ガソリンスタンドなど危険物を取り扱う仕事をしている人の中には、危険物乙4(乙種第4類危険物取扱者)の資格取得を考えている人も多いでしょう。
しかし出題内容に法令、物理、化学などがあり、難しそうだと感じてしまう人もいるのではないでしょうか。
そこで危険物乙4に合格するには、どのような学習をすれば良いのか解説します。
危険物乙4の「法令」は難しい?どう学習すればいいの?
法令というと法律の条文や難しい理論を理解しなければならないと考える人もいるのではないでしょうか。
しかし危険物乙4で出題される法令は、危険物の取り扱いに関するルールを問われるだけです。過去に出題された法令の問題を見てみても、法律の理論を問う問題はありません。知っていれば解答できる知識問題ばかり出題されています。
したがって法律を理解するのではなく、決まりごとを覚えるという感覚で学習すると良いでしょう。
法令を学習する場合、過去問や問題集を利用して、演習中心で行うと効率的です。問題と解答の解説集を照らし合わせることで、インプットとアウトプットを同時にできます。また出題傾向の多い論点に絞った学習ができることもメリットです。
危険物乙4の「物理」「化学」は難しい?どう学習すればいいの?
物理や化学は、複雑な公式や計算式、記号などが出てくるので、難解に感じてしまう人も少なくありません。特に学生時代、文系を選択していた人は、これらの科目をあまり勉強していないので、苦手意識を感じてしまうことも多いでしょう。
しかし危険物乙4の物理、化学の問題は、基礎的な計算式と知識を理解すれば概ね対応可能です。したがってテキストや問題集に記載されている事項だけをしっかり覚えておけば問題ありません。
テキストや問題集の学習では対応できない問題が出題されたらどうすれば良いのかという疑問もあるでしょう。確かに物理、化学の出題の中には、難しいと感じる問題があるのは事実です。
しかし危険物乙4の試験に合格するには、物理、化学の問題を全問正解する必要はありません。10問中6問の正解で十分なのです。そのため難しい問題に対応できなくても、基本的な知識問題をすべて正解できれば、合格ラインに届きます。
基本的な知識問題を完璧に解答できるようにし、難しい問題はうまくいけば解答できれば良いというスタンスで学習することが大切です。
危険物乙4の「性質」「火災」「消防」は難しい?どう学習すればいいの?
性質、火災、消防の分野では、危険物の種類や貯蔵および取り扱い方法などの知識が問われます。ですから、試験に合格するために必要となる知識を暗記しなければなりません。
ですが、危険物乙4で問われる危険物は30種類以上にも及びます。限られた時間の中、すべて覚えるのは得策ではありません。
性質、火災、消防の分野の学習は、テキストを数回読んだ後、過去問を解いて、出題傾向をつかむことが大切です。それによってどの危険物の知識がよく出題されるのか理解できます。
そこで出題頻度の高い危険物の知識を中心に暗記していきましょう。特殊引火物や第1石油類など危険度の高いものほど出題される可能性が高いので、そのような特徴も理解しておくと良いでしょう。
しかし、覚えなければならない知識は少なくないので、すぐに暗記するのは難しいです。また一度覚えても、時間が経つと忘れてしまうこともあるでしょう。
そこで各危険物の定義など1つの事項に絞って暗記していくことをおすすめします。表にしてまとめると一度に覚えられるので、効率的に暗記できます。その後、各危険物の種類はどのようなものがあるのかなどを再度、表にしてまとめながら暗記していくと良いのではないでしょうか。
またこの分野の出題内容は、危険物を取り扱う人にとって、仕事に直結します。そのためただ危険物乙4の試験に合格するためだけに学習するのではなく、知識を増やし、仕事上でのスキルアップを図る目的で学習すると良いでしょう。
まとめ
危険物乙4の出題内容は、知識問題が中心なので、決して難しくはありません。暗記中心の学習で十分合格が可能です。ほとんどの方は仕事以外の時間に受験勉強することになるのですから、独学かマイペースでできるオンラインスクールを利用して学習すると良いでしょう。
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