あなたは危険物乙4という資格をご存じでしょうか?
通称「乙4」と呼ばれるこの資格は、消防法で規定された危険物である、ガソリン・灯油・軽油などに代表される「引火性の液体」を取り扱うのに必要な国家資格です。
また、危険物乙4は必置資格なので、求人数と求人情報の多さは、数ある「資格」の中でも、トップクラスと言ってもいいでしょう。
そんな汎用性の高い危険物乙4資格ですが、せっかくなら最短で取得し、余った時間はさらに上の甲種の試験勉強にあてて、さらなるステップアップを目指すのがおすすめです。
今回はそんな危険物乙4の資格と勉強時間について見ていきましょう。
目次
1. 危険物乙4を取得すべき2つのポイント
2. 危険物乙4の難易度と必要な勉強時間は?
3. 勉強時間を最短にするモチベーションの維持方法とは?
危険物乙4を取得すべき2つのポイント
ここでは、危険物乙4を取得すべきポイントを2つご紹介します。
詳しい試験の内容などは、以下の記事を参考にしてくださいね。
>「知識をアレにまとめて徹底学習?危険物乙4のおすすめ勉強法とは?」
ポイント1.危険物乙4は国家資格である
国家資格とは、国の法律に基づいて国から委託を受けた機関が実施する資格のことを指します。そのため資格取得者は、知識や技術が一定水準以上に達していることを国によって認められたことになるのです。
国から認められているということは、職業的な地位を保障されたことにつながります。
つまり、危険物乙4の資格取得者は転職や職業的な活用もさることながら、国家資格取得者という社会的な高い信用を得られるのです。
ポイント2.危険物乙4は必置資格である
必置資格とは特定の業務を行う場合に、各事業所に資格取得者を必ず置かなければならない資格のことを指します。そのためいわゆる「食いっぱぐれがない」状態に近づけるでしょう。
法的な需要がある資格なので、就職や転職の際の書類選考での落選率を減らすことができるかもしれません。
どの資格をとるべきか迷った時には、「必置資格かそうでないのか」を一つの目安にしてみてもいいかもしれませんね。
そういった意味でも、危険物乙4は取得のメリットが大きい資格と言えるでしょう。
危険物乙4の難易度と必要な勉強時間は?
次に、危険物乙4の取得難易度と必要な勉強時間についてご説明します。
1.危険物乙4の合格難易度
危険物乙4の合格率は平均40%程度です。
難しいと感じる人は文系出身者に多く、理系出身者には比較的容易に取得できる資格かもしれません。
なぜ文系にとって難しいのかというと、危険物乙4には理数系の問題が多く出題されるからです。たとえば、危険物乙4で扱える危険物には下記のものがあります。
▼危険物乙4で扱える危険物一覧
ガソリン、アルコール類、灯油、軽油、重油、動植物油類などの引火性液体
これらの危険物を見て知識が不十分だと思った方は、少し気合を入れて準備をした方がいいかもしれませんね。物理学や化学に対する事前知識があるかどうかは、試験の難易度の分かれ目かもしれません。
2.危険物乙4の勉強時間
危険物乙4の合格者の平均的な勉強時間ですが、一般的に合計50時間程度と言われています。
近年の資格試験難化ブームで、必要な勉強時間はさらに多くなることが見込まれるので、最短で取得するコツを身に付けておくことが必要です。
勉強のコツを身に付け、半分程度の勉強時間での取得を目指しましょう。
勉強時間を最短にするモチベーションの維持方法とは?
危険物乙4は、物理・化学系の問題が多く、ともすれば暗記一辺倒の勉強になりがちです。
ただ暗記するだけではダメなので、もちろん問題の背景と合わせて勉強しますが、それでも中には退屈な問題もあります。特にこの分野が苦手な人は、勉強時間を短くしたいものですよね?
中には「ここまで覚えられたら明日は勉強は休み」とか、「ちょっと遊びにでかけてもOK」などと自分にご褒美を与えることで、モチベーションを維持しようとする方も多いと思います。
この心理状況は、報酬を与えるなど“外発的動機づけ”を行うことによってモチベーションが低減してしまう「アンダーマイニング効果」※という注意すべきものです。
※参考元:>コトバンク「アンダーマイニング効果」
つまり、もともと楽しくてやっていた行為に対して一度「ご褒美」が得られると、ご褒美なしには二度とやる気が出なくなってしまう可能性があるのです。
モチベーションの維持には、この外発的動機づけを極力排除することが必要です。代わりに、「なぜ危険物乙4の資格を取得したかったのか」という内発的動機を大切にしてあげましょう。
そうすることで、本来のやる気を最後まで維持することにつながるので、苦手分野の勉強も耐えることができ、危険物乙4の勉強時間を最短にすることにつながりますよ!
まとめ|危険物乙4、取得してスキルアップ
危険物乙4を最短の勉強時間で取得することも大事ですが、やはり一番はその知識であなたが何をやりたいのかを意識し続けることです。
資格取得で時給が上がるといった短期的な動機以上に、危険物乙4の勉強で得た知識を活かすことで、より充実したキャリアを歩んでくださいね。
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