わたしたちの頭は、勝手にいろいろなことを思い浮かべます。
そして、思い浮かべたことで、感情が左右されることがあります。
たとえば、
勉強を開始しようとしたら、
「勉強したところで、合格しないのではないか?」
という考えが浮かび、その考えがさらに、
「予定どおり勉強できていないし、今後もできない可能性が高い・・・」
という考えを生み、
「合格しないなら、勉強を続けるのはナンセンスだ」
となり、気分的に沈んでしまう・・・
なんてことがあり得ます。
困りますよね。
こんなふうにならないようにどうしたらよいか?
対処法は極めてシンプルです。
「浮かんだ考えをスルーする」
先ほどの例でいえば、最初に「勉強したところで、合格しないのではないか?」という考えが浮かんだ時点で、
「ああ、また勝手に浮かんだな」と、浮かんだことを認めます。
そして、邪魔な考えであれば、
「きっと勉強するのがめんどうに感じているから、浮かんだんだな。なるほど」
と考えそのものを客観視します。
浮かんできた考えを無視したり、振り払おうとしたり、抵抗すると、考えは強化されます。
そうではなく、「勝手に浮かんだ考え」として認識はするけれど、突き放す。
不思議なもので、ぱっと浮かぶ考えは、じっと客観視していると黙って消えていきます。
遠くから近づいてきた自動車や電車が、目の前を通過して、遠くに行ってしまうようなイメージができるとよいです。
いつもうまくいくというわけにはいかないですが、慣れるとかなりの確率でスルーできるようになりますよ。
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