記憶を定着させるには、繰り返し覚えること。
そう言われます。
確かに一度や二度では、忘れてしまう、思い出せなくなることが多いようです。
でも、すべてのことがそうなのか?
一度で覚えてしまうということはないのか?
ありますよね。
わたしにはあります。
あなたにもあると思います。
たとえば、わたしの場合、20年以上も前に、職場でシックスシグマの資料を見た際、
「シックスシグマとは、100万分の3.4」
というのが一発で記憶に残りました。100万個製品を作って不良が3.4個しか出ない。
これはすごい!
という驚きがあったのかどうかは今となっては定かではありませんが。
とても驚いたこと、興味を刺激されたこと、誰かに話たくなるようなこと、・・・といったことがあると一発で記憶に残る。そんなことなのかな、と思います。
見方を変えると、何度覚えても、覚えられないこととは、驚きがない、興味がないということなのかもしれない。
試験対策では、すべてのことに興味を持ったり、驚いたり、といったことは期待できません。
でも、まったくないことはないでしょう。
試験対策で鍛える力は、覚える力よりも、興味を持つ力、驚く力なのかもしれません。
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