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「敬語が正しく使えず、恥ずかしい思いをすることがある…」賢く覚える方法とは?

「敬語が正しく使えず、恥ずかしい思いをすることがある…」賢く覚える方法とは?

こんにちは!フリーアナウンサーの古橋拓真と申します。

『「話し方」お悩み相談室(全10回)』では、話し方に関する悩みを解決するために必要な「テクニック」と、悩みに向き合っていくための「心構え」の両面から話をしていきます。

さて、第6回のお悩みですが、

「敬語が正しく使えなくて、恥ずかしい思いをすることがあります…」

です。

解決法:テクニック編「ポイントを絞る」

これに関しては、若いビジネスマン限定の悩みなのかもしれませんね。学生時代に敬語を使う機会は意外なほど少ないものです。いざ、社会人になってみると、全然敬語が使えない、なんてことはよくあることです。

かくいう私もそんな新米社員でした。時には、電話をかけてくださった方から怒られたこともあります。アナウンサーという職業なこともあって、本当にみじめな思いをすることが結構ありました。

まず皆さんにお伝えしたいのは、「ここぞ」というポイントを押さえて、そこだけは間違えないようにすることから始めようということです。

具体的にはどこかというと、「言う」「行く」「来る」になると思います。

皆さんご存じであるように、「言う」の尊敬語は「おっしゃる」、謙譲語は「申す(申し上げる)」です。そして、「行く」は、尊敬語が「いらっしゃる」、謙譲語は「まいる」。最後に「来る」の尊敬語は「いらっしゃる」、謙譲語は「まいる」。こういう風に覚えておいて、ここだけは間違えないようにしましょう。

「あれ?『お見えになる』『うかがう』とかは?」と思った方、鋭いです。もちろん「来る」の尊敬語として「お見えになる」は使えます。しかし、上のように「行く」と「来る」を同じ言葉で覚えておくと、いざという時に出てこない、間違えてしまうということが防げるのではないでしょうか?

賢く覚えて、使えるようになっていきましょう。

解決法:心構え編「実践あるのみ」

と、ここまで書いてきましたが、「それが出来たら苦労しない」と思った方も多いかもしれません。そういう方のために、もう少しだけ書いていきます。

どうしたら敬語がうまく使えるようになるか。一言で答えるならば「慣れていく」ということに尽きると思います。「慣れていく」ためには、「誰かに怒られる」というのが結局は一番の近道になるのではないかと思うんです。「そんなのいやだ」と思うかもしれませんが、これが自分にとって一番のクスリになります。

もちろん、敬語についての知識を身につけておくことも大事です。でも、敬語に関しては小学生の時にほとんどのことは学習しているわけで、多くの皆さんは頭の中に知識が入っていると思います。その上で、うまく敬語が使えないというのはアウトプットの訓練が足りないわけです。改善するためには、上手く使えているかどうかが多少怪しくても話すしかない、と私は思います。

敬語で恥ずかしい思いをするのは、なるべく若いうちの方がいいです。積極的に話すことで敬語を身につけていきましょう。

さて、次回は「大勢の人の前で話すと、緊張してしまうんです」をご紹介します。お楽しみに。

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