販売士試験の入門である販売士3級。難易度はさほど高くなく、独学でも十分合格が見込める試験です。そんな販売士試験の概要や、独学で合格するためのコツをご紹介します。
販売士3級ではどのような問題が出るのか
販売士3級では、小売店舗の運営の仕組み、販売員の基本的知識を中心に出題されます。科目は以下の5つで、基礎的な知識を問うため試験範囲は比較的広くなっています。
科目 |
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◆小売業の類型 |
◆マーチャンダイジング |
◆ストアオペレーション |
◆マーケティング |
◆販売・経営管理 |
出題形式はすべてマークシートで、記述式はありません。設問内容は、
(1) 法律や用語を説明する5つの選択肢について、各肢の正誤を問う
(2)法律や用語を説明する長文の中に5つの空欄があり、各欄に当てはまる単語を語群の中から選択させる
の2パターンとなっています。(参考:商工会議所の検定試験 販売士3級サンプル問題)
販売士3級の難易度はどれくらいか
販売士3級で問われるのは、用語を適切に選ぶこと、正誤を判定できることであるため、難易度は比較的低いといえます。(販売士3級の難易度・合格率について)
出題も過去問の傾向をふまえているため、過去問をしっかり解いて出題パターンを理解することで、対策しやすい試験です。
ただし、問題文をよく読まないとひっかかってしまうような設問もあるため、さまざまな出題形式に対応できるだけの基礎知識をつけることと、問題文を冷静に読む余裕を持つことが大切です。
販売士3級の合格率は?配点と合格ラインを把握しておこう!
販売士3級の出題分野はすでに述べた5科目で、これらすべてを100分のうちに解く必要があります。また各科目に7題ずつ設定されており、問題数が多いため1問にかけられる時間は数分です。
このように時間との戦いとなる販売士3級ですが、合格ラインは得点が各科目50%以上、かつ全科目の平均点が70%以上であることです。
したがって、極端な苦手科目を作らずにまんべんなく得点を獲得すること、多少の苦手科目は得意科目で補うのがポイントです。 (販売士3級の難易度・合格率について)
販売士3級の独学ではどれくらいの期間を要するか
販売士3級は基本的な知識を問う問題が多く、テキストや問題集に載っていないような応用問題はほとんど出ないため、比較的短期間で対策することができます。
独学の場合、記憶力に自信がある方であれば1ヶ月程度で合格水準に達することができます。もし日中に仕事をしていたり、覚えるのが苦手だったりする場合は、長めに見て2~3ヶ月ほどを準備期間としておけば良いでしょう。
販売士3級を独学で合格するために押さえるポイント
販売士3級はテキストに載っている基本的な問題しか出題されず、全体で70%を得点すればよい試験であるため、時間をかけすぎると逆効果です。基礎知識を効率よく覚えていく工夫が大切だといえます。
細かすぎる知識にこだわらず、テキストの内容を着実におさえていくことと、過去問を何度も解いて解答速度を早くしていくことがポイントです。
販売士3級を独学で学ぶためのおすすめ学習方法
独学で学ぶためには、テキストや問題集を1冊決め、それを繰り返して読んだり解いたりすることがおすすめです。
まずテキストですが、公式ハンドブックが出版されており、毎回の試験の9割はこのハンドブックから出題されています。
しかし、重視したいのは問題集です。なるべく最新の過去問に基づいた問題構成になっており、かつ解説が詳細な問題集であれば、テキストを読み込まずともある程度の知識をつけることができます。
一度テキストや問題集を決めたら、その後追加で購入することは避け、同じものを繰り返して解いていきましょう。これだけで必要な知識量がつく上に、解答スピードの向上につながります。
まとめ
販売士3級は、初心者にも取り組みやすい資格試験です。コツをつかんで効率的に学習し、さらなるスキルアップにつなげましょう。
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