みなさんこんにちは。
連載「危険物乙4とは?製薬会社の社員が解説!」の第1回では危険物取扱者とはどのような資格なのかについて、第2回では危険物乙4の魅力や仕事の内容などをお話しました。
これら2回の連載を読まれた方なら、危険物乙4という資格にきっと興味を持たれたことと思います。
最終回の今回は、危険物乙4の試験に合格するためのコツについてお話しします。
連載「危険物乙4とは?製薬会社の社員が解説!(全3回)」
- 1.危険物取扱者の種類と危険物の分類
- 2.危険物乙4の魅力(活躍できる場はこんなに広い)
- 3.危険物乙4に合格するためのコツをお教えします!
1.危険物乙4の試験ってどんな試験?
合格のコツを話す前に、まず危険物乙4の試験について説明します。
5つの選択肢の中から正解を1つ選ぶマークシート方式
試験時間は2時間
試験科目と問題数は
…危険物に関する法令 15問
…基礎的な物理学及び基礎的な化学 10問
…危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法 10問
全ての科目で正解率が60%以上で合格
合格率は約30%
(乙4類以外の乙種の合格率は約60%であり、乙4類だけ合格率が低いですが、これは問題が難しいのではなく、工業高校や会社で強制的に受験させられているため学習意欲が低いことが原因ではないかと言われています)
2.危険物乙4に合格するコツ①:プレッシャー
私は、勤務していた会社(製薬会社)の指示で甲種危険物取扱者試験を受験し1回で合格しました。
これは自慢ではありません。私が所属していた研究所では会社の指示で甲種危険物取扱者試験を受験して不合格だったという話を聞いたことがありません。
私の主観ですが、10人に1人ほどの割合で会社から受験を課せられ、全員が1回で合格していました。
私が受験を指示された時の気持ちは、
「この試験に受かることは仕事であり、落ちるということは会社が負担するテキスト代や受験費用を無駄にすることだ。もちろん自分自身の評価が下がってしまう」
とか
「周りはみんな合格しているのに、自分だけ落ちるわけにはいかない」
というものでした。このプレッシャーこそが勉強のモチベーションになっていました。
他の合格者もおそらく同様のプレッシャーを感じていたからこそ合格できたのだと思います。
もし、私が高校生の立場で学校から課せられたからとか、とりあえず受けてみようという意識だったら合格できなかったと思います。
要は「なんとしても合格しなければいけない。」と自分にプレッシャーをかけることができるかどうかが重要ということです。これも私の主観ですが、危険物乙4はそのプレッシャーに耐えるに値する資格であると思います。
3.危険物乙4に合格するコツ②:興味
危険物乙4の試験勉強のほとんどは暗記です。
一般的なことですが、暗記の1番の近道は興味を持つことです。
連載第1回目で、お酒に含まれているエタノールは危険物なのになぜ飲んでも大丈夫なのか、みなさんに問いかけました。これは私自身がとても不思議に思い興味深かったことです。
単純に暗記するだけなら苦痛ですが、興味を持てば暗記を楽しむことができます。
なぜこの物質は危険物なのか?と日々問いかけながら勉強すれば、楽しみながら覚えることができるでしょう。どんなことでも興味を持つことで意外と簡単に覚えることができるものです。
4.危険物乙4の受験体験談
最後に私の受験の体験談についてお話します。
勉強期間は約1ヶ月で、休日はほぼ勉強に充てていました。
テキストは1冊だけでとにかく必死でテキストを暗記しました。
暗記する量はかなり多いという印象でしたが、私は甲種でしたので乙種はそれほどでもないのかもしれません。しかし、決して簡単に受かる試験ではないと思います。
試験当日ですが、問題数に対して時間に余裕があるので焦らずしっかりと問題文を読んで、つまらないミスをしないようにしてくださいね。
私の話は以上です。最後まで読んでいただきありがとうございました。みなさんが危険物乙4の有資格者となり、活躍されることを心から願っています。
また、私はほぼ「いるだけ」の存在でしたが、みなさんには「いるだけ」の時でも危険物による災害を防ぐ仕組みを考えて、その仕組みを実現できる存在になっていただければ幸いです。
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