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Excelより簡単?!Googleスプレッドシートのグラフをマスター!

Excelより簡単?!Googleスプレッドシートのグラフをマスター!

この連載「Googleスプレッドシート入門」では、Excelを使える方が、Googleスプレッドシートで「プロジェクト進捗チェック表」を作成し、部署内で共有することを最終目標としています。

前回までにGoogleスプレッドシートの使い方を、書式設定、表作成、関数使用などの実例を交えて紹介してきました。これだけでもぐっと表は見やすくなったかと思いますが、やはり数値の羅列だけではわかりにくい部分もありますよね。

今回は、Googleスプレッドシートをより見やすくするため、グラフ機能とその使い方を解説します。

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Googleスプレッドシートではどんなグラフが作成できる?

Excelとまったく同じ機能とまではいかないものの、Googleスプレッドシートもグラフ機能は充実しています。
以下は、Googleスプレッドシートで作成できる主なグラフの例と使用に適したデータの例です。

折れ線グラフ 目盛りと目盛りの間を線で結んだグラフ
時間の流れに対する値の増減を示すのに便利
縦棒グラフ
(横棒グラフ)
量の大小を計る
大小を比較する場合に適している
複合グラフ 複数の別々の値の変化を表す
折れ線グラフと棒グラフの組みあわせで用いられることが多い
面グラフ 資産の推移など、データの推移を示すのに適している
円グラフ 構成比を示すグラフ
各年代の割合、国別の割合などで使われる
散布図 2種類のデータの座標をとって相関をみる
2つのデータの関係性をはかりたいときに便利
レーダーチャート 複数のデータの度合いを示したグラフ
5種類や6種類ほどのデータを用いるときに使われる
学力得意・不得意の度合いを測るのに便利

ほかにも、ヒストグラムやスパークライン、さらには組織図なども作成できますよ。

Googleスプレッドシートでのグラフ作成手順を見てみよう

Googleスプレッドシートでグラフを作成するには、以下の2通りの方法があります。

グラフの作成の図1

1つは、上図のようにメニューの「挿入」から「グラフ」を選択して作成を始める方法です。

グラフの作成の図2

もう1つは、上図のように、メニューの下にあるグラフアイコンをクリックして作成を始める方法です。

グラフの作成:グラフアイコンをクリックして作成の図

いずれの方法でも、クリックすると上図のように「グラフエディタ」が画面右に表示されます。左側に表示されるグラフは、入力されている数値をもとに自動作成、あるいは選択した範囲から自動作成されたものです。グラフが確定したわけではありません。

詳細な設定はグラフエディタで行います。グラフ編集中は、変更が都度反映されるので使いやすいですよ。

プロジェクト進捗チェック表をグラフで視覚化しよう

それでは実際にGoogleスプレッドシートのグラフ機能を使うとどうなるか、この連載で作成している「プロジェクト進捗チェック表」の例をもとに紹介します。

個別プロジェクトの達成率を視覚化しよう

まず、プロジェクト1の各工程の、達成率を視覚化するグラフを作成してみましょう。

達成率をグラフ化したいので、グラフエディタの「データ範囲」部分を、プロジェクト1の達成率にあたるH11からH21(H11:H21)で範囲指定します。
作成する範囲をドラッグで指定してからグラフ作成を行う方法でも作成可能です。

プロジェクト進捗チェック表をグラフで視覚化の図

上図のように折れ線グラフが作成されましたが、見にくいため、グラフの種類から「横棒グラフ」を選択します。

プロジェクト進捗チェック表を横棒グラフで視覚化の図

また、どの工程がどのくらいの達成率になっているかわからないため、グラフの範囲をB9:H21に拡大します。

グラフの範囲を拡大の図

しかし、範囲を拡大すると上図のように、担当者名などの余計なデータまでグラフになってしまいます。
「グラフエディタ」の設定、「系列」の右端にある縦三連点からデータの削除ができるので、不要なデータは削除してしまいましょう。
今回のケースだと、プロジェクトの各工程を示すY軸のB11:B21、達成率を示す系列のH11:H21以外はすべて不要です。

「グラフエディタ」の設定の図

不要なデータを削除するとだいぶ見やすくはなりますが、正確なパーセンテージがわからないため、「カスタマイズ」の「系列」からデータラベルにチェックして表示するように設定します。

データラベルにチェックして表示するの図

タイトルの設定、色の調整などをすれば、上図のプロジェクト進捗率グラフの完成です。

各プロジェクトが占める日数を視覚化しよう

次に、円グラフを使って、集計から各プロジェクトが占める日数の割合を見ていきましょう。

プロジェクト進捗率グラフの完成の図

上図のようにデータの範囲(この場合は各プロジェクトの総日数と各プロジェクト名がわかるようにB1:C6を指定)を選択したら、グラフの種類を選んで反映させます。この場合は、円グラフです。

円グラフの図1

円グラフの図2

プロジェクト総日数比率を示す円グラフが作成できました。
次に、タイトルの設定など、細かな設定をカスタマイズしていきます。円グラフは3D表示にもできるので、内容や資料にあわせて選択してみてもいいですね。

円グラフの完成の図

今回は比較するデータが少ないためシンプルなグラフになりましたが、プロジェクト⑤まで最終的な日数が割り出されると、どのプロジェクトにどのくらいの日数がかかったか、グラフでひと目でわかりやすくなりますね。

グラフは、データが多く複雑なほど便利な機能です。Googleスプレッドシートを利用するなら、グラフもぜひ活用してみてくださいね。

次回は最終回。Googleスプレッドシートの共有とスマホでの確認方法についてお送りします。

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