「発揮できたことが力である」の方針ですから、発揮することに焦点をあてた対策も重要となります。ここで紹介するのは、そのためのパッチです。
「発揮する力をアップさせる」ためのパッチリスト
No.1 すぐに答えを出したくなったら、問題を正確に理解することにスイッチする
私たちのプログラムは、通常モードでは「すぐに答える」を優先する設定になっています。これは大抵の場面では有効なのですが、試験場で力を発揮するためには、優先度を下げたい、そのためのパッチです。
なぜ、「すぐ答える」はダメなのでしょう?
それは、事故を起こしやすくなるからです。
事故の原因は、あなたの作業ミスです。問題文や選択肢の読み取りミス(読み飛ばし、勘違いなど)が典型です。 やらかしたことありますでしょ?
問題は解くものではありません
試験問題は、「指示」です。「選べ」「述べよ」「説明せよ」「計算せよ」といった指示です。問題は、「解く」のはではなく「指示にしたがう」ものです。
指示にしたがう際に、求めれられるのは「正確さ」であり「的確さ」です。「迅速さ」は求められていません。一般的な試験で、タイムレースのようなものはありませんから。
よって、問題=指示を「出題者の意図どおり正確に理解すること」が大前提になります。
これは、誰もがわかっていることなんですが、試験場でやりきるのはそんなに簡単ではありません。ということで、このパッチをあてておきましょう。
No.2 本番を想定したトレーニングを行うなら、時計を気にしながら行う
試験場で問題を処理している場面をイメージしてください。真剣に取り組んでいるあなた。時計をチラチラ確認していますでしょ?時間はどうしても気になりますからね。
パッチNo.1をあてていれば、処理スピードを気にしなくはなりますが、それでも、本番だと時間が気になりますよね。
本来、不必要なことですし、集中を妨げますから、時計など見ないほうがよいわけです。でも、それが困難であれば、日常のほうを本番に近づけます。
つまり、試験対策として問題を処理するなど、本番を想定したトレーニングを行うときは、自宅であっても、自習室であっても、スタバやマックであっても、「時計をチラチラ見る」ようにする。意外とやっている人は少ないです。
あなたもやっていないなら、このパッチをあてておきましょう。
日常を本番に近づける
日頃のトレーニングは、極めて集中できる環境で行なっていて、本番は、そうではなかったので力が出なかった、などということは絶対に避けたいですからね。
信じられないかもしれませんが、「時計をチラチラ見る」といった些細なことでも影響があります。しかも、これは集中力に影響しますからね。
No.3 答えが出たら、答えが妥当か検証処理をする(答え合わせはしない)
これもパッチNo.2と同じく、試験場と同じ環境のトレーニングを行うためのパッチです。
ただし、こちらは集中力ではないです。問題処理手順を含む「本番での強さ」そのものに影響します。
問題を処理するトレーニングを行う際、解答が出た後、どうしていますか?【模範解答】と自分の解答が一致しているかどうか確認しています?
まあ、大体しますよね。「いつ」しますか?
「解答を出した直後」であれば、このパッチをあてましょう。
試験場で答え合わせはできません
試験場をイメージしてください。
あなたは問題を処理しています。解答が出たとして【模範解答】を見て、「答え合わせ」をしますか?
しません。やりたくてもできません。
だったら、トレーニングのときも同じようにしましょう。そうしないと、本番で困ったことになります。
いつもは、その場で「答え合わせ」をして、自分の解答が正解かどうかを確認できていたのに、できない。
いつもは、すぐに答え合わせをしていたので、解答を確認する処理(計算であれば確かめ算)をやったことがない。 結果、不安になるし、ミスを起こした場合、発見して修正することはほとんどできません。
「発揮する力をアップさせる」ためのパッチリストまとめ
試験対策として勉強する場合、力を発揮するためのトレーニングは大変重要です。しかし、一般にはあまり重視されていないようです。
試験直前期はもちろん、対策当初から、組み込んでおくと合格しやすくなること間違いなしです。
次回は「集中してやる」ためのパッチリストです。7月9日(日)公開予定ですので、お楽しみに。
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