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試験対策の要件(試験対策の誤解)

試験対策の要件(試験対策の誤解)

試験対策の要件って何でしょう?考えたことはありますか?

趣味で受験するのではないとすると、試験対策は「試験に合格するための準備」ですね。

これを前提にすると、試験対策の要件は、「本試験の問題が合格に必要な程度処理できるようになること」になります。

ここまではよいですね?

さらに具体化してみましょう。

 

本試験とはどのような問題なのか?

それは過去の本試験問題からおおよそ想定できます。

ということは、試験対策の要件は、「過去の本試験問題と、似たような問題が合格に必要な程度できるようになること」につきると言えます。

ここでのポイントは”似たような”です。

どの程度まで「自分が処理可能な問題と似ている問題」と認識できるかにより、対策量も合格の確率も大きく異なってきます。

 

どの試験でも、これまでとまったく同じ問題は出題されません。

試験によっては、ほとんど同じ問題も出題されません。

ですから、ただ過去問題集を繰り返し処理して、正解・不正解だけを確認するやり方だと効果が少ないです。

出題者は、過去の出題を参考にして、「異なる領域から同じようなレベルの問題」 「同じ領域から少しずらした問題」を作成します。

このことを前提にして準備を進めていきます。

いわゆる試験慣れしているひとたちは、「似ている問題」のカバレージが広いです。

どうしてか?

最初から似ている問題のカバレージを広げることを目的として対策をしているからです。

 

ひとつひとつの問題を確認する際、

「この知識を使うとしたら、どのような問題になるだろうか?」

「この知識と関連する領域から出題するとしたら、どのような知識を試すだろうか?」

と、領域やレベルを想定して「試験で使える知識」を整備していくことが効果的です。

 

そういう意味で、過去問題集は、「問題集」ですが、処理して試す材料ではなく、「テキスト」だと考えた方が妥当です。

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