現在、ピアノのおけいこをしています。
webでいろいろ見つけては参考にして練習しています。
そこで多くの先生が共通して発信しているメッセージは、「メトロノームを使いなさい」です。
使わないとどうなるか?
自分のペースで弾くことになります。
経験がある方は、おわかりだと思いますが、メトロノームに合わせて弾く場合と、自分のペースで弾くのでは、まるでちがいます。
ひととおり弾けるな、と思っていた曲をメトロノームに合わせてやろうとすると、たいていずたずたになってしまう。
これは試験対策も同じです。
ほとんどの試験には制限時間があります。
それほど時間的にタイトな試験ではなくても、やはり時間を気にして処理することになります。
でも、自宅での勉強で、分単位の時間を気にすることは少ないでしょう。
たとえば、週末にまとまった時間が確保できたので、ガッツリ勉強した。
かなり調子がよく、気がついたら2時間以上経過していた。
これは集中できていますよね。時間が経つのも忘れて・・・という状況でしょう。
そのこと自体は悪いことではありません。
十分に納得できるまで書かれていることを理解しようとする。
難しい問題でも粘り強く考え、なんとか解答しようとする。
こういった取り組み姿勢そのものは悪いことではありません。
しかも、集中してやっているなら。
しかし、いつも、いつも、そうしていると
時間を気にせず、十分に納得できるまで理解した上で判断する。
時間を気にせず、解答できるまで粘る。
というスタイルに磨きをかけることになります。
これは試験場ではやらないことです。
試験場では時間を気にしますから。
「試験場を想定した」トレーニングも必要ですよね。
というより、試験対策ですから、そちらが中心なのが本来の姿。
ピアノの練習をいつもメトロノームつきで行うのがオススメなのと同じです。
毎回、勉強を開始する直前に、次のように問いかけるクセをつけるとよいです。
「これからやることは、そもそも何のためか?」
働いている方の場合は、仕事を開始するときもぜひ、どうぞ。
関連する記事が他にもあります
試験対策の誤解(全19回)
- 選択している自覚はありますか?
- セルフマネジメントとは自己管理ではない
- 繰り返し覚えないと忘れてしまうのか?
- 生涯学習って、意味がちがうのでは?
- 言い訳するくらいなら、やらないほうがいい
- 不安を利用する
- 「わからなくなった」は進歩のしるし
- 対策も試験本番も“視線”が大事な理由
- 何を賭けているのか?
- 対策をやっても合格しないのではないか?
- 勉強が苦手?
- 正解すればよいというわけではない。
- 合格が目標なのか?
- 効率を追求するとつまらなくなる。
- アウトプットとは、問題を解くことだけではない。
- 集中していればよいということではない。
- 「あきらめるな!」は、効果的なアドバイスではない。
- 「もっともらしいこと」で自分をしばらないこと
- 試験対策の要件(試験対策の誤解)