試験対策は知識やスキルを身につけることができる。
資格試験であれば、合格すれば、資格も手に入りますし、「やればできた」と、自信にもなります。
得るものはある。
でも、
その間に失うものは?
その間に得られたはずのもので得られなかったものは?
私が担当している中小企業診断士試験は、かなりの難関資格です。
どのような経歴の人でも、1年弱の対策は必要です。
受験者としては、20代から40代の方たちが多いです。
みなさん、仕事がかなり忙しい。その上、結婚して小さなお子さんがいらっしゃる方も少なくありません。
そういう中で1年弱、試験対策を行うとどうなるか?
休みの日にお子さんのめんどうをみる機会や、家族といっしょに過ごす時間が減る可能性がある。
職場のつきあいや友人との時間を削ることになることもあるでしょう。
また、試験対策にお金がかかることも事実です。
このようなことをあらかじめ想定した上で、対策を開始したい。
つまり、「自分が今やっていることに何を賭けているのか?」ということの自覚です。
「覚悟」というとやや大げさになってしまうかもしれないけれど、
はっきりさせておくと日々の迫力がちがってきますよ。
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