皆さんは毎朝、元気に一日をスタートできていますか?
寝不足だと疲労が残っていることもありますが、寝不足ではないのに、なんとなく「やる気が起きない」「今日も憂鬱だ」という朝を迎えている人も多いのではないでしょうか。
そんな憂鬱な朝を変えてくれる朝活として注目が集まっているのが「モーニングページ」です。朝、ノートに気持ちを書くだけなのですが、その効果はてきめん。
連載「朝活入門」、今回はモーニングページとはどのようなものかご紹介します。
モーニングページとはどういうもの?
モーニングページとは、毎朝、手書きで自分の気持ちをノートに書くことを言います。
モーニングページを提唱したのは、アメリカ出身のアーティストでありアートディレクターでもある、ジュリア・キャメロンさん。著書「ずっとやりたかったことを、やりなさい。」の中で自分の心を見つめ直し、創造力を育てる方法として紹介しています。
ポイントは「朝」「手書きで」行うこと。
気持ちを書き留めるだけなら、朝でなくてもかまいませんし、手書きでしなければならない必要性もありませんよね。
しかし、モーニングページは気持ちを前向きにすることが目的なので、キャメロンさんはあえて「朝」「手書き」で行うことを提唱しているのです。
具体的には「朝、起きてすぐにノートに自分の気持ちをつづる」だけなのですが、モーニングページを行った人の多くが、「気持ちが前向きになる」「一日を効率的に過ごせる」といった効果やメリットを実感しています。
なぜ、モーニングページはポジティブな効果をもたらすことができるのでしょうか?
モーニングページの効果とは?
モーニングページの効果を紹介する前に、まず、なぜ人は寝不足でもないのに、朝を憂鬱に感じることがあるのかについて考えてみたいと思います。
本来、朝は睡眠によって疲労回復しており、心も体も元気になっているはずです。それなのに疲労感が残っていたり、気持ちが明るくなったりしないのは、生活に追われる毎日によってやる気が萎縮してしまっているから。また、目の前のことに手一杯で、やりたいこと、楽しいことなどを見失っており、心に張り合いがなくなっているからです。
「毎日同じことの繰り返しで、これでいいのだろうか」「この生活で自分の夢は叶うのだろうか」という漠然とした不安を取り除くためには、何に不安を感じ、自分はどうするべきかを可視化することが大切です。
ただ、自分の気持ちを吐き出すなら「朝」である必要はありませんよね?そこをあえて「朝」行う理由とは何でしょうか?
朝は一日の情報が脳に入ってきていないため、気持ちが混乱していません。一日の終わりに気持ちを吐き出そうと思うと、一日の振り返りになることが多く、自分の本当の気持ちにまでたどり着けないことが多いのです。
モーニングページは自分の気持ちを可視化することで、気持ちを整理することを目的としています。だから、モーニングページは一日の始まりの朝に気持ちを吐き出すことを提案しているのです。
文章として気持ちを整理すると、自分の中にあった正体不明のネガティブな感情の正体がはっきりします。そうすると、対処法も見えてくるので安心できるというわけですね。
例えば仕事でミスをして上司に怒られたとします。そのことをメールで誰かに伝えようと文章にしているうちに、「これってよく考えてみたら、たいしたことじゃないかも?」と思えることはありませんか?(もちろん反省は必要です、社会人なら同じトラブルは繰り返さないようにしなくてはなりませんからね)
感情の言語化は、心を落ち着ける作用があります。モーニングページを行うと、朝のうちに、不安の正体を取り去ることができるため、「気持ちが前向きになる」「一日を効率的に過ごせる」といった効果を感じられるのですね。
モーニングページのやり方とは?
- 毎日、朝起きてすぐに行う
- ページは1日3ページ
- 手書きで行う
- 内容はなんでもいい
- 人には見せない
- 8週間は自分でも見直さない
この6つ。
心の不安を取り除くためには、正直な気持ちを吐露することが大切です。そのためには、朝起きてすぐ、体のスイッチがオンになっていない状態で書いていくことが大切です。
また、手書きであることも重要。
パソコンやスマホと比べ、手書きは時間がかかります。考えをまとめていくのに、手書きのスピードはぴったりなのです。
内容はなんでもよく、無理に3ページ埋める必要もありません。最初は「なぜこんなことをしているの?」という一文でもOKです。ページ数ではなく、モーニングページに使う時間を決めているという人もいます。
モーニングページは何を書いてもかまわないのですが、一日を効率的に過ごしたい場合は「今日やりたいこと」、やる気を出したい場合は「不安に感じていること」を書き出せば、気持ちのコントロールも可能です。
また、自分の気持ちを吐き出すことが目的なので、人には見せないこと、自分でも8週間は見直さないようにしましょう。自分を含め、見るかもしれない誰かを想定すると、その人を意識した文章になってしまうからです。
モーニングページを続けることで、不安の正体を見極められると同時に、不安への対処法もわかってきます。憂鬱の正体である不安がなくなり、自分の取るべき行動がわかれば、気持ちも前向きになれるというものです。
15分から20分早起きするだけで取り組めるため、朝活の中では比較的お手軽です。気持ちを前向きにしたい、一日を効率的に過ごしたい人はぜひ取り入れてみてください。
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