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企画書の目的と3つの作成ステップとは|初心者でも簡単!企画書の書き方②

企画書の目的と3つの作成ステップとは|初心者でも簡単!企画書の書き方②

企画書の目的は、相手の現状において問題となっていることの解決策を提案し、相手にアクションを起こしてもらうことです。
目的をよく考えずにただ作成すると、本当に必要な要素が盛り込まれず、せっかく考えた企画も的外れなものになってしまいかねません。

企画書を書くにあたっては、企画書が持つ意味について理解を深め、相手にアクションを起こしてもらうのに必要な材料を準備することが大切です。

連載「初心者でも簡単!企画書の書き方」、第2回の今回は、企画書を作成する目的や、基本の作成ステップについてお伝えします。

連載「初めてでも簡単!企画書の書き方」
第1回 企画書の書き方のポイント4つをまず押さえよう
第2回 企画書の意味・目的と3つの作成ステップを知ろう←今回はココ!
第3回 企画書は4つの要素で構成しよう
第4回 レイアウト3つのコツで見やすい企画書にしよう
第5回 企画書はグラフで説得力をアップしよう

企画書の目的とは?提案書などの資料とどう違う?

会社で働いていると、様々な資料を作る機会があります。提案書やプレゼン資料などは多くの企業でも作成されており、これらの資料の書き方・作り方ならバッチリ!という人もいるでしょう。

企画書は提案書などとは少し違った性質を持ちます。提案書やプレゼン資料がアイデアをまとめた資料であるとすれば、企画書には「プラス要素」が必ず含まれています。

そのプラス要素とは、「アイデアを実現させる方法」のこと。アイデアばかり書かれている書類は、「だから何?結論は?」と思われてしまいがち。アイデア実現方法が記載されていることで、相手にも「どのような結果となるのか」がわかってもらいやすく、相手にアクションを起こしてもらいやすくなるのです。

ここで、企画書と他の資料との違いを把握しておきましょう。

報告書 業務や調査の結果をまとめたもの。正確な事実が求められる。
提案書 問題の解決策について、アイデアを提案するもの。
企画書 提案書の内容に、実務レベルまで落とし込んだ解決策を追加したもの。
プレゼン資料 話し手の補助ツール(提案書や企画書の概要のみまとめたもの)。

また、企画書といっても種類があり、用途や目的、宛先によって作り方も変わってきます。会社で作成することの多い企画書の例を見てみましょう。

企画書の例 用途・目的 宛先 盛り込む内容の例
事業企画書、経営企画書 新規事業の立ち上げ、銀行での融資を受けたいとき 銀行など 商品の販路、人員計画、収支計画、販促計画など
営業企画書、販促企画書 商品の売上アップ、販路拡大 社内、クライアントなど 顧客分析、市場調査、販促プラン、収支計画など
商品企画書 新商品の開発、現状商品のリニューアル 主に社内 市場調査、消費者のニーズ探索、マーケティング戦略、販促プランなど
社内行事企画書 イベントなどを開催したいとき 主に社内(社員向け) 企画の概要など

例えば「ショップAの売上高を前年比150%増とするための企画書」ならば、種類(用途)は「販促企画書」、宛先は「ショップA担当者」となります。

なお企画書がプレゼン資料などと大きく違う点は、単体で送付することが多く、相手に口頭での説明を添えることなく目を通してもらうケースが多いということです。

そのため企画書とは、企画書を見ただけで要点が誤解なく伝わるものでなければいけません。「この文章や言い回しで、自分が伝えたいことをきちんと伝えられるか」を常に考えながら作ることが要求される書類なのです。

企画書の作成ステップ3つを覚えよう

企画書の目的や意味を覚えたところで、次は、企画書作成の手順を覚えましょう。
作成ステップは大まかに分けて以下の3つとなります。

① 企画内容を整理する
② プロット(あらすじ)を作る
③ 各要素の作り込みを行い、完成させる

ステップ① 企画内容を整理する

まず、企画書を構成する要素について素材を準備し、整理します。「結論」と「その根拠(データ)」も必要に応じ作成しましょう。「どういった目的で企画書を作成するのか?」「どのクライアントに企画を提案するのか?」についても、当然ここでしっかりと確認します。
このとき使うツールはPowerPointである必要はありません。ノートに手書き、メモ帳ソフトに入力など、自分の使いやすいツールを使いましょう。

ステップ② プロット(あらすじ)を作る

次に、「PowerPoint」「Googleスライド」などのツールを使い、各要素のキーとなる文章や根拠のデータなどを入力し、企画書のプロット(あらすじ)を作ります
1ページ(1スライド)に1要素、と考えるとわかりやすいですよ。1スライドに異なる要素を詰め込むのはやめましょう。

ステップ③ 各要素の作り込みを行い、完成させる

最後に、ステップ②で作成した企画書のプロットに、肉付けしていく作業を行います。フォントや文字色、表やグラフなどのデザイン・レイアウトも同時に行います
コツは、相手の視点に立ち、求める情報を目立たせてわかりやすくすることです。

なお、ステップ①が7割ほど進んだ段階で、上司やプロジェクトリーダーなどの管理者に一度チェックしてもらいましょう。可能なら、管理者と一緒に素材の整理を行うとよいかもしれません。
もし、自分と管理者の間で、企画に対する相違があった場合でも、この段階でなら軌道修正が可能です。

またステップ③の完成前の段階で、管理者へ提出して内容を確認しましょう。最終的な相手に提出する前に、管理者へ確認を行うことで、より精査された企画書となります。

確認後、OKが出れば細かい部分を調整して完成です。

これまでのヒントを使って、企画書を作成してみよう

今回は、企画書の目的や種類、作成ステップについてお伝えしました。今回お伝えしたことは、企画書作成の準備段階の話ではありますが、企画書作成において全体に関わってくる大事な部分です。

さて、今まで学んだことを活かして、前述の章にて例を出した「ショップA」の企画書サンプルを、残る3回の連載で作ってみましょう。
作る企画書は、「ショップAの売上高を前年比150%増とするための企画書(販促企画書)」です。

次回は企画書を構成する「4つの要素」について、実際に企画書のサンプルを作成しながら、詳しくご説明していきます。

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