Googleなどの企業が導入したことで、仕事や勉強に役立つ効果があると話題の「マインドフルネス」。そんなマインドフルネスについてご紹介する連載「マインドフルネス入門」、前回は、初心者でも簡単にできるマインドフルネス状態になるやり方と、その効果についてお伝えしました。
今回は、マインドフルネス状態になるやり方の中でも特に、睡眠前に瞑想を行うことで得られる効果や実践方法について解説します。
マインドフルネス瞑想は心に安定をもたらし、感情をコントロールするのに効果的です。常に何かを考えたり情報を処理したりしている脳を、睡眠前にマインドフルネス瞑想で休息させてみませんか?
質の良い睡眠は次の日の仕事や勉強の集中力につながり、最高のパフォーマンスを発揮することができるでしょう。
睡眠不足が体にもたらす影響とは
睡眠は、健康を維持するうえで非常に重要な要素です。なぜなら睡眠不足で引き起こされる不調は多岐に渡っているからです。
例えば、睡眠中に分泌される成長ホルモンは、成長の促進、細胞の修復、免疫機能と密接な関係があります。
しかし、十分な睡眠が確保できないとそれらの働きが悪くなり、正常な状態を維持できなくなります。具体的には、睡眠不足になるとストレスホルモンである「コルチゾール」や、交感神経の緊張によって分泌される「カテコラミン」というホルモンが増加します。そうなることで、血糖値が下がりにくくなり、糖尿病にかかりやすくなってしまうのです。
またなかなか眠れないなど睡眠障害がある人は、そうでない人と比較して高血圧になりやすく、心臓病や脳卒中を起こす可能性が上がります。
人は睡眠によって感染症や他の病気から身を守る免疫細胞を作り出していますが、睡眠不足により免疫機能が低下すると、病気に罹りやすくなってしまうでしょう。
さらに睡眠が思うようにとれないと、生活が不規則になるので代謝効率が低下し、体重も増加して肥満リスクが高まります。
睡眠は記憶に関しても重要な役割を果たしていますが、不足することで脳の老化が早まり、認知機能や判断能力の低下にもつながってしまいます。
このように睡眠不足のリスクは数多く、様々な機能低下にもつながり、健康を損なう可能性が非常に高くなることが理解できるでしょう。健康を維持していくためには、良質の睡眠をいかにとるかが重要になってくるのです。
睡眠前にマインドフルネス瞑想を行う効果について
それでは、睡眠前にマインドフルネス瞑想を行うことで、どのような効果が期待できるのでしょうか。
睡眠の質が向上し不眠症の改善に期待ができる
マインドフルネス瞑想は「今この瞬間に集中する」ことで、できる限り雑念を解き放ち、呼吸に集中する状態をつくります。
ゆっくりと呼吸をしていると、自然とリラックス状態になれます。この睡眠前の瞑想で「セロトニン」というホルモンが分泌され、安心感と満たされた気分を手に入れられるのです。
このように睡眠前のマインドフルネス瞑想は、寝つきが良くなる効果が期待できます。
睡眠と瞑想の違いについて
はたからみると、一見どちらもじっとしている状態の睡眠と瞑想。とても良く似た状態ですが、実は体の中で起きていることは大きく異なります。例えば、意識があるかないかで考えると違いがはっきりするでしょう。
睡眠は、脳は休止し潜在意識の状態にあります。皆さんは夢をみることがあるかと思いますが、意識して夢を見ようとしても見ることはできません。
瞑想は、脳は活動し意識があるままで、考えることを停止している状態です。覚醒状態で潜在意識とつながっている状態なのです。
誰でも簡単に実践できるマインドフルネス瞑想のやり方
では睡眠前のマインドフルネス瞑想のやり方について解説します。
マインドフルネスアプリや音楽を活用しよう
寝る前のマインドフルネス瞑想は、横になったままできるのが最大のメリット。ベッドで仰向けに寝転がり、全身の力を抜きましょう。その状態でゆっくりと呼吸します。呼吸は腹式呼吸を心がけましょう。
私のおすすめは、スマホでマインドフルネスのアプリをダウンロードし、アプリの音声ガイドを聴きながら瞑想を行うことです。何もない状態で瞑想を行っていると、時間の経過もわかりづらく、場合によっては寝落ちすることもあるからです。睡眠前の瞑想を効果的にするためにも、アプリを利用し、ガイドに沿って瞑想を行えば、自然と集中できる状態になれます。
アプリには様々な種類があり、音楽を聴きながらの瞑想はよりリラックス状態になれるのでおすすめです。音楽を聴くことで、ストレスホルモンである「コルチゾール」の分泌を抑え、反対に緊張をほぐす「セロトニン」や「アセチルコリン」という神経物質が分泌され、リラックス効果が高まるのです。
スマホでマインドフルネスしようマインドフルネス瞑想を正しく実践できているかどうかは、いかに自分自身が気持ちよくリラックスできているかで判断してみてくださいね。
忙しい現代人は、常に不安や悩み、ストレスなどにさらされ、脳は休まる時がありません。また、パソコンやスマホのブルーライトを睡眠直前まで浴びていることも多く、睡眠障害の1つの原因となっています。
心地よい眠りにつくためにも、睡眠前のマインドフルネス瞑想を習慣にしましょう。脳を休ませ、リラックス状態になることが、良質な睡眠へといざなってくれます。その結果、仕事や勉強の集中力アップも期待できるでしょう。
次回は「マインドフルネスと音楽」について解説します。
参考URL:
https://serai.jp/health/320618
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO08974490R31C16A0000000/
https://next.rikunabi.com/journal/20160313/
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