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「あきらめるな!」は、効果的なアドバイスではない。

「あきらめるな!」は、効果的なアドバイスではない。

わたしたちの潜在意識は、「ないもの」を描くことができません。

これを知らないとやっかいなことになります。

たとえば、禁煙したい人が、「タバコを吸わないぞ!」と自分に言い聞かせるとどうなるか?

潜在意識は、「タバコを吸っている場面」を描いてしまうということです。

当然、吸いたくなります。

したがって「タバコを吸わないぞ」と言い聞かせる度に、吸いたくなってしまう。

「シロクマのことを考えるな!」と言われると、考えてしまうのと基本同じことです。

 

ということは、「あきらめるな!」もまずいですね。

「あきらめる場面」がイメージされてしまいますから。

もちろん、あきらめずに取り組むことは重要です。そのことを否定しているわけではありません。

ではどうするか?

 

対処は簡単です。ひっくり返して肯定系に変えればいい。

たとえば、

「粘りと根性!」

知らない方が多いと思いますが、かなり昔のパチンコ店で、ひっきりなしにアナウンスされていたフレーズです。

「粘りと根性!」

いっときは「単なる精神論だ」ということで、不人気でしたが、ここへきて見直されつつあるようです。

心理学的な研究においても、成功する人の特徴のひとつに「粘り強い、根性がある」があげられています。

パチンコ店で「粘りと根性」を発揮すると、時間とお金を無駄にするだけ(パチンコ店の思うツボ)ですが、試験対策そして試験場では、有効です。

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