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脳のパフォーマンスを最大限に活かす!朝の過ごし方|朝活入門①

脳のパフォーマンスを最大限に活かす!朝の過ごし方|朝活入門①

皆さんは朝が得意ですか?苦手ですか?

「朝は頭が動かない」「なかなか目が覚めない」という人も多いのではないでしょうか。しかし、脳のしくみから言えば、脳が最も元気な時間帯は「朝」なのです。脳が元気な時間帯を活用していない人は、いろいろと損をしているかもしれません。

連載「朝活入門」、初回の今回は脳が元気な時間帯を上手に活かす「朝の過ごし方」についてご紹介しましょう。

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なぜ脳は朝が一番元気なの?

私の会社員時代は営業職だったこともあり、休みは月3回、22時まで残業というなかなかハードな生活をしていたので、朝は苦手でした。ぼーっとしたまま出勤し、とりあえず朝イチで準備するコーヒーを飲んで目を覚ます生活でした。

しかし、現在はできるだけ早寝早起きを心がけ、重要な仕事は午前中に行うようにしています。というのも、現在参加しているプロジェクトのメンバーの中にT大で生物を専攻していた人がおり、脳のしくみについて教えてくれたことがあったからです。
彼女によると、「脳のパフォーマンスはグライダーと同じで、目覚めた直後が最も高く、時間がたつにつれてだんだんと低下していくことが脳科学的に証明されている」とのこと。

ではなぜ脳は、朝が一番元気なのでしょうか?

1つ目の理由は、神経伝達物質であるドーパミン、アドレナリンの分泌量は朝に増加すること。
ドーパミンにもアドレナリンにもやる気や集中力をアップさせる効果があります。神経伝達物質が多く出ている時間帯は中枢神経の働きが強まるので、自然と脳のパフォーマンスも高まるというわけです。

2つ目の理由は、朝の脳は情報が整理され、すっきりしている状態であること。
脳は、起きている間に受け取った情報の整理を睡眠中に行います。情報を受け取った時点では整理がつかず混乱していた頭も、一晩置くことで整理され、前日受け取った情報を活用することや、新たな情報を受け取ることが可能になるのです。

ということは、頭が一番動く時間帯に頭を使う仕事をするのが最も効率的ということになりますよね。

では、脳が一番元気な朝にしておきたいこと、向いていることには具体的にどんなものがあるのでしょうか?

脳のゴールデンタイムを活用!朝に向いていること

脳が活性化している朝には、

  • ひらめきが必要なこと
  • 判断力が必要なこと
  • インプットが必要なこと

といった、頭を使う仕事が向いています。
朝は神経伝達物質がたくさん分泌されているので、頭の回転が速く、企画やアイデアなどひらめきが求められるものを考えるのに最適なのです。

また、朝はその日の情報をほとんど受け取っていないので頭が混乱せず、必要な情報だけを取り出して、いろいろなことを考えられます。このことから、朝は自分にとって重要な判断を下すタイミングに適していると言えるでしょう。仕事の優先順位を決めるToDoリストの作成にも向いています。

頭がすっきりしているので勉強やニュースのチェックなど、情報や知識をインプットするのにもぴったりです。

脳のパフォーマンスを上げるコツ

それでは、脳のパフォーマンスを上げるコツもあわせてご紹介しましょう。

コツ① 気持ちが明るくなることをする

脳に気持ちよく働いてもらうためには、自身の気持ちを明るくすることが大切です。好きな音楽を聴いたり、楽しかった出来事を思い出したり、小説を読むのもおすすめ。気持ちを明るくすることで、やる気アップにつなげましょう。

逆に「ネガティブな気持ちになること」は朝には向きません。脳が働く時間帯とはいえ、お詫びや始末書を書いたり、前日の反省をしたりするのはNG。気分が落ち込み、やる気の低下につながります。

コツ② 軽い運動を行う

ウォーキングやジョギングといった軽い運動も、脳のパフォーマンス向上に効果的です。軽い運動を行うことによって脳の血流がアップしますし、運動の刺激は記憶力向上につながることがわかっています。

逆に「ハードな運動」は朝には向きません。

ハードな運動を行うと、急激に体温が上昇し、低下します。体温の急低下は眠気を誘うため、朝には不向きです。運動をする場合は、軽く汗ばむ程度のものにしておきましょう。

脳のパフォーマンスを最大にするコツ

脳が元気な朝に向いている活動についてご紹介しましたが、そもそも朝の時点で脳に元気がなくては朝を有意義に過ごせませんよね。

「朝は頭が動かない」という場合は、睡眠不足によって脳がきちんと回復していないことに原因があります。

人は睡眠中に成長ホルモンという、体の細胞を修復するホルモンを分泌します。このホルモンは就寝後の3時間で一気に分泌されますが、6~8時間かけて全身にいきわたります。ですから、朝に脳のパフォーマンスを最大にするためには、夜しっかり眠ることが大切なのです。
睡眠時間の理想は7.5時間ですが、成長ホルモンがいきわたる時間を考え、最低でも6時間は確保しましょう。

成長ホルモンの量は睡眠の質とも関係があるので、「寝る前に強い刺激を与えて脳を覚醒させない」「明かりをつけたまま寝ない」など、睡眠の質を低下させるようなことはしないことも大切です。
つい寝る前にSNSをチェックしたり、気になることを調べたくなったりしますが、興味を引くことをすると脳が覚醒してしまいます。寝る前に気になる話題のチェックは控え、映画や動画を楽しみたい場合は、見たことがあるものを選ぶのがポイント。「この先どうなるんだろう?」という興味を引かないので、睡眠に影響を与えません。

また、睡眠サイクルを守ることも大切です。睡眠サイクルを守ることで、ドーパミンやアドレナリンといったホルモンの分泌量を保つことができます。

脳のパフォーマンスを最大限に活かす!朝の過ごし方|朝活入門①

脳のパフォーマンスが最も高いのは朝、ということがおわかりいただけたでしょうか。
前述したT大の生物学専攻の彼女によると、以上の理由から「重要な決断は朝行うほうがよい」とのことでした。夜中に「買うか買うまいか」悩んでいるものがあれば、一晩寝て、すっきりした頭で改めて決断するのがいいということになりますね。
ぜひ、朝の過ごし方の参考にしてください。

次回は「おすすめの朝活」についてご紹介します!

参考URL:
https://globe.asahi.com/article/12018789
http://soyalab.taiiku.tsukuba.ac.jp/

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