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ストレスをコントロールする「SOC(首尾一貫感覚)」って?

ストレスをコントロールする「SOC(首尾一貫感覚)」って?

連載「ストレス対処術」最終回の5回目のテーマは、SOC(首尾一貫感覚)」です。

現代はストレス社会ですよね。ストレスとうまく付き合いたい、できればストレスを感じないように心を強くしたい。そう思ったことはありませんか?

世の中には、戦争という強いストレスにさらされても健康で長生きした人が大勢います。戦後、そうした人たちの共通項を探ってみたところ、「SOC(首尾一貫感覚)」というものが見えてきました。

「SOC(首尾一貫感覚)」とはいったい何なのでしょうか?

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SOC(首尾一貫感覚)とは?

ストレス対処能力の新しい指標として「SOC(首尾一貫感覚)」が注目されています。言葉だけ見ると「なんのことだろう?」と思ってしまいますよね。

SOCとはSense of Coherenceの略。なんのセンスなのかというと、「心が折れないセンス」「困難を乗り越えるセンス」です。

同じストレスにさらされても、人によってダメージを受けたり受けなかったりするのはご存知の通りですが、戦争のような特に強いストレスにさらされながらも健康に生き延びた人たちには、どのような共通項があるのでしょうか?

SOCを提唱したのは、アメリカの健康社会学者であるアントノフスキー博士。イスラエルに住む女性の状態を調べたところ、第2次世界大戦の時に、強制収容所に入れられた経験があるにも関わらず健康に過ごしている人を見つけたことを機に、強いストレスにさらされても健康を保っている人の共通項を探りました。その結果、判明したのが「SOC(首尾一貫感覚)」と呼ばれるものだったのです。

この感覚は大きく分けて「有意味感」「把握可能感」「処理可能感」という3つの要素があります。

有意味感

まずは「有意味感」から。
これは、困難な状況の中にありながら「この行為には意味がある」と思える感覚のこと。

たとえば、仕事と一見無関係の雑用を押し付けられたとしましょう。皿洗いやコピー取りなど、本来の仕事ではない業務を押し付けられた時に「なぜ私がこんな目に」と思ってしまえば、ストレスになります。

我が家の子どもはピアノを習っていますが、ピアノのレッスンには必ず指の準備体操にあたる練習曲がつきものです。ハノンやツェルニーが準備体操に相当しますが、これがなかなか難しい。準備体操用の曲なので技巧的なくせに華やかさにはやや欠けるため、練習がおもしろくないんですよね。
でも、こうした練習曲を長年にわたってじっくり取り組まなければ指の動きや力の入れ方が身に付かないんです。プロの中にも練習曲は苦手だという人は少なくありません。
私の二人の子どものうち、一人は練習曲が苦手すぎてそのままピアノが嫌いになりました。もう一人は練習曲の意味を理解しており、黙って練習をしています。ピアノ歴は嫌いな子の方が長いのですが、腕前は黙って練習する子のほうが上です。

有意味感があれば「これをすることで、私にはこんなメリットが得られる」「この行動にはこんなメリットがある」ということに気付けます。やりがいを見つけられる人は、どんなつらいことがあっても心が折れにくいものです。私の二人の子どもを見ていると、有意味感を持てるか持てないかは大きいと感じます。

把握可能感

「把握可能感」は、困難な状況に陥った時にパニックにならず、冷静に状況を判断し自分に何ができるのか、何をするべきなのかを把握する感覚のこと。

人生は波があり、うまくいく時もあればいかない時もありますよね。うまくいかない時はどうしても焦ってしまいますし、行動を起こして事態を改善しようとするものです。行動が事態の好転につながればストレスも改善されますが、そうもいかないのが人生というもの。うまくいかない時というのは、やることなすことすべてストレスに感じるものです。しかし、「今はそういう時期」と冷静に見極めることができればストレスを感じずに済みますよね。

繁忙期を乗り切ればゆとりが持てるから、その時に休みを取ろう。遅れている資格試験の勉強をしよう。そうした段取りを取ることができれば、未来に対する焦りも減るためストレスも軽減されます。

処理可能感

「処理可能感」は「なんとかなるさ」と、楽観的に物事を考えられる感覚のこと。「明けない夜はない」「ダメでも命まで取られることはない」というように、困難な状況に陥っても開き直れる人は、必要以上にストレスを受けずに済みます。

特にストレスに弱い人は「勝ちか負けか」「白か黒か」と成果をはっきりさせたくなるものですが、これは人目が気になるため。自分の評価を外に求める傾向が強いからです。ですが、他人の視線というのは厳しいもの。思うような評価をもらうことはあまり多くありませんから、劣等感にさいなまれることになりやすいのです。「まあ、しかたない」と開き直るのは、メンタルを守るために必要不可欠な思考回路なんです。

処理可能感は自分の中だけではなく、外に求めることもできます。上司や同僚、仲間、家族など、自分を助けてくれる存在がいて「自分一人ではない」と思える人は、処理可能感が強い傾向です。

ストレス対処法

SOCについてご紹介しました。

有意味感(やりがいを見つける) 把握可能感(状況を冷静に判断できる) 処理可能感(なんとかなるさと開き直れる)

SOCの3つのセンスが高い人は、ストレスがかかってもうまく対処できることがわかっています。
そしてこの3つのセンスは、生まれつきのものではなく、自分で鍛えることが可能なものです。

ストレスは心身に大きな影響を与えるものです。メンタルの健康を守るために、意識してこの3つのセンスの考え方を取り入れてみてはいかがでしょうか。

参考URL
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/58209
https://allabout.co.jp/gm/gc/471482/
https://blog.goo.ne.jp/ekai1758gooid/e/5eb2c44c9752b1345cefab7b67391b0f

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