今回より3回に渡ってお送りする連載「在宅勤務を快適にするコツ」。
働き方改革が叫ばれる近年、自宅にいながら仕事をする「在宅勤務」が注目されるようになりました。そして、コロナウイルスの流行により多くの人が在宅勤務に移行したことで、在宅勤務ならではの悩みも表面化してきています。
連載第1回の今回は、在宅勤務を6年している筆者が、在宅勤務における環境づくりの重要性について、実体験も交えつつ紹介していきたいと思います。
あなたの家の在宅勤務環境をチェックする項目もあるので、ぜひやってみてください!
在宅勤務に環境づくりが重要なワケ
在宅勤務に環境づくりが重要なワケ、それはズバリ、在宅勤務で使用するワークスペースの環境が仕事のパフォーマンスを左右するからです。
私は転勤族であるため、場所に縛られず働ける在宅勤務が可能な仕事として、オンラインアシスタントを約5年、ライターを1年しています。いずれも自宅にいながらにして仕事が完結するため、子どもが産まれた後も続けることができています。
しかし在宅勤務を始めたころは、仕事に集中することが非常に難しいと感じていました。それもそのはず。自宅は、いかに家族が過ごしやすく寛げるかを目的に空間づくりをしているため、そこで仕事をしようとしても効率があがるはずありません。
今、同じ悩みを持つ人は多いのではないでしょうか。
私自身2014年から在宅で仕事をしてきて、仕事のパフォーマンスを上げるには、仕事に集中できる環境づくりが必要不可欠であると断言できます。
あなたが今もし、在宅勤務では仕事がなかなかはかどらない…、なんだか集中できない…、そんなふうに思っているなら、在宅勤務の環境を変えることで改善ができるかもしれません。
あなたの在宅勤務環境は快適?セルフチェックしてみよう
在宅勤務では環境が大事というのがわかったところで、今現在、あなたの在宅勤務環境がどういう状態なのか、簡単項目でチェックしてみましょう!
あなたの在宅勤務【改善度】チェック
デスク周りに仕事で使わないものが置いてある 照明の色味が暖色系である、あるいは間接照明しかない イヤホンはコードタイプを使用している パソコンの画面が小さいorサブディスプレイがない 長時間仕事をしていると肩や腰が痛くなることがある
さて、あなたはいくつチェックがつきましたか?
実は、1つでも「○」があれば改善の余地ありなんです!
では、気になるそれぞれの改善方法を見てみましょう。
在宅勤務環境の改善方法とそのポイントは?
改善ポイント① 収納を用意してデスク周りを整える
「デスク周りに仕事で使わないものが置いてある」にチェックがついたあなたは、まずデスク周りを整えることから始めていきましょう!散らかったデスクでは仕事ははかどらないですし、物がどこにあるかわからず、探すためのタイムロスを生むことも。
仕事に必要な書類や道具は、机の横などに収納を用意して、まとめて入れておくようにしましょう。こうすることで、紛失を防ぐだけでなく、仕事をするエリアとそうでないエリアをきっちり分けることができますよ。
改善ポイント② 部屋のインテリアを工夫する
オフィスにいるときを思い浮かべてみてください。デスク周りは整理整頓されていても、オフィス内が散らかっていたり、照明が暗かったりしたら仕事に集中できないですよね。
在宅勤務も同じで、部屋のインテリアを工夫することで仕事環境を大きく改善できる可能性があります。
これは、慣れた自宅であるからこそ意外と気がつかないポイントかもしれませんね。
では、簡単にできる3つの改善アイデアを紹介します。
デスクの位置を見直す
在宅勤務は誘惑との戦いです。仕事に関係のないものが目に入る状態では、気が散る原因になります。もしデスクからいろいろなものが目に入るようなら、デスクの位置を見直してみましょう。
例えば、壁に向けて配置すれば、部屋の中にあるものが視界に入りにくくなるため、集中しやすくなりますよ。窓に向けて配置すれば、気分も明るく仕事ができるかもしれませんね。まずは、自分が仕事に集中できそうな場所を部屋の中で探してみることから始めてみましょう。
照明を見直す
在宅勤務が快適かどうかには、照明が関係していることもあります。
先ほどのチェック項目にもあったように、デスクが照明から遠いためワークスペースが暗かったり、照明が電球色などの集中した作業に適さない色味であったりすると、作業効率に影響することも。
在宅勤務になって目が疲れる…なんだか集中が続かない…と感じるなら、照明の見直しを考えてみましょう。照明の色味は、昼白色や昼光色がおすすめ。照明からデスクが遠くて暗い場合は、デスクの位置を変更するだけで改善することも。
私の場合は、デスクライトを購入し周辺を明るくしたことで改善しましたよ。
観葉植物を置く
環境を改善するために、部屋に観葉植物を置くのもおすすめです。
最近、オフィスにグリーンを取り入れる企業が増えています。実はこれ、オフィスに植物を置くと環境満足度や仕事への意欲が向上する傾向があるためです。
おすすめの植物は、ポトスやシュガーバイン。手入れが簡単で、どんな雰囲気の部屋にもあわせやすいですよ。
また、緑色には集中力を高める効果が確認されています。観葉植物を置くのが難しい場合は、フェイクグリーンでも効果が期待できそうですね。
改善ポイント③ 便利グッズを積極的に取り入れる
在宅勤務での作業効率を上げる近道として、便利グッズを導入してみるのもおすすめです。
筆者が取り入れて良かったグッズは以下の3つです。
- ワイヤレスイヤホン
- サブディスプレイ
- 体に合った机やイス
それぞれのメリットを見てみましょう。
ワイヤレスイヤホンを導入する
在宅勤務になってWeb会議が増えた人も多いでしょう。チェック項目にもあったコードイヤホンを使っているのであれば、ワイヤレスイヤホンに変えてみることで、環境が改善することもありますよ。
ワイヤレスイヤホンなら、会議中に資料を取るため少し席を立つときでもいちいち外す必要がなく、パソコン入力するときに手元や視界をコードに邪魔されることもありません。また、取り出すときや片付けるときにコードが絡まるといった、煩わしい思いをしなくて済むのもメリットです。
在宅勤務ではちょっとしたストレスを排除することが、気持ちよく仕事をできることに繋がります。このイヤホンのように、ちょっと変えるだけでよくなるなら、試してみてもいいかもしれませんよね。
サブディスプレイを導入する
チェック項目「パソコンの画面が小さいorサブディスプレイがない」に該当した人は、サブディスプレイを持つことで、在宅勤務環境が改善するかもしれません。
ノートパソコンのような画面の狭いパソコンでは、調べ物をしながら文字を打つときや横に長い表計算をするときに、効率が悪いです。サブディスプレイがあれば、画面が小さいという不便さを一発で解消してくれますよ。
サブディスプレイを買うのはもったいないという人は、HDMIケーブルを使ってテレビにつないだり、タブレットをサブディスプレイ化したりする方法もあるので、ぜひ検討してみてください。
体に合った机やイスに変える
チェック項目の最後、「長時間仕事をしていると肩や腰が痛くなることがある」という人。オフィスで仕事をしていたときより疲れやすいと感じるなら、机やイスを見直してみてはいかがでしょうか。
机は、ローテーブルよりハイテーブルを使用した方が足や腰に負担がかかりにくいです。イスは、自分に合った背もたれの高さのものを使用するとよいでしょう。通気性のよい素材でできていれば長時間座っていても快適ですよ。
さて、項目別に改善策を提案してみましたが、どうでしたか?
私自身は、長らくコードイヤホンを使用していましたが、ワイヤレスイヤホンの快適さを知ってからは元には戻れないです。今回紹介したグッズに限らず、ストレスが減らせるグッズがあれば、ぜひ積極的に取り入れてみてくださいね。
あなたの在宅勤務環境のセルフチェックはいかがでしたか?もしかすると、意外なことが在宅勤務の環境に影響していると知って、驚いた方もいるかもしれませんね。
皆さんと同じように私自身も、在宅勤務の環境作りに苦労してきた1人です。だからこそ、環境づくりの大切さについて伝えたいと思いこの記事を書きました。
在宅勤務でなかなか仕事に集中できないと感じているなら、今回紹介したポイントを一度見直してみてください。少しでも環境が良くなることを祈っています。
さて次回は、仕事とプライベートの境目がなくなりがちな在宅勤務で、オン・オフを切り替えるコツについて紹介します。お楽しみに!
参考URL:
https://www.kokudoryokuka.co.jp/green/study/
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