連載「初心者でも簡単!企画書の書き方」も、ついに最終回。今回は、企画書の説得力がアップする「グラフ」の使い方についてお教えします。
企画書内の統計データの数値は、グラフを使用した方が見やすくなるケースがほとんどです。文字や数字だけでは伝わりづらいと思ったら、グラフを活用しましょう。格段にわかりやすい企画書になりますよ。
連載「初心者でも簡単!企画書の書き方」 |
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第1回 企画書の書き方のポイント4つをまず押さえよう |
第2回 企画書の意味・目的と3つの作成ステップを知ろう |
第3回 企画書は4つの要素で構成しよう |
第4回 レイアウト3つのコツで見やすい企画書にしよう |
第5回 企画書はグラフで説得力をアップしよう←今回はココ! |
企画書にグラフを入れると直感的にわかりやすく!
前回の記事では、企画書の見た目の大切さについてお話ししました。文字のサイズや色など体裁を統一すれば、スッキリとまとまった印象の企画書になることがおわかりいただけたと思います。しかし、もっと見やすくわかりやすい企画書にすることもできるのです。
その方法とは、「グラフ・表・図などを適宜必要な場所に入れる」こと。特に数字が並ぶ統計データは、グラフの方が直感的にわかりやすいです。
なお複数のグラフを使うときは、グラフ自体の文字サイズやフォント・色、配置場所などを統一しておかないと、まとまりがない印象を与えてしまいます。グラフの見た目についても、企画書内で統一ルールを作っておきましょう。
ExcelのグラフをPowerPointで使うのがおすすめ
まずは、グラフの種類について知っておきましょう。表示したいデータの内容や数量により、適したグラフは変わります。選択を誤ると、逆に見にくいグラフになってしまうので要注意です。
企画書でよく使われるグラフには、以下の3種類があります。
● 折れ線グラフ…推移を表したい場合に最適
● 棒グラフ…推移の他、数や量の差を表したい場合に最適
● 円グラフ…割合を表したい場合に最適
例えば、ある製品の購入状況を表すグラフを作成するとしましょう。
製品売上額の年ごとの推移を表すなら「折れ線グラフ」、種類別の売上比較を表すなら「棒グラフ」、製品の売上が社内売上の何割を占めているか表す場合は「円グラフ」を使うとよいですよ。
PowerPointを使って企画書を作成する場合、PowerPointでもグラフの作成はできますが、まずExcelでグラフを作成し、PowerPointのスライドに貼り付ける、という方法を取ると作業がスムーズに進められます。
以下、Excel2019で「製品○○の売上額の年ごとの推移を表すグラフ」を例に解説します。
① Excelでデータを入力し、「売上額」と「年」の数値を範囲選択します。
③ 画面上部のメニューから「挿入」→「おすすめグラフ」をクリックします。グラフの種類を選択し、OKを押下すればグラフが挿入されます。
あとはグラフのタイトルや凡例などを整えれば完成です。調整したグラフのデータをコピーし、PowerPointの該当ページにペーストしましょう。
Excel標準グラフ活用術① 棒・折れ線・複合グラフ企画書にグラフを反映してみよう
グラフの種類や作り方を確認したところで、企画書のサンプルに、実際にグラフを反映してみましょう。
今回も、前回までの記事で作成した「ショップAの売上高を前年比150%増とするための企画書(販売促進企画書)」を使います。
前回の記事でレイアウトのコツ3つを反映し、体裁を整えた状態になっていましたね。
この企画書に、グラフを入れてみると、以下のようにチェンジします。
文字だけの場合よりも格段に見やすく、直感的にわかりやすくなったと思います。
なお特に強調したい部分は、以下のような装飾テクニックをプラスするとよいでしょう。
- 特に強調したい部分だけ、他よりも目立つ色にする
- 特に強調したい部分以外を、グレーなどの目立たない色にする
- ポイントとなる部分に、丸や矢印などの図形を挿入して目立たせる
- 注目させたいデータを枠で囲む
このとき、目立たせようとするあまり装飾し過ぎると、逆に見にくいグラフとなってしまう場合もあります。読み手の視点に立ち、バランスを見ながら装飾するよう注意しましょう。
なお統計やデータは、細かいほど具体性がアップします。どこまでこだわるかは企画内容によっても変わります。仕事上で統計などに関する知識が必要になったときは、論理的にアウトプットできるよう勉強して、より具体性を追求するのもよいでしょう。
誰でも簡単!ビジネス統計学講座全5回の連載で、初心者でも簡単にできる企画書作成の基本についてお伝えしました。
企画書作りに難しいイメージを持つ人は多いと思います。しかし、今回の連載でご紹介したように、企画書にマストな4つの要素を把握したり、レイアウトのコツを覚えたりすれば、初心者でもスムーズに企画書を作成できるでしょう。
今回の連載で学んだことを活かして、ぜひ作業効率アップにつなげてくださいね!
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