証券外務員二種という資格があります。この資格は証券業界で働く人がとるべき資格といわれていますが、どのような内容を勉強するか、資格取得のメリットとは何か気になっている人もいるでしょう。
そこで、証券外務員二種の概要やメリットなどについてお伝えします。
証券外務員二種って就職や転職に活かせるの?まずは資格概要を紹介します!
証券外務員二種は、金融に関する法令や商品知識だけでなく経済や財政に関する基礎なども問われる資格です。
顧客に対して金融商品の販売や勧誘を行う場合には、この資格を持っている必要がありますので、証券会社や銀行などの社員はこの資格取得を目指すことになります。
試験は平日であればほぼ毎日受験可能で、自ら受験日を決めて申し込みます。試験時間は2時間で、パソコンに向かって入力する形で行われます。
出題形式は、正誤選択が50問と五肢選択方式が20問で300点満点中70%の210点が合格ラインです。 おおよその合格率は60%程度で、十分に一発合格を目指せる資格と言えるでしょう。
証券外務員一種と違い、信用取引やデリバティブ取引に関しては基礎的な内容以外は出題されない点が特徴です。
証券外務員二種の金融基礎知識って?
証券外務員二種は金融の基礎知識が求められる試験ですが、金融基礎知識とは何でしょうか?
金融基礎知識を理解するには、証券外務員二種試験の出題範囲が参考になります。
出題範囲は大きく分けると3つの分野に分けられます。
1…金融商品取引法や日本証券業協会の定款・諸規定、取引所の定款・諸規定などの法令や諸規定の知識
2…株式や債券、投資信託に関する業務などの商品知識と商品業務
3…市場の基礎知識や経済・財政の常識、財務諸表そして証券税制などの関連科目
これら3つの分野が金融基礎知識といえるでしょう。
証券外務員二種は社会人でどのように役立つか
証券外務員二種の資格は、社会人にとってどのように役立つのでしょうか。
役立つポイントは2つあります。1つは、証券会社や銀行で働く場合には必須資格であるため、そういった分野で仕事をするための条件をクリアできる点、もう1つは、ビジネスパーソンとして最低限求められる金融基礎知識を修得できる点でしょう。
金融や経済、財政などに関する金融基礎知識は、景気の見通しや投資分析などをする上で欠かせない知識です。それらの知識が修得できていれば、ライバル社員に差をつけることにつながるでしょう。
証券外務員二種の資格をとるメリットと、キャリアアップに有利な点とは
証券外務員の資格をとるメリットは、金融の基礎をコンパクトに効率よく勉強できる点です。関連法令から商品知識、税制まで金融商品への投資や金融商品販売に必要な知識が一通りバランスよく勉強できます。
また、銀行の行員や証券会社の社員は、証券外務員二種をとることによって、顧客に対して直接金融商品の募集ができるようになります。
そのため、この資格の取得は、金融業界でのキャリアアップに有利になるといえるでしょう。金融業界以外でも資格をとることで認められ昇進が早まる可能性もあります。
証券外務員二種をもっていると就職・転職に役に立つの?
証券外務員二種をもっていると、就職・転職には役に立つのでしょうか。
金融業界で仕事をする場合、証券外務員二種はほぼ確実に取得することが求められます。入社後に半強制的に資格の勉強をさせるケースもあります。そのため、その資格をすでに取得している状態で就職活動ができれば、新卒、転職に限らず金融業界への就職には有利になるでしょう。
そのほかの業界への就職に関しては、新卒の場合、学生時代によく勉強したという証としてアピールできるメリットがあります。
まとめ
証券外務員二種の資格は、就職にも役立ちますし、転職にも活かせる資格です。
また、自分が金融資産への投資を行う場合にも役に立つというメリットもあります。
誰でも受験できる資格ですし、難関資格ではなくしっかり勉強すれば合格できる試験ですので、挑戦してみるとよいでしょう。
関連する記事が他にもあります