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伝わりにくいことを理解してもらう「たとえ話」のコツとは

伝わりにくいことを理解してもらう「たとえ話」のコツとは

文章で、抽象的でイメージしづらい内容を伝えようとするとき、読み手が理解するために効果的なのが「たとえ話」です。
文章による情報は相手に正しく伝わってナンボですから、私も多用します。誰にも止められないところを見ると、私はたとえ話が上手なのかな?と勝手に思っていますが。

作るのが難しそうなたとえ話ですが、作るためのコツはあるものです。
連載「伝わる文章術」4回目は、たとえ話の効果やコツについてご紹介します。

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たとえ話を入れる理由は?

たとえ話を入れる理由、それはずばり「想像しやすいことや身近な例にたとえると、複雑な内容も案外すんなり納得してもらえるから」です。

複雑な内容を説明する例として、心理学用語の「スティンザー効果」について説明する文章をご紹介します。

これから心理学用語の「スティンザー効果」について2つのパターンで説明しますので、どちらが理解しやすいか考えてみてください。


スティンザー効果とは、座る位置によって、相手に与える印象が異なるという意味の心理学用語です。人と人とが関わり合う際に表れる効果ですので、スティンザー効果を知っておくことで、コミュニケーションをより円滑に取ることができるようになります。


スティンザー効果とは、座る位置によって、相手に与える印象が異なるという意味の心理学用語です。例えばミーティングなどの際に、誰かに正面に座られると挑まれているような気分になって緊張することはないでしょうか。また、誰かが隣に座ってくれると、同士ができたような気がして安心することはないでしょうか。これがスティンザー効果です。
人と人とが関わり合う際に表れる効果ですので、スティンザー効果を知っておくことで、コミュニケーションをより円滑に取ることができるようになります。

上記の2つの説明では、どちらがより理解しやすかったでしょうか?後者ではないでしょうか?

このように、たとえ話があるだけで、より意味が伝わりやすい文章になるのです。

たとえ話を入れるコツとは?

続いては、たとえ話を入れる際のコツについて。
やはり「どんな人が読むのか?」を意識してたとえ話を用意することがポイントです。

前述しましたスティンザー効果の説明で用いたたとえ話には、ミーティングという場面を用いましたが、読み手が若い女性であると想定しているのであれば「ランチまたはカフェでの座る位置」などに置き換えたほうが想像しやすいかもしれません。

再びスティンザー効果を例にとって説明しますが、スティンザー効果には「効果をうまく利用することで、人に与える印象を少しだけ変えることができる」という応用法があります。このことを、若い女性に説明するのであれば、以下のようなたとえ話を作ってあげるといいでしょう。 

スティンザー効果を利用することで、人に与える印象を少しだけ変えることができます。
例えば、ランチに行って、上司が正面に座ってずっとこちらに体と顔を向けてきたら、ちょっと威圧感を覚えませんか?緊張感が増して、せっかくのランチタイムが楽しめませんよね。でも、上司が体の向きを斜めにして、ときおりこちらを見るだけだったら、それほど怖くはないのではないでしょうか。
それは自分自身の座り方にも言えることです。後輩や部下と一緒にランチに行く際は、正面に座って体をずっと後輩に向け続けるのではなく、少し体をずらしてあげてください。そうすることで、後輩や部下は緊張することなく、あなたとのランチを楽しめるようになるでしょう。
このように、スティンザー効果を理解し、座り方に気を付けるだけで、印象を変えることができるものなのです。

…というように、説明している相手が想像しやすい内容で書くことがポイント。なので、たとえ話を展開するにはかなりの想像力が求められます。わかりやすいたとえ話を思いつくためにも、いろいろなことに興味を持っておきましょう!

たとえ話を入れるなら、ちょっとだけウケをねらおう

たとえ話というのは、書いている人の「素の部分」をさらせる数少ないパーツでもあります。

くだけた内容でもOKという文章でもない限り、基本的にビジネスの場で使われる文章というのはお固いものです。固い文章が続いていると、読んでいる人が飽きてくることがあります。たとえ話まで固いと頭に入らない、ということもあり得ます。

文章は情報を伝えるツールですから、最後まで目を通してもらってナンボです。読んでいる人の目や意識を惹きつけるうえでも、執筆者の素が出せる部分というのは貴重です。

また、執筆者の体験談を基にするなど、「リアルな部分」が含まれていると文章自体に説得力が増し、文章そのもののクオリティアップにつながります。

個人的には具体的かつ、ちょっとくすりと笑えるようなたとえ話が展開できれば、成功だと思います。

くだけたたとえ話をする際のポイントとしては、

・時事的な話題に例える
・恋愛的なシチュエーションに例える

などがあります。

例えばサッカーワールドカップが開催されている時期であれば、多くの人がサッカーに関する知識を少なからず持っている可能性が高くなります。
世間で話題になっているものであればあるほど、たとえ話の持つ「言いたいことの伝わりやすさ」の力が大きくなるものです。世間で話題になっているものについて、積極的に勉強するようにしましょう。

また、恋愛もたとえ話として使いやすい題材の1つと言えます。恋愛感情は多くの人が持っている感情だからです。恋愛小説や恋愛映画、ラブソングなどがいつまでも作られ続ける理由は、まさに恋愛が普遍的なものだから。
恋愛要素を盛り込むことで、より多くの人に理解されやすいたとえ話を作ることができますよ(恋愛系のたとえ話は、うっかりするとセクハラまがいの内容になりかねませんので、その点だけには注意してください)。

とはいえ、文章のTPOも大切です。改まった場に出す文章では、くだけ過ぎたたとえ話を出すことはやめておきましょう。

また露骨にウケを狙ってマニアックな話を出すと、読んでいる人が理解できないというオチになりますので、やりすぎには注意です。

伝わる文章術

今回はたとえ話のコツについてご紹介しました。
わかりにくい内容を伝える場合、想像しやすいことや身近な例にたとえると、複雑な内容も案外すんなり納得してもらえるので、たとえ話を使っての説明はおすすめです。

たとえ話を入れるコツは、

読み手が想像しやすい内容にする そのためには執筆者は想像力を働かせる マニアックすぎるたとえはしない

このあたりではないかと思います。難しい話を説明する際には、ぜひたとえ話を入れて説明してみてくださいね。

次回は、作成した文章の完成度を高める「推敲のポイント」についてです!

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