「浮かんだ考えをスルーする」という方法を以前紹介しました。
試してみました?
今回は、その姉妹版というか、さらに強力な技です。
不安をスルーするのではなく、「利用する」技です。
言ってみれば「返し技」です。
やり方は簡単です。
「結果がでなかったらどうしよう・・・」と不安になったら、できるだけ正確に不安のもとを特定します。
「この不安のもとはなんだろう?」
と考えてみる。
スルーする場合と同様、客観視することがポイントです。
ただし、客観視して、見送るのがスルーですが、返す場合は、じっくり付き合います。
やったことができないかもしれない
やっていないことばかり出るかもしれない
力が発揮できないかもしれない
・・・・
不安は、漠然としたままだと対処しにくいです。
だから、具体化する。
具体化して相手がはっきりすれば、技を仕掛けやすくなります。
たとえば、
「やったことができないかもしれない」 ⇒ さらに繰り返す対策を実行する。
「やっていないことばかり出るかもしれない」 ⇒ 対策のカバレージを広げる
「力が発揮できないかもしれない」 ⇒ 本番を想定した練習を増やす
不安になる前よりも、対策は増えるか、対策の切迫感が高まります。
これは試験合格の確率を高めます。
つまり、不安になったことで、合格の確率が上がるということです。
真剣にやればやるほど、賭けているものが大きいほど、不安になります。
言い方を変えれば、不安になることは自然なことです。
まったく不安にならない、というほうが不自然です。
そして、不安はうまく利用できれば、プラスになります。
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