試験対策は試験で合格することを目標にします。
これはあたりまえ。
「でも、それだけか?」
ということを考えたいです。
ちょっとちがう設定で検討してみましょう。
あるアスリートが「4年後のオリンピックで金メダルをとる」を自身の目標として掲げたとします。
4年間ハードな練習を続けます。
いくらその競技が大好きで得意だとしても、練習そのものはつまらないことが多いです。
しかも、来る日も来る日も続く。4年間。
ちょっとでも休むと、もとの状態に戻すのが大変ですから。
アスリートは、この4年間の日々をひたすらオリンピックで金メダルをとる場面を夢見て耐えるのでしょうか?
もし、それで、金メダルを取れなかったときどうなるのか?
金メダルどころか、予選で敗退したらどうなるのか?
オリンピックに出場することすらできなかったら、どうなるのか?
もし、そうなったとき、そのために費やした4年間をどう考えればよいのでしょう?
かつて水泳の北島選手は、選手を続け、金メダルを狙う理由を尋ねられ、このようにこたえました。
「毎日、自分の限界を超えるため。金メダルを目標にするのはそのための手段です」
あなた自身はどうですか?
忙しい中、今日試験対策を行うのは、「合格するために必要だから」というだけではないのではありませんか?
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