実は効果がない!?やらない方がいいストレス解消法

連載「ストレス対処術」3回目のテーマは、「やらないほうがいいストレス解消法」です。

ストレスが溜まってくるとついやってしまう行動って、ありますよね。たとえば友達に愚痴を言ったり、お酒を飲んだり、たくさん買い物をしたり。

やっている時はスカッとするストレス解消法ですが、本当に効果があるものなのでしょうか？案外後になって「やらなければよかった」と思うことはありませんか？

やりがちなストレス解消法の中には、実はあまり効果がなかったり逆効果になったりしやすいものも多いんです。

今回はそうした「やらないほうがいいストレス解消法」についてご紹介しましょう。

やらないほうがいいストレス解消法1　愚痴る

嫌なことがあった時、家族や友達についつい愚痴ってしまうこと、ありますよね。

嫌な気持ちを言葉にして吐き出すと、心の中のもやもやが晴れるのでその時はすっきりした気持ちになります。しかし、感情を敢えてネガティブな言葉にすることで、余計に落ち込んでしまうことも。言っているうちにヒートアップして、強い言葉でつらい気持ちを煽ってしまうこともあり得ます。

また愚痴を聞かされる側の気持ちも落ち込ませてしまうので、愚痴を言ってスッキリというのは、あまりおすすめできないストレス解消方法。
愚痴を言うなら「こんなことがあったけど、逆に早く気付けてよかったわ」などポジティブな内容に転換しましょう。

ただ、無理にポジティブに振る舞う必要はなく、本当につらい時は心と体を休めるのが一番です。

やらないほうがいいストレス解消法2　ドカ食い

嫌なことがあったら、好きなものをたくさん食べてスッキリする、という人も多いですよね。ストレスを受けると人はホルモンの影響で飢餓感が高まるので、たくさんものを食べたくなるのは不思議ではありません。ですが、たくさん食べることで罪悪感や後悔を覚えるようなら、ドカ食いというストレス解消そのものが新たなストレスになってしまう悪循環に。

食べることではなく、食べすぎることがストレスの原因になるので、何かを食べたいと思ったら「頑張ったご褒美」として罪悪感を覚えない程度の量を食べるのがおすすめです。

やらないほうがいいストレス解消法3　アルコール

嫌なことはお酒を飲んで酔っぱらって、パーッと忘れちゃおう！という人もいるのではないでしょうか。
アルコールが体内に入ると酔いが回って思考力が低下するため、その間は嫌なことを意識せずに済みます。しかし、1人で飲むのは危険かもしれません。なぜなら、1人で飲むとどうしても酒量が増えてしまうため、知らず知らずに深酒になってしまうからです。それに酔いが覚めると我に返り、余計に落ち込んでしまう、という負のループに陥る危険性も。

お酒を飲むなら1人ではなく、誰かと一緒に飲むようにしましょう。

やらないほうがいいストレス解消法4　買い物

欲しかったものを買うのって、テンションが上がりますよね。欲しくて我慢していたものを手に入れると、嬉しくて嫌なことも忘れてしまいます。このテンションの高さや解放感は癖になるため、ストレスから買い物依存になる人もいるほど。

ただ、購入前の高揚感のままにあれこれ買い込んでしまい、無駄遣いしたことに後悔するようではストレス発散とは言えません。なぜなら、買い物をすることで新たなストレスを生んでいるからです。

嫌なことがあってイライラして、我慢していた欲しいものを買いたくなったら、とりあえず「本当に必要なのか？」よく考えて購入するようにしましょう。

夜は脳が疲れて判断力が鈍るので、特にネットを使っての買い物をするなら、一晩置いて翌朝決断することをおすすめします。寝て起きてからの方が脳の疲れがリセットされており、冷静な判断ができるからです。

やらないほうがいいストレス解消法5　寝溜め

日頃の寝不足は週末にまとめて寝溜めして取り返そう！週末は好きなだけ布団の中でゴロゴロしよう！そう思う人もいるかもしれませんね。

普段、仕事で気を使うから布団の中で気兼ねなくゴロゴロするのは、とても魅力的な過ごし方のように思えます。しかし、人間の体は寝溜めができません。無駄にだらだらと布団の中で過ごすと体内時計が狂ってしまうので、寝るとしても普段の睡眠にプラス2時間まで。
布団の中で1人ダラダラ過ごすよりも、誰かと一緒に過ごすほうがストレス解消になります。
休みの日は布団で過ごすよりも、家族や友達などを誘ってお出かけしてみてはいかがですか？

やりがちだけれどやらないほうがいいストレス解消についてご紹介しました。

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これらの共通点は、やることによって「後悔」というストレスがさらに生じる点にあります。やって後悔するハメになる行為はストレス解消とは言えません。愚痴にしても食事やアルコールにしても、後悔しない範囲で行うぶんにはOKです。「日頃頑張っている自分へのご褒美」程度に留めましょう。

また無理に前向きに考える必要もありません。ストレスとは心の負担になることすべてを指しますので、前向きになれそうにない時は心と体を休めることが先決です。

次回は「ストレスに強い人と弱い人との違い」についてご紹介します。

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