれませんね。

ツリーマップの作り方

では、ツリーマップの作成手順も見ていきましょう。

① セルA2からセルC13を選択します。「挿入」タブで「階層構造のグラフの挿入」から「ツリーマップ」をクリックすれば、できあがりです。

業務効率がUPするExcel2019活用術

ツリーマップの作り方①

どうでしょうか。完成まで本当にあっという間ですよね!
時間のないときに円グラフをあれこれ編集するより、簡単かつ時短に、見栄え良くグラフが作れるのでぜひ挑戦してみてください。

ちなみに、できあがった表は、幅を変更することで形や見え方を調整することが可能です。

業務効率がUPするExcel2019活用術

ツリーマップの作り方②

こちらは、幅を狭めることで、上に重なった見え方になっています。

業務効率がUPするExcel2019活用術

ツリーマップの作り方③

また横に広げることで、上記のような帯グラフのような形にすることも可能です。

見せるシーンや資料によって、より有効に使ってみてくださいね。

業務効率UP!Excel2019活用術

連載「Excel2013で止まっている人必見!業務効率がUPするExcel2019活用術」、今回は、ビジュアル的にインパクトのある「サンバースト」と「ツリーマップ」について紹介しました。

Excel2013以前から使っていた円グラフでは、階層自体の表現が難しかったのに対し、Excel2019では、「サンバースト」と「ツリーマップ」を使うことで、簡単に階層グラフを作成可能となりました。

より良い資料を業務効率化しつつ作りたいなら、使わないと損な機能です。これがあれば、プレゼンの成功率も高まるかもしれません。ぜひ使ってみてくださいね。

さて、次回の5回目は、Excel2019で使えるようになった「ヒストグラム」と「箱ひげ図」に注目して紹介していきます。まだまだ新しいグラフの紹介が続きますので、楽しみにしていてくださいね。

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