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家庭料理技能検定3級1次試験(筆記)の理論的な勉強法とは?

家庭料理技能検定3級1次試験(筆記)の理論的な勉強法とは?

家庭料理技能検定3級は、料理の腕を磨きたい人や、調理関係の仕事に就く人にとってプラスになりやすい資格の1つ。料理に関心のある人や、料理系の資格を履歴書に書きたい人におすすめです。

連載「家庭料理技能検定3級の勉強法」、前回は、家庭料理技能検定3級の概要についてご紹介しました。2回目の今回は、1次試験(筆記)の勉強法に踏み込んで、理論的に解説していきます。

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家庭料理技能検定3級の1次試験(筆記)とは?

家庭料理技能検定3級には、1次試験(筆記)と2次試験(実技)があり、両方とも60%以上の点数を取ることで合格が可能です。

1次試験では、料理や食に関する知識についての問題が出題されます。調理現場で活躍したい人にとって必須の知識がたくさんあるので、将来きっと役立つはずですよ!

家庭料理技能検定3級1次試験(筆記)の出題傾向

まずは、家庭料理技能検定3級1次試験(筆記)の6つの出題項目を確認しましょう。
※以下、オレンジ色は2009~2019年まで1問ずつ出題される傾向が高い項目で、赤色は2015~2019年で必ず複数問出題されている項目です

日本の食文化の理解

季節の料理盛り付け、配膳

体に必要な栄養素の理解

栄養素の種類と働き食事バランスガイド食品群の区分4つの食品群四群点数法、食品80cal当たりの重量、1日に必要な食品の目安量、料理一皿分の適量、1日分の献立作成

料理の調理方法と調理操作

切る、生、ゆでる煮る蒸す焼く、炒める、揚げる炊飯だしの取り方調理器具の扱い方加熱調理器具の特徴

食品の調理による変化

穀類肉類魚介類乳製品野菜類、芋類、果物、油脂類

料理の調味

調味の割合(必要な調味料の計算、計量の仕方)

食の安全・安心のための理解

食中毒の原因と予防、食品の表示、賞味期限・消費期限、環境に留意した調理

上記の項目を簡単にまとめると、「1日に必要なエネルギー量」や「栄養素の働き」などの知識を学ぶということになります。食品科学理論の基礎編のような内容のため、勉強法は少し工夫する必要があります。

次に、分野ごとに効率よく学べる勉強法をお伝えします。

各分野の出題数にあわせた勉強法とは?

各分野の出題数にあわせた勉強法とは?

家庭料理技能検定3級の1次試験(筆記)の合格を目指すためには、理論的な勉強法が必要です。最優先で学習したほうがよい項目と、後回しでも問題ない分野、最近出題が増えたと感じる項目をまとめてみたので、以下を見ながら勉強の進め方を考えてみてください。

必ず複数問出題される項目

先程紹介した、「体に必要な栄養素の理解」の赤字箇所の中からは、それぞれ3~5問出題されるので、ここはマークしておきたい項目です。

・食品群の区分
・4つの食品群
・四群点数法
・1日に必要な食品の目安量
・1日分の献立作成

1項目3~5問なので、60問中にして合計15~25問と考えると、優先して勉強したほうがいいですよね。

特に食品や四群点数法など、1日分の献立作成に必要となる知識は必ず出題されているため、理論的な料理の献立を何回か作ってみたほうが、試験問題を解きやすいと思います。

1問ずつ出題される傾向がある項目

10年前から変わらず、1問ずつ出題される問題があります。
具体的には、先程紹介した項目を掘り下げた以下のような内容が出題されています。

■日本の食文化の理解
・季節の料理
・洋風料理のテーブルマナー

■体に必要な栄養素の理解
・栄養素の働き
・タンパク質について
・肉、魚類に関する問題
・炭水化物、ビタミンに関連する食材

■料理の調味
・調味料の性質

上記を踏まえると、「料理や生活の知識として重要な部分」が、試験で出やすい傾向だと言えます。

例えば、人体が活動するために必須とみなされるタンパク質・炭水化物・ビタミン等に関連する食材は必ず出題されています。また、料理を作る際に必要な知識となる調味料の性質も問われやすい傾向です。

社会的事情により出題が増えた項目

昨今の社会事情により、ここ数年で急激に出題数が増えた項目もあります。それは以下の項目です。

・食中毒の原因と予防
・調理器具の扱い方
・加熱調理器具の特徴(冷蔵庫、電子レンジなど)

特に食中毒菌についての問題は、年々複数問出題される傾向が高くなっており、必須分野と言えるでしょう。
一方、家電製品の問題は出ても1~2問のため、予備知識として目を通しておく程度でもいいかもしれません。

家庭料理技能検定3級は独学でも合格を目指せるくらい易しい内容の検定ですが、普段から料理をしている人のほうが解きやすい問題が出されることがあります。

次で詳しく見ていきましょう。

普段から料理をしていたほうが解きやすい問題とは?

普段から料理をしていたほうが解きやすい問題とは?

普段から料理をしていると、加熱や混ぜ方による食材の変化を知ることができますよね。家庭料理技能検定3級の1次試験(筆記)では、そういった料理の理論的な部分が出題されることがあります。

例えば、卵と油を混ぜた場合はどうでしょうか?
理論上では、卵の水分子と油分子の結びつきが強く、混ざることがきでないために一度「分離」という現象をおこしますよね。
けれども、卵黄に含まれるレシチンの「乳化作用」によって分離を防ぐこともできます。
言葉で言い表すと堅苦しくなってしまいますが、実際に料理をしてみるとわかりやすいでしょう。

他にも、寒天やゼラチンが固まる温度、カリフラワーを酢に漬けたら何色になるかなど、実際に見たほうが覚えやすい問題も出ています。

実際、私自身も料理を作ってみたほうが理解しやすかったことがあります。
寒天とゼラチンを使いゼリーを作ったことで、「ゼラチンは冷蔵庫(20℃以下)、寒天は常温(40~50℃)で凝固する」ということが1回で覚えられました。

他にも、タンパク質分解酵素について知りたい時は、パイナップルを使って酢豚を作りました。通常の酢豚より肉が柔らかくなったと実際に感じることができ、作ることで理論をより深く理解することができたと感じています。

もちろん独学の暗記でも何も問題はありませんが、暗記が苦手だという人は、私のように実際に出題項目に挙げられている食材を使った料理をしてみることをおすすめします。

また、紹介した要点や方法を使って学習し、過去問題集を解いていく方法もいいですが、オンライン講座で学ぶ勉強法もありますよ。
時間に余裕がなく就寝前の15分しか時間が取れない人でも、スマホだけで勉強ができるオンライン講座なら勉強がしやすいですよね。

1日1時間、机に座って勉強することが厳しい状況の人は、こちらで勉強を進めてもよさそうです。

家庭料理技能検定3級講座

普段から料理をしていたほうが解きやすい問題とは?

家庭料理技能検定3級の1次試験(筆記)は食品科学理論をわかりやすくした内容です。
出題項目の要点を踏まえて学習する勉強法を意識することで、独学でも効率よく勉強ができますね。

次回は、2次試験(実技)の勉強法について、詳しく解説していきます!

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