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間違った音読のやり方に要注意!上達するための音読のコツ

間違った音読のやり方に要注意!上達するための音読のコツ

こんにちは。企業英語講師の上田怜奈です!

「難しくない!英語学習のすすめ」連載の7回目。今日はリスニングに効くと言われて久しい、英語の音読のコツについて、一緒に見ていきます!

よく「発音できる音は聞き取れる」と言われますが、

・ただ英語のCDなどを聞いてマネしただけではあまりうまくならない
・リスニング力が向上している気がしない

という声をよく聞きます。

これ、実はやり方が間違っていたり、押さえるべきポイントを無視している場合が少なくないのです。
何が「間違っている」か定義するのは難しいことですが…少なくとも、言語の構造であったり、音の要素に照らし合わせて、発音向上に役立っていると言えないことがよくあります。

音読の基本をおさえよう

まず、「音読」という言葉とその方法について。
これはいろんな種類、やり方があり、一概にどれでなければならないとは言えないと考えていますが、一般的に通訳学校で使用されるものだと以下のようなものがあります。

リピーティング(Repeating)

放送文を基本的に1センテンスずつ、発音や強弱、テンポすべてそっくりになるよう繰り返す。基本のトレーニング。

オーバーラッピング(Overlapping)

放送文の声にかぶせて、まるで1つの声に聞こえるように音読していく。テンポ等を身に付けるトレーニング。

シャドーイング(Shadowing)

放送文と2・3単語ずらして、影のように追いかける。スクリプト(音声の台本)は基本的に見ずに行う。まとまった量の英語を一定時間覚えていられるようにする、retention(記憶保持)のためのトレーニング。

これらを混同している人を時々見かけますが、『まず基本を身に付けたいからリピーティング』といったように、目的別に行うのが大切です。

リピーティングを行う際に気を付けたいポイント

また次に、その基本を習得するものとして行っていただきたいリピーティング時のコツなのですが、まずは放送文をしっかり聴いてくださいということです。

しっかり…と言っても、気をつけるべきポイントが分かっていないと、ただ何となくボンヤリと聞くことになりかねませんよね。

ポイントは以下の通りです。

単語の発音子音、母音、それぞれどんな読み方をするのかアクセントどこを強く読むのか。例えば、recordという単語は、アクセントを最初に置くか、2番目に置くかで品詞が異なります。つながる音、消える音単語単位ではなく文として読まれた場合、つながって聞こえる音と、消えたり弱く聞こえる音を意識する。テンポどこで間を取るのか、スピードを速めて読むのか、なども意識する。意味のかたまりと読みとの関係にも注意。

こういったことを意識して聞いて、そっくりになるようマネしてリピーティングしていくだけでも、ずいぶんと違ってきます。

継続は力なり!

あとは、可能な限り間を空けずに、例えば1日10分毎日やるなど、継続して行うことも大切ですね!

せっかく、綴りと音の組み合わせが頭に入ってきたのに、次のものを入れるまでに時間が空いてしまったら、前に覚えたものをだんだん忘れてしまう。そういったロスがトレーニングの効率を下げてしまいます。

例えば、Googleカレンダーで予定のアラームを設定する、などもいいですね!歯を磨いたり、シャワーを浴びたりするのと同じように、一日の習慣にしてしまいましょう。

ちなみに私は通訳学校の行き帰り、例えばバス停や駅のホームで待っているときなど、音声を聞きながら、トータルで1日30分になるよう、ブツブツとシャドーイングをしていました。

並んでいる人が微妙に距離をとっていたことを考えると、迷惑かけてたかもしれないなあ、なんて思っていますが。(今では自分の部屋や静かなところでするようにしています!)

その頃に身に付けたシャドーイングを通じて得たものは本当に大きいな、と思っています。皆さんも英語を習得した自分を思い描きながら、頑張ってみてくださいね!

次回は、ついに最終回。いろんな場面で活用できる英語で数字を使って話す方法をお伝えしていきます。お楽しみに。

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