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差別化戦略・ポジショニングとは?超初心者でもわかるマーケティングのきほん④

差別化戦略・ポジショニングとは?超初心者でもわかるマーケティングのきほん④

マーケティングとは何か、を学ぶレッスンは今回で4回目。知識ゼロからいきなりマーケターに任命されたさとるは、中小企業診断士である姉のミキからマーケティングの基本を叩き込まれています。

さとるはこれまでの3回のレッスンで、マーケティングの面白さや大切さがわかり、この仕事に充実感を覚えはじめているところです。
今回のテーマは「差別戦略」と「ポジショニング」について。さとるは、今回もしっかり理解できるのでしょうか。

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マーケティングの基本レッスンの前回は、効率的なマーケティング活動を実行するために市場をグループ分けする市場細分化と、商品を買ってもらいたい顧客グループを選択するターゲティングについて話したけれど、よくわかったかな?

うん。市場を細かくグループ分けするときは、何を基準に分類するかが重要なんだよね。

そう!そして、切り分けられた顧客グループのどれをターゲットにするのかも大切だったよね。OK、ここまでは大丈夫そうだね!

マーケティングプロセス

筆者作成

今回はその次の基本プロセス、マーケティング・プロセス図の③にある「差別化戦略」「ポジショニング」について教えていくね。

選び出したターゲット顧客が自社の商品をどう評価するのかを考えていくんだけど、それには、顧客が自社の商品と競合品をどう比較しているのかを基準に考えないといけないんだ。

顧客をグループ分け・選定したあとは、その選んだ顧客が何を求めているか、どこを大事にしているかを考えるってことだね。

そう!大正解。
ところで、今日私が着ている服、実は国道沿いのワークマンで買ったんだよ。かわいいでしょ!

え!いいと思うけど、それワークマンの服なの!?あそこって、作業服の店じゃないの?

さとる~、まだまだだね!初心者とはいえマーケターなら、もうちょっと世の中の流行も勉強しなきゃ!

ワークマンはもともと作業服のお店だったんだけど、最近は大型のシッピングセンターにも出店して、アウトドアとか女性用のカジュアルウェア分野にも進出しているんだよ。“ワークマン女子”なんていうワードがSNSのバズワードだったりもしているくらい!

へぇー。知らなかった!それで、それが今日のテーマとなんの関係があるの?

実は、ワークマンがなぜ新たな分野に進出を決めたのか?というところが、今回のテーマにぴったりなの!
下の図を見てみて。これは、ワークマンが新たな分野を定める際に使用したといわれる図だよ。

引用:「ワークマンはなぜ2倍売れたのか」より、筆者一部加筆

引用:「ワークマンはなぜ2倍売れたのか」より、筆者一部加筆

この図はポジショニングマップといって、顧客がブランドをどのように認識しているのかを、2つの軸を用いて表したものなの。
縦軸は高価格-低価格、横軸はデザイン性-機能性。例えば右下のデザイン性と低価格のところには、ユニクロのようなブランドが入るよ。

なるほど。こうやって図に示すとわかりやすいね。

ワークマンはこの図を作って、左下の高機能かつ低価格の領域が空白になっていることに気づいたわけ。その領域は、機能性と安さという点で定評のあるワークマンにとっては参入しやすい、うってつけの場所だったってことね。

それで、アウトドアや女性のカジュアル市場に進出したのか。

そういうことだね。ポジショニングマップは、各商品に対する顧客の評価を図に表したもの。これを作ることによって、自社製品のどこが他社品とは違うのかを示せるんだよ。

とても便利なツールだね。作り方に注意点はあるの?

重要な注意点は、会社目線ではなく、あくまでも顧客がどう見ているのかを入れ込むこと。その点を誤解して、自社の基準だけでポジショニングマップを作ってしまった失敗例は、実は多いんだ。

へー。でも、どうしてそれが失敗になるの?

じゃ失敗例を見ていこうか。
例えば、高品質-低品質を軸に取ったポジショニングマップがこれ。自社のポジションからすると、高品質を求めるお客さんは自社商品を買ってくれそうでしょ。

筆者作成

筆者作成

そうだね。品質重視のお客さんは、少しくらい高くても自社の製品を買いそう!

でも実際には、顧客は下の図のように考えていたの。
ポジショニングマップに当てはめたのが、下の図だよ。

筆者作成

筆者作成

あれ、こっちは自社も競合も全部、高品質のところにいるよ!

そうなの。これが、顧客の基準を見誤った例なの。
1つ前の図を見ると、高品質は自社のみ。価格は少し高いものの、他社より良い製品を提供しているから売れると判断しているかもしれない。
でも実際はこの画像にあるように、顧客にとって競合品の品質は十分に満足できるもので、自社品の高品質は不要なものだったというわけ。

なるほど。これじゃあ、自社の製品はあまり売れなさそうだね。

さとるの言うように、求めている品質より良すぎる品質でなおかつ値段も高いから、お客様は自社商品を買ってくれなさそうだよね。このようないきすぎた品質の良さを、過剰品質っていうよ。

へー、また1つ勉強になったよ!

例のように、顧客が共感しないことをどれだけアピールしても無駄になる。つまり、ターゲット顧客が重要だと思う評価軸で競合とは違う位置づけをし、差別化ポイントを見つけることが大切なんだ。

なるほど!頭のいい人が好きっていう女の子に、運動神経をアピールしても無駄ってことと一緒だね。

まぁ、同じ…かもしれないね(失笑)。
さぁ、今日のマーケティング基本レッスンは、ターゲットとなる顧客が、他の競合品と比べて自社の商品を選ぶ理由となるポジショニング分析について学んだけど、よくわかったかな?

うん。すごくよくわかったよ!ありがとう!

次回は、実際にどのように顧客に提供していくのかを決める4Pの基本の話をするよ。次回がクライマックスだから期待しておいてね。その前に、今日の復習も忘れずに!

うん。今日もありがとね!

マーケティングプロセス

筆者作成

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