こんにちは!フリーアナウンサーの古橋拓真と申します。
『「話し方」お悩み相談室(全10回)』では、話し方に関する悩みを解決するために必要な「テクニック」と、悩みに向き合っていくための「心構え」の両面から話をしていきます。
さて、第8回のお悩みですが、
「プレゼンで予定外のことが起こると、頭が真っ白になってしまいます…」
です。
解決法:テクニック編「“流れ”を掴めるメモを用意する」
頭が真っ白になってしまうということは、誰でも起こりうることです。予定外のことが起これば、なおさらです。
あくまでも傾向なのですが、これは「真面目な人」「完璧にやろうとする人」に起こりがちです。もっと具体的に言うと、「話すことをすべて原稿に起こさないと不安」だという人です。
もちろん、プレゼンの手法の1つとして絶対にダメだというわけではありません。
しかし、例えばプレゼンの画面が出ない、途中で聞き手から質問が入るなど、想定外のことが起こると、どこから再開すればいいのか、修正して話す部分が出てくるのではないか、というのがわからなくなり、しどろもどろになってしまいがちなのです。
これを防ぐにはどうすればいいか。それは
プレゼン全体の”流れ”を掴めるメモを用意する
です。
このメモは、みなさんが実際、色々試しながら作っていく中でより良いものを作って頂ければよいと思います。大事なのは
「一目で見られること」「あまり詳しく書かず、『本当に伝えたいこと』だけを書いておく」
ということです。
プレゼンの途中で何があったとしても、そのメモを見て「話すべきこと」に戻ればいいんです。そうすると、次に話すべきこと、やるべきことがすぐ見つかり、頭が真っ白になってしまうことを防げるのではないかと思います。
用意するメモの書き方についてはこちら(話し方入門 ビジネス編「プレゼンの内容は覚えるべき?」)をぜひご覧ください
解決法:心構え編「プレゼンの目的を取り違えない」
多くの人にとっては、プレゼンの目的は、こちらの意志やできることなどを伝えることであると思います。決して、澱みなく話すことではないはずです。
先ほど書いた「真面目な人」「完璧にやろうとする人」というのは、目的の中に「よどみなく話す」ことが入ってしまっているのではないでしょうか。
プレゼンに限らず、目的をはっきりさせることは大事です。しっかり肝に銘じておいてください。
さて、次回は「雑談が苦手なんですが、どうすればいいですか?」をご紹介します。お楽しみに。
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