「色彩検定3級」という資格をご存じですか?
インテリア、ファッション等のデザイナーなど、クリエイティブ業界の方々に人気の資格です。合格することでどんなメリットがあるのか、さらには実際に仕事で役立つ資格なのかなど、資格の取得を迷っている方も多いかと思います。
「色彩検定」とは、その名の通り色に関する知識や技能に関して問う試験で、色彩検定協会という公益社団法人が、1990年より実施している実績のある資格です。
よく比較される資格に、「カラーコーディネーター」がありますが、その沿革などから「色彩検定」はファッション系に強く、「カラーコーディネーター」は工業系の分野に強いと言われています。
どちらを受験するか迷われている方は、自身のキャリアステップや資格取得の目的・用途にあわせて選択すると良いでしょう。
今回ご紹介する「色彩検定」の特徴は、社会的信頼度の高さです。文部科学省認定の資格であるため信頼度は高く、履歴書への記載に値する資格です。また「色彩検定」を持っているというだけで、色に対して一定の知識があることが人事担当者に伝わり、社会的信頼度が上がります。
これはクライアントに対する商談の際にも言え、色彩検定の有資格者であるというだけで、顧客のあなたを見る目は変わるでしょう。
また、資格取得のための学習で得られた、色に対するしっかりとしたロジック(どうしてそう考えたか)があなたの説明を支えてくれます。
目次
1. 色彩検定3級を取得してよかったこと
2. 色彩検定3級の勉強法2タイプ
3. 色彩検定3級のおすすめ勉強法5選
1. 色彩検定3級を取得してよかったこと
まずは、実際に「色彩検定3級」の資格取得を果たした先輩の体験談を見ていきましょう。
たとえば、代理店営業職のTさん(男性・20代)は、クライアントから広告デザインの発注を受けて納品をする際、デザインに関する説明には困っていなかったものの、色使いに関する要求や質問は苦手としていました。しかし、「色彩検定3級」を取得したことにより、論理的な説明が可能となり、悩みが一気に解消したと言います。
また、アパレル勤務のMさん(女性・20代)は、これまで自分の得意とする配色を顧客に提案することが多く、マンネリ化を感じていました。しかし、「色彩検定3級」の取得によって、顧客へのコーディネート提案の幅が広がったそうです。
さらに、スーパーで事務職を担当しているNさん(女性・40代)は、これまで売り場のポップ作成を自分の感覚のみで行っていましたが、「色彩検定3級」を取得したことによって、効果的な色使いができるようになり、売上が伸びたそうです。
「色彩検定3級」を取得することによって、3人の先輩方は大きな成果を得ています。
2. 色彩検定3級の勉強法2タイプ
「色彩検定3級」の概要や、メリットについて理解ができたところで、その勉強法についてご紹介をしたいと思います。
2-1. 短期集中型勉強法
「色彩検定3級」は、本人のやる気と努力次第で、短期集中型の勉強でも十分に合格が可能な資格です。
実際に、1ヶ月で合格したという方もいますし、中には1週間で合格したという強者もいます。もちろんそれは、「色彩検定3級」が簡単な試験であるという訳ではなく、短期間で効率よく学習ができる方は、うまく取捨選択ができる点に特徴があります。
短期集中型の勉強法で大切なことは、空いた時間をいかに効率的に利用できるかという点です。
たとえば、家事や育児の合間や、仕事の昼休み、就寝前の30分などをどれだけうまく学習に充てられるかに全てがかかっていると言っても過言ではありません。「色彩検定3級」に限ったことではありませんが、資格学習を進めていく中で重要なのは、基本事項の徹底、過去問演習、反復学習です。
2-2. 長期じっくり型勉強法
色彩検定3級は、実務上で使うケースも多い資格の1つですので、可能であれば長期間にわたってじっくりと勉強する方法をおすすめします。そのほうが必ず定着率が高く、後々満足のいく成果を得られる可能性が高くなります。
試験3ヶ月前には学習ツールの準備を完了し、まず1ヶ月目はしっかりと参考書を読み、基本事項の徹底を図りましょう。2ヶ月目には過去問の演習に進み、自身の理解度と、得意・不得意箇所の洗い出しを行い、最終月には、それに基づいた反復学習を進め、理解を深めましょう。
3. 色彩検定3級のおすすめ勉強法5選
勉強には、必ず「量」と「質」がつきものですが、「質」の部分もしっかりと考えるのであれば、勉強のシチュエーションも重要です。
ここでは、色彩検定3級のおすすめ勉強法5選をご紹介します。
3-1. 美容師・インテリア好きの友達などと勉強する
たとえば、実際に「色」に関わる仕事をしている友人と学習してみるのはいかがでしょうか?
美容師やインテリア好きの友達と勉強をすれば、「色」に関する会話が生まれ、内容が頭に入りやすくなるはずです。
3-2. 陽の光の下で勉強する
外気温にもよりますが、たまには外に出て、太陽の光を浴びながら勉強をするのもおすすめです。
色は照明によって違って見えます。自然光の下で色を学ぶことは理にかなっています。
3-3. おしゃれなカフェで勉強をする
おしゃれなカフェで勉強をするというのも、「色彩検定3級」の勉強をすすめる上では意義があります。
どうしてその色のインテリアが配置されているのか、そういったことを考えながら学習することで、一般的な学習よりも深みが生まれるはずです。
3-4. 自分の部屋のカラーリングを見直す
何事でも実際に手を動かせば、意外と覚えていくものです。
「色彩検定3級」も同様で、まずは身近な自分の部屋のカラーリングを見直してみてはいかがでしょうか。「ここはこの色よりもこの色を」などと考えられるようになれば、それは学習が順調に進んでいる証拠です。
3-5. 美術館に行って、感性を高める
「色彩検定3級」の勉強をする上では、より多くの色に触れる必要があります。そういう意味では美術館に行くことも、「色彩検定3級」の立派な勉強法の1つです。
良い息抜きになるのはもちろんですが、きっとこれまでよりも繊細に美術品を見ることができるようになっているでしょう。
まとめ
色彩を勉強するのはひたすら楽しい!
私達は、毎日様々な「色」とともに生きています。着ている洋服も、コーヒーを飲むマグカップも、目の前のビルも、みな「色」をまとっています。
資格の中には、業務のために取得を余儀なくされるものもありますが、「色彩検定3級」は数ある資格の中で最も日常に活きる資格の1つであり、きっとあなたの生活をより豊かにしてくれますよ。
あなたも「色彩検定3級」を取得して、毎日楽しい「色」と触れ合いませんか?
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